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2018/03/23 11:53
コムアイ、ゆりやんレトリィバァらが“採集”される アーティスト清川あさみの『美女採集』最新作展示
写真に刺繍を施す作品で知られるアーティスト・清川あさみのライフワークであるシリーズ「美女採集」が、カジュアルファッション専門店チェーン・アダストリアとコラボし、展覧会『ADASTRIA 美女採集 by ASAMI KIYOKAWA』を表参道ヒルズにて、4月27日(金)〜5月6日(日)のゴールデンウィークに開催する。最新作では、清川の「今最も気になる美女」として、コムアイ(水曜日のカンパネラ)、菅原小春、ゆりやんレトリィバァ、和田アキ子が「採集」される。
「美女採集」とは、糸を使い数々の作品を生み出すアーティスト・清川あさみのライフワーク的なシリーズ。女優やモデル、ミュージシャンなど、社会で活躍する「輝きを放つ女性」を撮影し、その人の内面や本質的な部分を動植物が持つ習性に見立て、写真に刺繍をすることで”採集”していく。グラフィカルな写真と刺繍のイメージを重ねることにより、その女性の「輝き」の元となる内面の強さや、本質的な美しさをあらわにしていくシリーズです。
「コンプレックスは全て個性であり、美しい」という独自の視点で、多くの女性達をアートにして採集する同シリーズは今年15周年を迎える。清川は、アダストリアの新スローガン「Play fashion!」に共感し、今回の展覧会が実現した。女性向けブランドを多く持つアダストリアのグループ従業員1万5千人のうち約7割が女性スタッフで、その中から清川に“採集”してもらうためのオーディションが行われ、そこで選ばれた3名も「展示」される。
コムアイ(水曜日のカンパネラ)、菅原小春、ゆりやんレトリィバァ、和田アキ子を「採集」し、この個展のために作り下ろした4作品をはじめ、女性の一生を表現した最新作「LIFE」、“女の子”が突如ファッションに目覚め、自らが“女性”であることを意識しはじめること、そしてそれが集団化する様子を、寄り集まったミュータント(突然変異)として表現した作品「mutant」、同一のモデルで複数の写真を撮り、悩める女子が抱える典型的なコンプレックスをテーマに表現した「Complex」シリーズ、90年代のファッション誌のスナップ写真をモチーフにした「TOKYO モンスター」など、約100点以上の作品が展示される。
■清川あさみ プロフィール
淡路島生まれ。2001年に初個展。2003年より写真に刺繍を施す手法を用いた作品制作を開始。水戸芸術館や東京・表参道ヒルズでの個展など、展覧会を全国で多数開催。代表作に「美女採集」「Complex」シリーズ、絵本『銀河鉄道の夜』などがある。作家・谷川俊太郎氏との共作絵本『かみさまはいるいない?』が2年に1度のコングレス (児童書の世界大会)の日本代表に選出される。「ベストデビュタント賞」受賞、VOCA展入賞、「VOGUE JAPAN Women of the Year」受賞、ASIAGRAPH アワード「創(つむぎ)賞」受賞などの数々の受賞歴を持つ。平成28年度後期NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』ではタイトルオープニング映像やポスターをディレクションするなど、制作をトータルで手がける。広告・空間などのアートディレクターとしても活躍中。最新作である最果タヒとの共著『千年後の百人一首』が発売中。