俳優・上遠野太洸（かとおの・たいこう）が14日、初写真集『Ｔ』（主婦と生活社）の発売記念イベントを福家書店新宿サブナード店で開催した。

　2010年『第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』でグランプリを受賞し、昨年放送された『仮面ライダードライブ』のチェイス役で人気となった上遠野。同じ事務所に所属する俳優・佐野岳は、同い年で、ジュノンボーイグランプリ出身、さらに『仮面ライダー鎧武／ガイム』主演と似通った部分が多いため「ライバル心は強い」という存在。ブレイクのタイミングも、写真集の発売でも佐野に先を越されていたこともあり、「辛酸をなめていた時期もあったので、ようやく並び立てたかなっていう想いがあって。この初写真集はすごくうれしい」と素直な本音を語る。

　写真集『Ｔ』はインドネシア・バリ島で撮影。「失礼ながらバリ島に対して“南国だよなあ”っていう印象しかなかったんですけど。東京では味わえない大自然の雄大さに触れてリフレッシュできましたし、いろんな種類の食べ物があったし、言葉が通じなくてもバリの皆さんが笑顔で暖かく歓迎してくれました」と、その魅力にハマッた様子。全編オールロケの撮影について「ライステラス、日本でいう棚田の景色が目に焼き付いて忘れられません。象と一緒に撮影したり、森のなかで手付かずの自然に触れたりして、色の付いてない白の衣装で自然に溶け込んだ感じがしました」と、新鮮な体験を語った。

　写真集のタイトルの『Ｔ』の由来について「（佐野）岳が僕のことをいつも“Ｔ”って呼ぶんですけど、それがシンプルでいいんじゃないかってことで、スタッフさんと話して決まりました。“太洸”のＴであり、“try”とか“treasure”とかいろんな意味が含まれています」と説明。佐野はこの写真集ともちょっとした因縁があるようで「僕が優雅にバリ島のレストランで食事をしているちょうど同じころ、岳はテレビの正月特番の撮影で、インドネシアのジャングルでサバイバルをしていたんです。彼が火山に向かって歩いたり、ヘビと格闘している間に、僕はホテルで“今頃どの辺にいるのかな。無人島に旅立ったのかな”って話をしてました」とエピソードを明かした。

　「ぶつかるときもありますけど、今はお互いに別の道を見つけているので、ぶつかりつつも切磋琢磨しつつという感じです。写真集では僕が一歩遅くて悔しかったんですが、今回僕はバリ島で撮影できて、ちょっとそこでは勝てたかなって思っています（笑）」と、佐野との良きライバル関係について語った。

　なお、上遠野太洸、佐野岳らが所属するエヴァーグリーン・エンタテイメントとストリートジャックが「カミコレ！」オーディションを開催。オーディションの審査は、3月より全国5都市（東京・札幌・名古屋・大阪・福岡）で『全員面接』が実施される。募集詳細はオーディション＆エンタメ情報サイト『Deview／デビュー』に掲載中。