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2017/12/23 21:41
北村諒「観なかったら後悔します」四谷怪談×忠臣蔵×北九州監禁事件が絡み合い、壮絶な“恐怖”を描き出す舞台『四谷怪談』開幕
『青の祓魔師〜島根イルミナティ篇〜』、舞台『真・三國無双』をはじめとした多くの2.5次元舞台で演出を務める西田大輔作・演出による舞台『四谷怪談』が21日より、東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて幕を開けた。
“四谷怪談”、“忠臣蔵”、“北九州監禁事件”という江戸時代と現代に発生した、三つの異なる物語が、唯一無二の“恐怖”を生み出す本作。2012年に初演、15年に再演と公演を重ね、今回が3度目の上演となる。
キャストは、田中良子(「ひと夏のアクエリオン」、「一騎当千」)、村田洋二郎(「戦国BASARA」「青の祓魔師」)、谷口賢志(仮面ライダーアマゾンズ鷹山仁/仮面ライダーアマゾンアルファ(声)役)、北村諒(「おそ松さんon STAGE 〜SIX MEN’S SHOW TIME」一松役)、松永有紗(「四月は君の嘘」宮園かをり役)らが出演。
鉄砲同心の娘のお岩と婿養子の伊右衛門の愛憎劇を描いた「怪談」と、大石蔵之介率いる赤穂浪士が吉良上野介を討ち取った、華々しい「仇討ち」。この二つの物語の影で起きた様々な「想い」の形。そして平成の地方都市で一人の男が起こした、拷問と虐待によるマインドコントロールが最悪の結果を生み出した北九州連続監禁殺人事件、その目を疑う連鎖し伝染する「悪意」の形。二つの時代に起きた三つの事件が絡み合い、凄絶な「恐怖」を描き出す。
舞台の周りが客席に囲まれている四面舞台の上で、三つの物語が同時進行したり、次から次へと目まぐるしく展開されていく。「四谷怪談」というタイトルではあるが、描かれてるのは怪談的な怖さではなく、我々人間の中でうごめく欲望や嫉妬心に、じょじょに支配されていく様。物語が進むにつれて、登場人物たちの様々な感情が交錯していき、“本当に怖いものとは何か”ということが浮彫となっていく。
舞台『四谷怪談』は、12月21日(木)〜28日(木)まで全労済ホール/スペース・ゼロにて上演中。
【キャストコメント】
お岩・柵瑞役:田中良子
「開幕に向けて、高揚するというような感覚はこの作品に関しては無くて…ただ、ただ真摯に届けたいと思っています。
劇場の扉を出た時に、世界が1つ明るくなるような、そんな時間をつくりたいです」
伊右衛門役:村田洋二郎
「目が離せない瞬間を作る。ずっとお客様が前のめりでお芝居を見続けてしまうような作品にしたいです。終わった時に、お客様が客席の背もたれに寄りかかり「ふぅ」と一息つくような。
笑って泣けて心いっぱいになる作品でもないですし、恐怖、残酷、可哀想と思われたい作品でもないと思っています。目が離せない瞬間を、舞台でしかできない表現でお届けできればと思っております」
大石内蔵助役:谷口賢志
「本当に怖いものを探す旅は、本当に美しいものを探す旅であり、本当の自分を探す旅でした。度肝を抜きたい、思考を揺さぶりたい、未知なる感情を届けたい、忘れられない瞬間を目に焼き付けたい。
そして何より、みなさんと一緒に創りたい。舞台『四谷怪談』いよいよ開幕です。四面舞台は、演者も観客も、逃げ場はありませんが、逆にすべてを見守られてもいます。現実に繋がる虚構の中、一緒に探しに行きましょう」
少年Y・清水一学役:北村諒
「ついにきたという感じです。
年末にふさわしく、ふさわしくない作品。
必死に生きて、生きて、生きる。
観なかったら後悔します。
させます」
少女A・くう役:松永有紗
「いよいよ幕をあけますっ!
この作品と役と向き合って、今までに感じたことのない新しい感情や自分の中のど
こかに隠れていたんだろうな〜という感情に出会いました。
ただ怖いだけじゃなくて、観劇後になにか大切なことを受け取っていただける作品
だと思います。
沢山の方に、一緒に、あの空気を感じてほしいです。
頑張ります!よろしくお願いします」
容疑者役:西田大輔(作・演出)
「自分の中で墓に持って行きたいくらいの物が出来ました。
演劇界への挑戦とも言える作品です。
是非、観に来て下さい」