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2017/11/06 18:08
アミューズ所属・虎姫一座が平成生まれのスター発掘 グランプリは東京出身の23歳・大野佳奈さん
アミューズ所属の昭和歌謡レヴュー劇団「虎姫一座」の新メンバー発掘オーディション「平成生まれのスターを探せ!公開オーディション」が5日、劇団の本拠地である浅草・アミューズカフェシアターで開催された。グランプリにあたる「虎姫一座大賞」には、東京都出身の23歳・大野佳奈さんが選ばれた。
エントリーナンバー9番で登場した大野さんは自己PRで、今年7月に始めたばかりのウクレレの弾き語りでスピッツの『空も飛べるはず』を披露。その癒しの歌声に、抽選で選ばれオーディションを見守ったファンも思わず引き込まれていた。多くの出場者が昭和歌謡を歌い、ダンスなどをアピールするなか、敢えて楽器演奏で平成の曲を歌ったのは「他の人と被ってしまわないように、個性を出したい」という大野さんなりの戦略があったようだ。
19歳のときにグラビアでデビューし、ショーモデルや舞台女優、ダンサーとして活動してきた大野さん。しかし「音楽の仕事がしたい」と、アルバイトを3つ掛け持ちしながらボイストレーニングに通っていたところ、その教室に貼られていた「虎姫一座」の募集チラシを見て今回のオーディションに挑戦したという。実は「母の影響で中森明菜さんが大好き」で、ダンスも得意。さらに「カフェでバイトをしていたので飲み物を提供するのは得意」と虎姫一座の即戦力となり得る逸材。「ウクレレ、以外にピアノやヴァイオリンも出来るので、楽器隊を出来れば」と目標を語った。
虎姫一座のリーダーで、審査も担当したあゆみは「パッと目を引く華」を選考のポイントに上げる。そして「今後の大野さんの頑張り次第ですし、毎日の公演に出られるか厳しく見なくてはいけませんが、12月7日にお披露目できれば」と、今後のビジョンを描く。また今回のオーディションに手ごたえを感じたようで「もうすぐ元号も変わってしまいますが、“平成生まれ”じゃないオーディションもやるかもしれない」と、虎姫一座の未来に向けての構想を語った。
なお観客投票で選ばれる「人気で賞」に粟沢穂乃花さん(22)、審査員特別賞に木嶋愛理奈さん(22)、パフォーマンス賞に辻本将平さん(22)と下山美咲さん(24)がそれぞれ選ばれた。
■「虎姫一座」とは
日本エンターテインメント発祥の地である浅草六区で、2700回を超えるロングラン公演中の「昭和歌謡レヴュー劇団」。ザ・ピーナッツ、キャンディーズ、クレイジー・キャッツ、榎本健一、笠置シズ子、美空ひばりらの名曲の数々を、歌、ダンス、芝居、和太鼓、アクロバットなどを交えたパフォーマンスで魅せる。サザンオールスターズ、福山雅治、Perfume、ONE OK ROCK等のトップアーティストを擁するアミューズに所属し、専用劇場「アミューズカフェシアター」を拠点に、出演キャスト自らが接客、ドリンク提供、調理など、劇場運営までを行なっている。ショーの総合演出は、アミューズの会長でかつてザ・ピーナッツ、キャンディーズらのマネージャーを務めた大里洋吉。振り付け指導は、PerfumeやBABYMETALの振付・ライブ演出を手掛けるMIKIKO(演出振付家)、音楽監督は高木茂治(元135)が担当し、懐かしの名曲たちを現代に色鮮やかに輝かせる。