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2017/07/28 19:15
“キミスイ”W主演の浜辺美波&北村匠海を、先輩・北川景子と小栗旬が絶賛「よく頑張りました」
“泣ける小説”として話題を呼んだベストセラー小説を実写映画化した『君の膵臓をたべたい』が28日に公開初日を迎え、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われた舞台挨拶に、W主演を務めた浜辺美波と北村匠海をはじめ、北川景子、小栗旬、月川翔監督が登壇。公開まで全国各地で数多くのPR活動を行ってきた若き主演二人に、北川と小栗が向日葵の花束を手渡し「本当によく頑張りました」と労いの言葉をかけた。
重い膵臓の病を患うヒロイン・山内桜良(浜辺)と、彼女が書いていた『共病文庫』(=闘病日記)を偶然拾ったことから、桜良の病気を唯一知ることとなるクラスメイト【僕】(北村)の二人の交流を描いた青春物語。映画では、原作にはない12年後≪現在≫が描かれ、≪過去≫と≪現在≫の2つの時間軸が交錯しながら物語が進む。≪現在≫パートでは、桜良の言葉をきっかけに教師となった【僕】を小栗が演じ、桜良の親友・恭子を北川が演じている。
やや緊張気味な面持ちで登壇したW主演の浜辺と北村。浜辺は「さきほどから裏で足が震えて、誰ともしゃべれずにいたくらい緊張していた」と明かしつつ、「今日は私にとってとても大切な日になると思います」と挨拶。北村は「浜辺美波ちゃんとずっと二人でキャンペーンをやってきて、この映画が早く世に出ないかと待ち望んでいました」とコメント。
続けて、外は快晴であるのにも関わらず「今日はお足元の悪いなか、お集まりいただき本当に嬉しいです」と北村が挨拶すると、小栗から「匠海くん、今日はそんなにお足元の悪いなかじゃなかったんじゃないかな?(笑)。“あれ?雨降ってたかな? いや、快晴だったな〜”って思いながら聞いていたんだけど、ちょっとそれだけ訂正しないとね」とつっこまれ、「朝だから、言葉が……(笑)」と苦笑い。さらに「全然緊張してないつもりだったんですが、いろんな方から『初日おめでとう』という言葉をいただいて、どんどん緊張して、自分でも何を言っているかちょっと分からない状態」と弁解し、笑いを誘う。
映画を観終えて感極まっている観客も目立つ中、北川は「みなさまのお顔を拝見していますと、満足していただけたんだなって思います」と客席を見渡し、「今回は主演の二人にお力添えできたらなというポジションではありますが、こんなに素敵な空間を共有できて、とても嬉しいです」とニッコリ。
昨年に始まった撮影から公開まで、日本各地で様々なPR活動を行ってきた主演の二人。総移動距離11,510キロ、総取材時間205時間、総取材媒体は285媒体という膨大な数字が発表されるとどよめく会場。浜辺は「こうやって数字でみると、すごいなって感じますが、向き合う時間がこれだけ長かったんだなと思うと嬉しい」と振り返り、北村は「取材を285媒体受けることは今までなかったので、最後のほうは“永遠に公開しないんじゃないか!?”という気持ちになった」と笑いを交えつつ、「これだけ取材でお時間をいただいて、すごく良かった。この先にこの映画を観てくれる人に繋がったらすごくいいなと思います」とコメント。
そんな二人に対して北川は「宣伝したくても、こんなにじっくりやらせていただける機会も少ないし、二人にとってはいい経験になったんじゃないかな」と語り、小栗は「すごいと思う。僕は絶対やりたくないです(笑)。205時間って、ホントにすごいし、超きついと思う。偉い!」と感心しきり。北村は「嬉しいです。頑張った甲斐がありました」と笑顔を見せる。
月川監督も「この映画を伝えるために、本当にたくさんの人に関わっていったんだなと。ここ数ヵ月でこの二人があっという間に大人になっていて。映画の中でも『生きるって人と関わることだよ』って出てきますが、たくさんの人に関わった結果、この二人がどんどん成長していっているんだなと感じて、感慨深いです」と主演二人の成長に胸を打たれた様子。
そして、舞台挨拶中盤には、浜辺と北村にはサプライズで、二人のPR活動の軌跡を辿った特別映像が上映されることに。突然の展開に、何も知らされていなかった北村は「全然見なくて大丈夫です」と照れながら本音をポロリ。Mr.Childrenが歌う同映画の主題歌『himawari』が流れる中、クランクアップを迎えた瞬間の映像から、二人が取材を受けている様子、各地でのプロモーション映像、各地のスタッフからの手書きのメッセージなどが流れると、浜辺は目に涙を浮かべ目頭を押さえるしぐさを見せていた。
特別映像を観終えた浜辺は「温かい言葉が書いてあるパネルを持ってくださっている方々もいて、本当に嬉しいです。いろんな気持ちを思い出して胸が熱くなりました」と喜びをかみ締め、北村は「すごく長かったようで、短かったような時間でした。宣伝のスタッフの方や日本各地のスタッフの方々に支えられながらの宣伝活動だったので、僕ら二人だけじゃなく、いろんな人たちの力で『君の膵臓をたべたい』の魅力を伝えてこれたのかなって思います」と振り返った。
北川は「船に乗ったり、こんなにあちこち回っていたんだなって思いました。曲がいいから、自分が行ったかのように感じられて、泣きそうになりました」と明かし、「本当にお疲れ様でした。よく頑張りましたね」と労をねぎらった。小栗も「本当に素晴らしい!」と称賛しつつ、「自分のこれからの仕事態度をまた改めていきたいなと、非常に強く思う映像でした」と語り、場を盛り上げる。
そして、主演の二人に対して、先輩である北川と小栗が“お疲れ様”の気持ちを込めて向日葵の花束を贈呈。北川は浜辺に「伝えるのが難しい作品だったと思いますが、一生懸命プロモーションしている姿、本当に素敵でした。素敵な桜良をありがとう」と感謝の気持ちを伝えて花束を手渡す。小栗が「また匠海くんと同じ役ができて嬉しかった」と語りかけると、北村も「僕も嬉しかったです」と笑顔で花束を受け取っていた。
最後に、北村は「この映画が決まったときに、また小栗さんと同じ役を演じられるということが第一に嬉しかった。僕もどんどん俳優として頑張っていきたいですし、また素敵なキャストのみなさんと素敵な映画を作っていきたいなと心に決めました」と決意を新たにし、「僕らは本当に長い時間をかけて今日ここに立っていますが、みなさんにとって『君の膵臓をたべたい』は今日がスタート。今後とも、この素敵な映画をよろしくお願いします」とアピール。
「撮影中もとても未熟だなと感じることが多かった」と語った浜辺は、「人よりも不器用な分、本当に不安が多かったのですが、監督をはじめ、みなさんに温かく見守っていただき、支えていただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。この作品に出会えたこと、みなさまにはすごく感謝しています」と感謝の思いを述べ、「つまり、何が言いたいかと言いますと。『私はやっぱり君の膵臓をたべたい』……ありがとうございました!」と劇中のセリフを用いて挨拶し、満面の笑みを浮べた。
映画『君の膵臓をたべたい』は全国公開中。なお、オーディションサイト『Deview/デビュー』では、W主演を務めた浜辺美波&北村匠海の対談インタビューを掲載中(下記リンク参照)。