アイドルグループ・Luce Twinkle Wink☆が22日、メンバーの宇佐美幸乃、板山紗織の合同生誕ライブ「うさみぃ・いーちゃんバースデーライブ2017『ぎゅぎゅっとPop'n Party☆』」が渋谷WWWで開催された。

　 1月5日が誕生日の板山と15日が誕生日の宇佐美。今年は2人の生誕ライブが合同で開催されることとなった。開演直後、スクリーンに映し出されたオープニング映像は、メンバーの手作り感満載の紙芝居に、メンバー自身がアテレコするというもの。「誕生日のプレゼントに用意されたのは、満場のファンに溢れたライブ」というオチだったが、最初に飛び出してきた宇佐美、板山は、その物語に違わぬ“満員御礼”の客席に迎えられた。

　宇佐美は「皆さん！　今日は日頃のストレスも取っ払うぐらい、（ライブの）名前の通り弾けた楽しいライブにしましょう!」、そして板山は「いつも皆さんから色々なものをもらっているので、感謝の気持ちをたくさん伝えるライブにしたい」と今日の意気込みを語る。「どうやったら（ファンの）皆を疲れさせられるか」を考えたというセトリは、ワンマンライブも真っ青の濃厚なもの。

　彼女たちが所属するアークジュエルのアイドルの“盛り上がる曲”を集めた「AJpop'nメドレー」（「Kiss me Happy」／「LOVE BEAM」／「FantasticTraveller」)や、錦織めぐみ、桧垣果穂、深沢紗希の生誕で歌われた楽曲も“ぎゅぎゅっと”詰め込まれた。そして2人のそれぞれのソロコーナーでは、水色とピンクのペンライトの海が客席に出現した。

　ソロコーナーの最後には宇佐美・板山のコラボで、ゆいかおり「Puppy Love」を披露。緊張しながらもやり切って、宇佐美も「最近、2人は“ゆきさおり”って言ってるんだけど、そのコンビが好きっていう人も増えているのが嬉しい」と満足顔。

　板山は「だめなんですよぉ〜。みんなの顔を見てると泣きそうになる〜」と言って、なぜか頭のてっぺんのボタンを指で押すようにして涙をガマン。それを見た桧垣が「何のボタンがあるの〜（笑）」と、泣き出しそうな板山の頭を押してあげる、微笑ましいシーンも。

　今回のイベントの目玉となったのは新曲「Password」の初披露。作曲は「ラブ×タイムソルジャー 〜未来と君を行き交う戦士〜」の川崎海がその延長線上の楽曲として手がけ、宇佐美がその世界観を受けて作詞。「『守りたい人』がどこかに閉じ込められていて、それを救い出すという話。『鍵』や『扉』というワードが出てくるので、注目して欲しい」と、カッコいい系の楽曲に仕上がった。その振付を担当したのが板山。メンバーも「バッキバキ」と評する振りには「サビの“パスワードポーズ”がお気に入り」という自信作。板山は「ダンスが大好きなので、振付を作るのは念願でした。レッスンで振り入れをするとき、教えるのが難しかったけど、勉強になりました」と充実した表情で語る。

　そしてラストのブロックで「ミラクル☆エレメンツ」「Wake up girls!」「1stLoveStory」「刹那ハレーション」を畳み掛けて本編終了。アンコールでは「アンコールで絶対にやりたいと思ってた」という「You are a star！」にノッて、生誕Tシャツを着た5人がタオルを振り回しながら登場。再び一気に会場の温度を引き上げた。

　最後に本日の主役の2人からファンへの挨拶。宇佐美は「10代ラストということで、19歳を今まで以上に充実させて、ルーチェのリーダー・ゆきのしか、頼もしいな、カッコいいなって言ってもらえるようなステキなアイドルになりたい。“ルーチェが元気の源だよ”って言ってもらえるステキなグループにしていきたいと思います」と宣言。

　板山は再び感極まって涙しそうになり、頭のボタンを押しながら「今日は、みんなが応援してくれるから、もっともっと頑張ろうって思ったし。振り付けも出来たし、やりたいことがやれる場所があって、観てくれて、応援してくれて、それを喜んでくれるみんながいるってことは、本当に幸せだなって思う。これからも新しいことにチャレンジして、もっともっともっと大きなステージに立ちたい！」と夢を語った。

　それを聞いた桧垣がフライングでもらい泣きしてしまい、「なんであなたが泣いてるの？　早いよ」と突っ込まれる一幕も。最後にはファンからの花束と、5人のメンバーがデコレートされたバースデーケーキも贈られ、ファン全員と記念撮影。幸せな空気がぎゅっと詰まった生誕祭は幕を閉じた。