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2017/10/16 11:31
“ツヨカワ”シュートボクサー・RENA、レバーブローで米国の猛者を一蹴 年末のファイナル進出
「可愛すぎる女子格闘家」としてメディア露出も急上昇中のシュートボクサー・RENA(26)が15日、マリンメッセ福岡で開催された総合格闘技イベント『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017』に出場。「女子スーパーアトム級トーナメント 1st ROUND -秋の陣-」でアメリカのアンディ・ウィンをボディブロー一閃、1R TKOで撃破。年末の「Final ROUND」進出を決めた。
RENAの試合は今大会のメインイベントに抜擢。RIZINで女子がメインイベントを務めるのは“初”で、ファンの注目度も高いということで、RIZINのエース格、“無敗の神童”那須川天心とともに、フジテレビ系全国ネットで完全生中継されることとなった。実は、対戦相手のウィンが計量で250グラムオーバーという失態を犯していたが、RENAサイドの「了解」でペナルティ無しの公式トーナメント戦として戦うことが試合当日に決定。普通の選手なら怒りで動揺してしまう事態であるが、RENAはこのハプニングさえポジティブなエネルギーに転換したに違いない。
序盤から打撃でペースを掴んだRENAだったが、1R中盤バックブローをかわされた隙に、テイクダウンを奪われる。そのままウィンにバックを取られるも冷静に対処。相手をおぶって立ち上がるとコーナーポストに押し付け、手首を掴んで向き合うポジションに転換、コーナーでの打撃戦に持ち込んだ。速射砲のようなパンチ、首相撲からの膝蹴りで圧倒するとウィンはなす術もなくなり、ボディブローが利いていると踏んだRENAのレバーへの集中攻撃でたまらずダウン。ダメージを重く見たレフェリーのストップで、見事RENAがTKO勝利をおさめた。
完全勝利を収めたRENAは、傷ひとつない晴れやかな笑顔。リング上でマイクを取ると「初めて総合に参戦したときは第1試合だった私が、まさか今日のメインに選んでいただけるなんて本当に夢にも思いませんでした! 勝ち上がることができて本当に嬉しいです。ありがとうございます。年末は絶対に優勝するので、男の中の男たち、女の中の女たちの戦いを“見に来いや!”」と、RIZIN統括本部長である田延彦の「決め台詞」を引用、ちょっとカミカミな姿も可愛く、観客を喜ばせた。
シュートボクサーとしても圧倒的な強さを誇り、『RIZIN』で総合格闘技参戦後、全て一本勝ちという実績を上げているRENA。最近は3戦連続外国人ファイターを相手に完勝し、“絶対王者”の地位を不動のものにしている。名実ともに「ジョシカク」(女子格闘技)の象徴とも言える“ツヨカワクイーン”が、新たな日本の格闘技ブームを呼び起こしそうだ。