アイドルグループ・ももいろクローバーZの百田夏菜子が、ハリウッド映画『ブラックパンサー』（3月1日公開）の日本語吹き替え版声優に抜てきされたことが25日に発表された。世界ナンバーワンシリーズとなったマーベルスタジオ最新作にて、主人公ティ・チャラ／ブラックパンサーの妹の天才科学者・シュリ役を演じる百田。国王とブラックパンサーという2つの大きな使命を与えられた主人公について「私自身も、突然ももいろクローバーZのリーダーになるように言われたので、主人公の気持ちがわかります」と共感していた。

　同作の主人公は、超文明国ワカンダの若き王子ティ・チャラ（チャドウィック・ボーズマン）。亡き父に代わり王国を統治し、ワカンダの抱える秘密を守るためヒーロー“ブラックパンサー”としても活躍する姿が描かれる。

　百田が演じるシュリは、ブラックパンサーのスーツなど、劇中に登場する数々の最新ガジェットの開発者。スーツには、衝撃を全て吸収し自らの攻撃に転換できるパワーがあり、そのパワーの源になっているのが、ワカンダ王国でしか採取されない貴重な鉱石・ヴィブラニウム。世界を崩壊させるほどの力を得られるというヴィブラニウムからさまざまなテクノロジーを生み出す唯一無二の存在として、兄であり国王のティ・チャラ（ブラックパンサー）を支える重要なキャラクターだ。

　王女でありながら天真爛漫で元気なシュリのキャラクターが、百田の『見る人の気持ちを明るくさせる元気なイメージ』と近いことから起用が決定。「たくさんのファンがいらっしゃる作品に今回から初参加するプレッシャーもありました。でも素直にうれしい！　やりたい！と思いました。シュリという女の子になりきれるよう頑張りましたので、私の声が届いたらうれしいな」と喜ぶ。

　突然グループのリーダーという使命を与えられた百田は、「主人公の気持ちがわかります」といい、「私は、メンバーをはじめ、たくさんの人に助けられながらやってきたので、きっとティ・チャラも周りの人に助けられて、成長するのだと思います」と、その姿をダブらせていた。

　昨年11月公開の映画『映画かいけつゾロリ　ＺＺ（ダブルゼット）のひみつ』で本格的に声優に挑戦、声の個性と演技力も高く評価されている百田。外国映画の吹き替えで挑戦で、声優としてのさらなるポテンシャルを見せてくれることだろう。