アイドルに特化したプロダクション「Arc Jewel(アークジュエル)」が送り出す新人グループ｢じぇるの！｣が31日、東京キネマ倶楽部にて初のワンマン『じぇるの！1stワンマンライブ〜キネマで輝く ジュエルの原石 ここから始まる超絶はっぴーじぇねれーしょん〜』を開催した。満場のファンを前に全21曲を熱唱。ダブルアンコールでは、1stシングルとして発売が決定した『超絶☆はっぴー!じぇねれーしょんっ! 』を汗を飛ばしながら全力でパフォーマンスした。

　愛乙女★DOLL、Doll☆Elements、Luce Twinkle Wink☆、Ange☆Reveらのアイドルグループをメジャーデビューに導いてきたプロダクション「Arc Jewel(AJ)」。その中で「Arc Jewel Novice（新人・新米）」として立ち上げられた次世代アイドル育成グループが「じぇるの！」だ。新人とはいえ、数多くの対バンライブで経験を積み、満を持してのワンマンライブ開催となった。

　メンバーの顔写真が次々に登場するオープニング映像に続いて、キネマ倶楽部独特の階段からメンバーが登場。ライブのタイトルともなっているオリジナル曲にしてキラーチューン『超絶☆はっぴー!じぇねれーしょんっ! 』でライブがスタート。全員そろってジャンプする振り付けはAJのお家芸ともいえるが、8人そろってのジャンプの連続に会場の熱量も一気にヒートアップする。

　書き下ろし曲はまだまだ少ないが、メジャーデビューを果たしたAJの先輩の楽曲群が彼女達の財産だ。ライブでも鉄板の人気ナンバーが“ノービス”らしく荒削りで爆発力のあるパフォーマンスで、新しい輝きを放っていく。中盤に流れたビデオ映像のなかで、メンバーが「このビデオが流れるころには、私の前髪がなくなっていると思います」という通り、汗を飛ばしながらのステージにファンも大音量の声援で応える。

　映像パートが終わると、いつもの紺のブレザーとはうって変わった真っ白でキュートな新衣装で登場し『Gimme a Spark!』を披露。さらに『Knock Knock Boom Boom』『蒼い空を望むなら』『クリスマス・サイレントナイト』『ビターチョコ・バレンタイン』と4曲連続で、愛乙女★DOLLのクール系、セクシー系、せつな系の楽曲にもチャレンジ。「普段元気で明るい曲が多いから、大人っぽい表情が難しい！　一人ひとりで研究しました」と新境地も垣間見せた。

　アンコールに応えて披露した『エアプレーン』でメンバーが左右に大きく手を振ると、それに呼応してオールスタンディングのフロアでも水色、黄色、ピンクのライトが左右に大きく振られる。眞城ゆうかは「大事なライブでアンコールをもらうと絶対泣くんですよ。今日もサイリウムを見たときに泣きそうになったけど、出なかった涙が。すっごく楽しくて泣く時間もないぐらいあっという間でした！」と充実した笑顔を見せる。針谷早織は「皆さんと一緒に今日を過ごせたことを幸せに思います、絶対に今日の一日のことを忘れません！」と叫んだ。

　実はこのワンマンライブが決定してから本番までは1ヵ月弱。メンバーで考えたセットリストは、AJ楽曲を新たに6曲カバーしようというもの。振り付けの先生も「6曲は無謀」というほど。数日前まで振り付けも揃わず、メンバーも不安に取り付かれる中、チームのまとめ役を担っている磯有沙は「覚えられないなら、この仕事向いてないよ」と一喝。自分も含めたメンバーに向けた言葉が響き、再び一丸となることができたという。「じぇるの！で、このメンバーで一緒に頑張っていきたいと思いました！」。大きな山を乗り越え、グループとして大きく成長することができたようだ。

　ワンマンライブを終え、3月29日には初CD『超絶☆はっぴー!じぇねれーしょんっ! 』発売が決定。まだまだ磨けば光る原石の「じぇるの！」のこれからに期待したい。なお現在「じぇるの！」の第3期生を募集中。締め切りは5日。応募の方法はオーディション情報サイト「Deview／デビュー」に掲載中だ。