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2015/12/24 17:20
乙女新党、病気療養中のメンバーに想い届けるワンマン「気持ちは6人、愛里の帰ってくる場所を守る!」
6人組アイドルユニット・乙女新党が『ワンマンライブツアー2015〜ツチノコ探して東名阪〜supported by SPINNS』の最終東京公演を23日、LAFORET MUSEUM ROPPONGIで開催した。病気療養のため長期休業中の長谷川愛里を欠く5人で臨んだツアーだったが、「気持ちは6人。愛里の帰ってくる場所を守る」と、より固い絆で結ばれたメンバーは、想いをぶつけた最高をパフォーマンスを見せた。
19日・名古屋、20日・大阪と回ってきたグループ初のワンマンツアーもこの日が最終日。1ヵ月前の取材では「これまでのワンマンでは見られないことをやる」と意気込みを語っていたが、実際とにかくファンを楽しませて笑顔にし、さらに心動かす趣向でいっぱいのワンマンライブとなっていた。
その趣向の一つがオープニングのファッションショー。ファッションブランド「SPINNS」とコラボしたクリスマスファッションで、メンバー一人ずつがステージをウォーキング。ピチレモンの専属モデルを務めた田尻あやめをはじめ、モデル経験のあるメンバーもおり、乙女新党メンバーのキュートな魅力を際立たせるイベントとなった。
続く本編はメンバーが激しくジャンプするアッパーチューン『2学期デビュー大作戦!!』でスタート。其原有沙は「“ありサンタクロース”が皆さんに楽しい時間をプレゼントします!」と挨拶し、全力感あふれるパフォーマンスを届ける。メンバーもお気に入りの前向きな楽曲『胸を張ってこう!』では、5人がシンクロしたフォーメーションダンスで、成長した姿を見せた。
今ツアー二つ目のお楽しみは「劇団乙女新党」によるコント。相原まりが散らかしっぱなしの楽屋を呆れながら片付けていると、田尻扮する“LAFORET MUSEUM ROPPONGの女神”が現れ、12月24日が誕生日である相原の「ちゃんとしたメンバーがほしい」という願いを叶えるという。出てきたのは「アイドル市場を詳細に分析するすごすぎるリーダー・高橋優里花」「止められたらふざけない、オンオフのハッキリした其原ありさ」「ガチのアイドルオタクを発動しない緒方真優」。しかし相原は「こんなの乙女新党じゃない。前のメンバーに戻して」と、ダメダメなところがあっても、愛すべき個性あふれるメンバーを取り戻すのだった…。
そんなコントでほっこりした後は、和太鼓の音も飛び出す乙女新党流クリスマスソング『わっしょいクリスマス』を挟んで、派生ユニットコーナーへ。ハイテンションなあやめと優里花from乙女新党の『凸凹解決せんせーしょん』に始まり、真優&まりによる友情ソング『NとS』、其原ソロによるラブソング『世界で一番君が好き』をそれぞれ披露。其原が歌い終えると、場内が暗くなりスクリーンにビデオが流れ始める。
ビデオは、長谷川が病気療養のため休業することを受けたメンバーの心情を綴ったもの。「しばらく5人で活動するという実感が湧かない」「1人いないだけでスカスカに感じさせないように…」と呆然として不安を口にするメンバー。しかしメンバーを1人欠くという危機に直面したことで、5人の結束はこれまで以上に強まったという。「今は楽屋でも5人で一つのことをするようになった」(高橋)、「5人で合唱をしてからステージに立つように」(相原)と行動も変わって行き、「それぞれ自分のことで精一杯だったけど、誰かのために頑張るというグループ感が良くなった」(田尻)という。長谷川と同じ中学生メンバーの其原は、気持ちが不安定になることもあったようだが、「一緒にいてあげたいと思った」(緒方)とメンバーがカバーしあうことで、チームとしてより結びつきを強固にすることができたようだ。「ステージでは5人だけど気持ちは6人。愛里が帰ってくる場所を守って、乙女新党をもっと大きくして迎えたい」というのは5人共通の想いだ。
ビデオ明けには6人体制でリリースした初のシングル『ビバ!乙女の大冒険っ!!』、そして2016年3月2日にリリースするニューシングル『雨と涙と乙女とたい焼き』(作詞:高橋久美子×作曲:日高央×編曲:ヤマモトショウ・rionos×振付:竹中夏海)をパフォーマンス。さらに今夏を駆け抜けたキラーチューン『キミとピーカン☆NATSU宣言っ!!!』、ツアータイトルにも使われ、メンバーも「一体感があって好き」という『ツチノコっていると思う…?』まで一気に畳み掛けた。
そこで再び「ビデオが届いています」とスクリーンに映し出されたのは、長谷川からのビデオメッセージ。「学校にも行けるようになって、体力は順調に回復しつつある」という経過報告に加え「乙女新党のことは一日も忘れたことはないし、ファンのみなさんの千羽鶴も超嬉しくて心があったまりました。やっぱりメンバーとファンの方は家族。乙女新党の活動は、5人がいてくれたからこそ楽しかったし、6人そろってまたステージに立ちたいと思った」というメッセージ。このビデオをファンと共に初めて見たメンバーは、涙ぐみながらも勇気付けられたようだ。
ラストの曲として用意したのは6人の自己紹介ソング『新・乙女新党のうた』。長谷川の紹介部分は「党員(ファン)の皆さんに一緒に歌ってほしい」として、メンバー全員が長谷川のイメージカラーである白のペンライトを振って熱唱した。其原は自身のセリフ部分で盟友に届けとばかりに「愛里、まってるよーっ!」と絶叫。党員も6人の乙女新党に最大限の声援を贈った。
ダブルアンコールも受けて大成功に終わったツアーの最後には「2016年3月21日/劇団乙女新党×ハローキティ ミュージカル公演/会場はサンリオピューロランド フェアリーランドシアター」というサプライズ発表があり、メンバーも歓喜。まだまだ成長過程にある乙女新党の快進撃は止まらないようだ。