NMB48の卒業メンバー門脇佳奈子が主演する舞台「ディレクターズムービー×神保町花月『愛ＭＹ』」（神保町花月、21日まで）の公演2日目に、昨年卒業を発表したNMB48の上西恵がゲスト出演。公演前に囲み取材を行なった。

　18日に初日を迎えた門脇は「ほぼ舞台が初めてで、台詞を飛ばしちゃったり失敗続きだったんですけど、出演者の皆さんが助けてくださったり、（客席も）温かい空気の中だったので、やり切ることができました。この舞台は伸びしろを大事にしているので、2日目からはどんどんよくなっていくと思います」と気合を入れ直す。共演のfumikaは「佳奈子ちゃんが、標準語の台詞にすごく苦戦していて、“ああもう！またや〜！”って言いながら楽屋で練習しているのが可愛らしかったです」と明かした。

　稽古中にはオール阪神から差し入れもあったようで「それが女子が大ッ好きな可愛いお菓子で。まさか、阪神さんがこんなに可愛いお菓子を選んでくれてたんだなって思ったら。面白かったです（笑）」と笑顔。共演者には若手芸人も多く「私は芸歴7年目なんですけど、芸人さんから“1年目です！　よろしくおねがいします！”みたいに言われたとき、年齢は私のほうが断然下なので“どうしよー？”と思ったんですけど。和気藹々しながら楽しんでます」と、カンパニーの空気は良いようだ。

　「NMB48の卒業生・佳奈子の初主演舞台なので、しっかり盛り上げられたらいいなって思います！」という意気でゲスト出演する上西。役柄は女子高生役で、クラシカルなセーラー服を身にまとう。その姿を見た門脇は「NMB48にいるときから、黒髪っていうのもありますし、一番制服似合ってるメンバーだなと思ってたので。今回の役が女子高生で、セーラー服が本当にぴったりで」と絶賛。上西は素直に「やった！」と喜び、「自分でもNMBの現役学生じゃないメンバーの中で、制服が一番似合うんじゃないかなって思ってるので、佳奈子に褒めてもらえて嬉しい！　かなこのほうが年下やもんな」と満足げ。

　卒業後については「これから決めていきたい」という上西だが「辞めたら時間があると思うので、やりたいことを一つずつやっていこうと思ってます。私、舞台もやりたかったんですけど、本当に声がちっちゃくて。発声もぜんぜんちゃんとできてなかったので、時間があったらそういうことも勉強していこうと思っています」と、卒業後について考えている。そして「佳奈子が卒業してもバラエティに出たり舞台に出たりしている姿をみて、すごく勇気をもらったので、卒業を決めたからには後悔しないように、やりたいと思うことを楽しんでやりたいと思います」と前向きに語った。

　一足先に卒業した門脇は「グループは本当に何十人もいたので、一人でやっていくときに、“ここに誰かおったら助けてくれたのに”っていう、不安や心細さはあるんですけど。でもやっぱり一人でやりたいことをやっていけますし、よしもとに所属しているので、先のオール阪神さんを筆頭に、たくさんの優しい芸人さんがいます。そしてNMB48でやってきたことは何一つ無駄じゃなかったんだなっていうことを感じました。恵ちゃんも、NMB48では、苦しいことのほうが多いというぐらいいろんなことがあったと思うけど、辞めてやっと、これでよかったんやって思えます」とNMB48で得たものの大きさを噛み締めるように語った。

　1月28日からは、門脇と上西がＷ主演する映画『愛ＭＹ〜タカラモノと話せるようになった女の子の話〜』（イオンシネマ板橋ほかにて全国ロードショー）が公開となる。女子高の寮を舞台に、モノと話せるようになった女子高生の笑いと涙の青春エンタテインメント作。作品について上西は「共感できる部分が多い映画だと思います。この時代、本音を話せない人がほとんどだと思うし、本音を出すことが全てではないけど、本音で話すことの大切さを、この映画を観て感じてもらえたら良いなって思っています」と語った。