俳優の磯村勇斗＆竜星涼が、平成29年度前期連続テレビ小説『ひよっこ』（4月3日スタート NHK）に出演することが明らかになり、30日にNHK放送センターで行われた【東京編】出演者発表会見に出席。

　連続テレビ小説、第96作目となる本作は、東京オリンピックが開催された1964年から始まる物語。奥茨城の小さな農家に生まれ育ったヒロインが、東京に出稼ぎに行った父が行方不明になってしまったことから、集団就職で上京することを決意。【東京編】では、都会にやってきたみね子が、トランジスタ工場や洋食屋「すずふり亭」の人々とふれ合いながら成長していくさまを描き出す。

　ヒロインを演じる有村架純をはじめ、追加キャストとして発表された、宮本信子、佐々木蔵之介、やついいちろう、佐藤仁美、和久井映見とともに、オーディションで選出された磯村や竜星などの若手キャストも集結。

　『仮面ライダーゴースト』で注目を集めた磯村が演じるのは、みね子が後に勤めることになる洋食屋「すずふり亭」の見習いコック・前田秀俊。みね子が店で働くようになってからは、下積みの仲間として時にぶつかり、時に助け合うという役どころ。磯村は「元治先輩（やつい）や高子さん（佐藤）にイジられながらも、日々成長していきたいという野心を燃やしながら、撮影に臨んでいます」とコメント。

　『獣電戦隊キョウリュウジャー』をはじめ、映画『orange』、『君と100回目の恋』など、注目作への出演が続いている竜星は、連続テレビ小説初出演。みね子と同じ茨城県出身で、みね子の父親探しを手伝う心優しい警察官・綿引正義役を演じる。「“正義”と書いて“まさよし”と読むくらい、正義感の強い役なので、たくさんの人に愛される役を演じていきたいなと思います」と意気込む。

　そして、磯村が「この場に立たせていただいていることがすごく幸せ。この作品を通して、料理の腕も自分自身も成長できたらなと思います」と語ると、竜星も「おばあちゃんが生前、毎日見ていた唯一のドラマが朝ドラでした。生きているうちに見せることはできなかったですが、絶対観てくれていると思いながら演じていきたい」とそれぞれ喜びを噛み締める。

　役作りについて聞かれると、磯村は「数ヶ月前から料理指導をしていただいて。毎日家に帰ったら包丁研ぎをして、キャベツの千切りとニンジンのシャトー切りをやっています。ここ数ヶ月間、冷蔵庫がキャベツかニンジンだけになるという生活を繰り返していて（笑）。それぐらい料理にハマっているので、それが現場で活かされればいいなと思います」とコメント。一方の竜星も警察の指導を受けながら撮影に臨んでいると言い「敬礼とかちょっとした仕草もミリ単位で修正されたり、いろんなことを学びながらやっています」とコメント。

　さらに、竜星演じる正義は爽やかなルックスからか、みね子が働く工場の女子工員たちをとりこにしてしまうという役どころでもあり「今のところ台本では、いい人すぎるぐらい“いい人”なので、実生活でもいい人になっていかないといけないなと。今からプレッシャーを感じております」と気を引き締める。

　また、みね子が最初に働く工場の女子寮「乙女寮」で、みね子と同室になる女子工員を演じるキャストに、有村の事務所の後輩で“有村の妹分”にあたる松本穂香や、映画『ソロモンの偽証』で主演に抜擢された藤野涼子など、フレッシュなキャストが顔をそろえた。

　連続テレビ小説にずっと憧れていたと明かした松本は、みね子の同期の工員・青天目澄子役で出演。「みね子（有村）さんをはじめ、本当に素敵な方ばかりで毎日がすごく楽しいです。それが見てくださるみなさまにも伝われば」と松本が語ると、同じく同期の工員・兼平豊子を演じる藤野も「朝からみなさんを笑顔にできるよう、そんな演技ができたら。これからの撮影も楽しんでいきたいと思います」と初々しい挨拶。

　2012年の『カーネーション』以来、2度目の出演となる小島藤子が演じるのは「乙女寮」の寮長で、みね子の先輩工員・秋葉幸子。「しっかりしていて筋の通った女の子です。周りがすごく面白くていつも笑いを我慢しながらお芝居しています」と笑顔をみせる。同じく工場の先輩・夏井優子を演じる八木優希は「私は今、高校1年生なんですが、みね子ちゃんの先輩を演じるということで、難しいところもあって。そこはみんなに協力してもらって、先輩に見えるように頑張っていきたいと思います」と意気込みを語った。

　フレッシュなキャストたちとの共演について、ヒロイン・みね子を演じる有村は「乙女寮のみんなは本当にしっかりしていて、自分の芯を持って、いろいろと自分の中で考えて取り組んでいる。その熱量が乙女寮の中には詰め込まれていると思います」と語り、「キャラクターもそれぞれ違っていて、みんな愛おしい。そんな乙女たちの絡みを温かく見守っていただけたら」とコメント。さらに、「6人の中で実は私が一番年上なので、みんなを引っ張っていけるように、しっかりしたいと思います！」と笑顔で決意表明。

　なお、【故郷篇】のキャストとして、みね子の父・実役に沢村一樹、母・美代子役の木村佳乃をはじめ、古谷一行、峯田和伸、佐久間由衣、泉澤祐輝、羽田美智子、柴田理恵、遠山俊也、松尾諭が発表されている。

　NHK 平成29年度前期 連続テレビ小説『ひよっこ』は、4月3日より放送スタート。全156回予定。