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2017/05/23 20:47
中村優一「俳優人生の中でいちばん大切な作品」と”仮面ライダー愛”を吐露 舞台『警視庁抜刀課 Vol.1』いよいよ開幕
中村優一(仮面ライダーゼロノス)&井上正大(仮面ライダーディケイド)という、“平成仮面ライダー”がW主演を務めることで話題を呼んでいる、舞台『警視庁抜刀課 Vol.1』がいよいよ5月26日(金)より開幕。オーディションエンタメサイト『Deview/デビュー』の元読者でもある中村がインタビューに応じ、舞台の見どころ、演じる切通弥について、そして自身の転機ともなった“仮面ライダー”への熱い想いを語ってくれた。
【舞台『警視庁抜刀課 Vol.1』/中村優一インタビュー】
◆「本当に『仮面ライダー』と『Deview』がなかったら、今の僕はいないと思う(笑)」
――原作を読まれて、この作品のおもしろさはどんなところだと思いましたか?
「警察が刀を持って犯人と戦うところ。そして刀を中心としたストーリーの展開がおもしろいと思いました。刀の怪しい力に取り憑かれておかしくなった人々を、主人公二人が救う流れも見どころだし、スーツを着て刀を持つのも斬新です」
――今回演じる切通弥(きりどおし・わたる)という役柄についてはどんな印象を抱いてらっしゃいますか?
「クールで笑わなくて、ボケも通じない人間。でもそれが弥にとってはボケだったりするんですよ(笑)。本人は普通にしているつもりなんだけど、他の人から見ると、なんだか笑えるというか。そんなところがおもしろい役だなと思いました」
――人とコミュニケーションを取るのが苦手で、天然ぽいところもありますよね。切通と中村くんに共通点はありますか?
「僕はプライベートでは切通みたいな感じです。誰とも話さないし、笑わないし、あまり自分から人と接しようとしないので。まあ、でも淋しがりなところがあるので、たまに自分からいくときもありますけどね(笑)」
――架光隼人役の井上くんも『仮面ライダー』出身ですが、井上くんの印象は?
「井上くんとは『仮面ライダー』で同じ作品(2009年『劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』)で共演はしているけど、違うシーンだったんですよ。何回か会ったことはあるんですけど、ガッツリ共演するのは今回が初めてで。切通と架光、性格が両極端な二人のコンビもこの作品のおもしろさなんです。本人たちは自覚ないけど、漫才みたいな掛け合いをするし、そんなおもしろさも井上くんといろいろと話し合いながら作っていけたらいいなと思います。二人で刀を持って戦うところもカッコ良くお見せしたいですしね」
――“平成仮面ライダー”の二人がタッグを組んでW主演を務める本作ですが、中村くんにとって『仮面ライダー』はどんな存在ですか?
「僕の俳優人生の中でいちばん大切な作品です。『仮面ライダー響鬼』に出ていなかったら、その後の『仮面ライダー電王』にも繋がらなかったから。どちらも同じプロデューサーの白倉(伸一郎)さんに使っていただいたんです。俳優業を5年程お休みして復帰させていただいた第1作目でも『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』で、『電王』の桜井侑人役を演じて。それのときも白倉さんに呼んでいただいたんです。だから『響鬼』、『電王』に出演していなかったら、こうして俳優として復帰させていただくこともできなかったはずです」
――先日の10周年イベントには、主人公・野上良太郎を演じた佐藤健くんからのメッセージがあり、中村くんも号泣したと話題になっていましたね。出演者にとっても思い出深い作品なんだなって改めて思いました。
「『電王』は健くんが座長として頑張ってくださったおかげで、たくさんの人に今でも愛される作品になったと感じています。この前の10周年イベントのときも、『電王』の10周年について話したいと健くんから僕に直接電話がかかってきたんです。健くんは『スケジュールが合えばイベントに出たかったけど出られないので、自分の口からきちんとメッセージを届けたい』ということで。イベント中に実際に健くんと電話を繋いで、リアルタイムで健くんの声をみんなに届けることができてすごく嬉しかったです」
――休業を経て役者として復帰して、仕事への取り組み方や意識の変化はありました?
「復帰する前も精一杯やっていたけど、経験が少なくて目の前のことをこなすことで精一杯で、客観的に観ることができなかったです。若かったし、知らないことだらけで、本当に毎日がいっぱいいっぱいで。今でも演技力は未熟だけど、当時は足りない部分が多すぎたなって。運のいいことに仕事はたくさんいただいていたけど、一つひとつにじっくり取り組むことができなかったのかもしれないです」
――復帰してからはじっくり取り組めてます?
「復帰してからは仕事に取り組む熱意も高まりました。5年くらいやっていなかったからこそ、一つひとつの作品を大事にしたいという気持ちも大きくなりました。あとは休業していた期間があっても変わらず応援してくださる方がたくさんいてくださったことをとても幸せに感じています。だからこそ、僕は今、仕事ができているんだなっていう実感もある。その人たちに恩返しできるように役者として頑張っていきたいと気持ちでいます。今は役者としても人間としても経験値が増えたので、昔とは違う思いで仕事に臨んでいます。だからこそ休業したのは悪いことばかりじゃなかったなって今は思うんです。あのまま続けていたら僕はどっちにしろ辞めていた気がするから。だから若いうちに一度休んで、新たな気持ちで今仕事に復帰できて良かったです」
――仕事に対する考え方でいちばん変わったのはどんなことですか?
「頭の切り替えですかね」
――いっぱいいっぱいになることはもうない?
「今もあります(笑)。それはもう僕の性格上、しょうがないです」
――芸能界を目指している『Deview』読者のみなさんに、先輩でもある中村くんからメッセージをお願いします。
「『Deview』がなかったら、この世界に入ってないですからね、僕。読者の子が載るコーナー(誌上オーディション『Push!』)に載せてもらったことがきっかけだったし。本当に、『仮面ライダー』と『Deview』がなかったら、今の僕はいないと思う(笑)。僕から伝えたいことは、自分の努力次第で道は拓けていくので、頑張ることを忘れずに、自分の夢に突き進んでくださいということです。一緒に頑張りましょう! ぜひ舞台『警視庁抜刀課 Vol.1』観に来てくださいね!!」
このほか、役作りで心がけていること、殺陣・アクションへの想い、意外な息抜き方法などについて語っている中村優一のインタビュー全文は、「Deview/デビュー」に掲載中(下記リンク参照)。
舞台『警視庁抜刀課 Vol.1』は、5月26日(金)〜6月4日(日)CBGKシブゲキ!!にて上演される。