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2017/02/23 23:51
『仮面ライダー電王』10周年 ゼロノス・中村優一、電王・佐藤健からの電話に感極まる「良ちゃんありがとう」
特撮ドラマ『仮面ライダー電王』の10周年を記念したイベント『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』トークショー付き特別上映会が23日、新宿バルト9で開催された。中村優一、秋山莉奈、松本若菜らキャストが再結集し、テレビシリーズ第19話『その男、ゼロのスタート』の公開オーディオコメンタリーやトークショーを行なった。イベント終盤、主人公を演じた佐藤健がサプライズで電話出演、中村は話しながら感極まって涙し、会場は割れんばかりの歓声に包まれた。
イベント前半の公開オーディオコメンタリーでは、中村が演じた「桜井侑斗/仮面ライダーゼロノス」が初登場するテレビシリーズ第19話『その男、ゼロのスタート』が劇場のスクリーンに映し出され、それを観ながらキャストが思い出話に花を咲かせる。中村は、侑斗と契約したイマジン・デネブの声が流れると「この声落ち着くーっ!」と笑顔を見せ、侑斗とデネブがプロレス技で絡み合うシーンでは「プロレス技でいちゃつくのは、スーツアクターの押川(善文)さんとイチャイチャしながら考えました」と裏話を明かした。
主人公・野上良太郎/仮面ライダー電王を演じた佐藤健の印象について中村は「役柄と普段のキャラクターは、健くんと僕が逆なんです。健くんは落ち着いてらっしゃって」と明かす。松本も「私は『電王』がデビュー作で、何も知らない状態だったんですが、(佐藤は)最初から落ち着いていて、引っ張ってくれる、座長みたいな感じでした」と言い、秋山は「自分より年下のライダーが出て来ていろんな意味でショックでした。でも本当に多才な方だなって思って。大物感がすごかった。6人演じ分けたというのは佐藤君はやっぱりスゴイですよね」と絶賛。中村は「健くんにデネブが入った(憑依された)ときがあったんですけど、彼の方が上手くてどうしようかと(笑)」と白旗を揚げた。
トークショーではプロデューサー白倉伸一郎と、脚本家の小林靖子も登場しトークを展開。松本は「この作品がデビューの私もちょうど10年目。たくさんの人に今でも『愛理ちゃん』『お姉ちゃん』って役名で呼んでいただけるのは幸せ。もしこの作品に出会わなかったら、地元に帰っていたかも知れない」と作品への想いを語り、秋山は「私にとって代表作と言える作品。息子には、恥ずかしいですけど、大きくなったら見せたい。15歳で『仮面ライダーアギト』でデビューして、人生の半分を『仮面ライダー』に携わっている。仮面ライダーなくして芸能人生は無いなって」と感慨深げに振り返る。
中村も「俳優になる前からずっと大好きで見てきた仮面ライダーに変身できて、子供の頃からの夢が叶ったということで、僕にとって宝物で、人生のなかでかけがえの無い作品です。こうやって10周年というところで、たくさんの方にお祝いしていただけてすごく嬉しいですし、電王を通してたくさんの人に出会えたことがすごく嬉しいです。デネブにも出会えたし(笑)」と感謝。そして「僕、まだ野望があるんで。またゼロノスに変身したいって。白倉さん、靖子さんお願いします!」というと大きな拍手。そこで感極まりそうになった中村は「泣かない!今日は泣かないって決めたんだ!」と強がった。
イベントの終わりには、25日に32歳の誕生日を迎える松本に、中村が花束で祝福。「いつまでも素敵な愛理さんでいてください」と言葉をかけると、松本も「がんばる!」と感激した。会場がほっこりした空気に包まれたなか、中村が「どうしても、どうしても今日来たかったんですけど来れない僕の大切な大切な相方に、ちょっと電話をしたいなと思っています」というと、会場は「まさか」の雰囲気にどよめく。「もしもーし、お名前をお願いします」という問いかけに、「佐藤健です」という声が劇場のスピーカーから返ってくると、場内は割れんばかりの悲鳴と歓声、喝采で埋め尽くされた。
佐藤は「若菜さん誕生日おめでとうございます。秋山さんご結婚おめでとうございます。とっても行きたかったです」と女性キャスト陣を祝福。続いて中村に対して「優一さん、ぜんぜん変わんないすっね」とギャップを感じさせない親しみを込めた言葉をかけるとついに中村の涙腺が決壊。「泣きそうになってきた…やばい…泣いちゃってるから話してくれ…」というのがやっと。佐藤は話を引き継いで「10年も前の作品なんですけど、イベントがあれば皆さん集まっていただいて、ありがとうございます。今後も引き続き『電王』のことを好きでいてくれたら僕は幸せです。次は呼んでください」とファンに感謝。中村が「良ちゃんありがとう…。今度ご飯でも皆で」というと、佐藤も「いきましょう、ぜひ」と返し、それぞれに活躍するキャストたちの間を、『電王』がまた取り持つことになった。
場内「良太郎ー!」の大合唱に「はーい!」と嬉しそうな声で答える佐藤。電話を切っても感無量の中村は「こういう場合があるんじゃないかと思って」と紙にしたためた言葉を読み上げる。「今日のイベントの前に、健くんのほうから電話がかかってきて『今日出演できなくて残念だけど、皆さんに声を届けたい』ということで、僕のほうに直接電話がありました。やっぱり健くんはみんなの良太郎ですし、仮面ライダー電王で、そして永遠にみんなのヒーローだと思います。記念すべき10周年を健くんからの言葉で終われたことをすごく嬉しく思います。10周年を皆様とお祝いすることが出来て、幸せでした」とコメント。そして「最後はこの言葉で締めくくらせてください。“いつか、未来で”」と『電王』の台詞を引用して、大盛り上がりのうちにイベントは終了した。