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2016/05/16 17:22

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小説家デビューの壇蜜、本屋大賞受賞作家・宮下奈都と作家談義「私は“楽しく書く”とか全くできない人」

21日発売の『オール讀物』(文藝春秋)で小説家デビューする壇蜜(左)と、2016年本屋大賞受賞の小説家・宮下奈都(右)。
21日発売の『オール讀物』(文藝春秋)で小説家デビューする壇蜜(左)と、2016年本屋大賞受賞の小説家・宮下奈都(右)。

 21日発売の『オール讀物』(文藝春秋)掲載「光ラズノナヨ竹」で小説家デビューする壇蜜が、23日放送に放送される自身のラジオ番組『壇蜜の耳蜜』(文化放送)で、ゲストに2016年本屋大賞受賞の小説家・宮下奈都を迎えて小説家トークを行う。壇蜜は、ラジオで話すのがほとんど初めてという宮下から、小説家としての心得や本屋大賞受賞の感想などを聴く。

 宮下は収録の日、自宅のある福井から文化放送のラジオ出演のためだけに上京。翌朝は子供にお弁当を作らなければならないため、日帰りでラジオ出演というハードスケジュールではあったが、“かねてより会いたかった”という壇蜜と話すことができ、終始喜びと緊張が隠せない様子だった。

 宮下が先月本屋大賞を受賞した小説『羊と鋼の森』は、音楽体験のない主人公が“好き”という気持ちだけで「ピアノの調律師」として成長していく物語。壇蜜は「(私たちは“好き”が)冷めないから今の仕事ができてるんだなって。“好き”を冷まさないのって大変だけど、生きる上では必要なことですよね、絶対」と自身の職業観を語る。

 私生活を描写した『壇蜜日記』(文春文庫)で見せた、巧みな文章表現が話題となった壇蜜は、小説の世界でもその才能を開花。小説家の宮下との会話の中で感じるものがあったらしく、「“充実や喜びの中で生む”のも大事な才能の一つだし、私のような出し方もきっとあってもいいかなって。奈都さんのお話を聴いて、やっぱり(中略)喜びとか小さな幸せの粒がいっぱい入ってるから、こういうものがお書きになれたんだなって感じたんです。“楽しく書く”とかが、私は全くできない人なんで(中略)私生活を切り売りして何かを削りながら物を書いて、最終的には糸みたいになって死んでいくんだろうな」と、宮下との創作に臨む姿勢の違いを表現した。

 そうした壇蜜の言葉を聞いた宮下も「彼女自身が一個の作品だと思う」「すごい頭のいい方だなって思いました」と感心していた。この日の模様は、文化放送『壇蜜の耳蜜』(5月23日午後7時30分〜8時00分)内で放送される。

関連写真

  • 21日発売の『オール讀物』(文藝春秋)で小説家デビューする壇蜜(左)と、2016年本屋大賞受賞の小説家・宮下奈都(右)。

  • 『壇蜜の耳蜜』は文化放送にて5月23日午後7時30分〜8時00分放送。

  • 小説でもその独特の感性を発揮している壇蜜。

  

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