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2015/08/25 21:52
村井良大、舞台『弱虫ペダル』DVD発売イベントに登場。「こんなにもカンパニーの絆が強い舞台はない」
人気コミックを原作とした、「舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇 The WINNER」のDVD発売イベントが、22日に川崎市教育文化会館 大ホールにて行われ、座長を務めた村井良大をはじめとする出演キャストが集結し、大盛り上がりのトークショーを繰り広げた。
同舞台は、2008年より『週刊少年チャンピオン』(秋田書店刊)で連載中の、自転車ロードレースを題材にした人気マンガを原作にした舞台シリーズ。今年3月に上演された第6弾公演「舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇 The WINNER」は、インターハイ3日目の激闘を描いた作品。この日のDVDイベントには、総北高校から主人公・小野田坂道役・村井良大、鳴子章吉役・鳥越裕貴、金城真護役・郷本直也、箱根学園からは福富寿一役・滝川英治、新開隼人役・宮崎秋人、泉田塔一郎役・河原田巧也、黒田雪成役・秋元龍太朗、 広島呉南工業の待宮栄吉役・山本侑平、京都伏見高校の水田信行役・桝井賢斗、御堂筋 翔役・村田充、そして脚本・演出を手掛ける西田シャトナーが登壇した。
イベントのオープニングは一人ずつ挨拶。郷本が、恒例になっている鉄板ネタ「ライブじゃないからねっ!!!」とファンに投げかけると、ファンも「トークショーだからねっ!!」と大声援で応え、息ピッタリの掛け合いを披露。河原田も自身のキャラクターに合わせて「アブレディー?」と語りかけ、ファンが「アブー!!」と返すなど、冒頭から大盛り上がりでイベントがスタート。
イベント本編では、発売された最新のDVDより、選りすぐりのキャスト名シーンVTRが上映され、公演中のエピソードを振り返ったり、ファンからの質問に答えるトークショーを展開。名シーンVTRでは、金城・鳴子・小野田の”チーム総北”の名場面をピックアップして上映。VTRを振り返った郷本が「泣けますね。最後の表彰台のシーンはいろんな想いがあるので」と語ると、村井も「今、お酒飲みながら語りたいくらいですもんね」としみじみ。また、金城・鳴子・小野田の名シーン振り返りのはずなのに、なぜか、この日イベントに参加していなかった今泉俊輔役の太田基裕が、それぞれインパクトのある場面で登場し、客席から歓声をもらっていたことに対して、郷本が「なんでか、もっくん(太田)がみんなのニコイチみたいになってましたけど…」と話すと、「オイシイところばっかり持っていって」(鳥越)、「ずるい(笑)」(村井)と語り、笑いを誘う。
表彰台のシーンについての感想を聞かれると、村井は「いい景色だったね」と語り、鳥越が「(初演から)3年間走ってきてやっとここに立てたという感じ。あのもっくんが『泣きそう』って言っていたので、これはホントやなと」とコメント。郷本は「舞台上ではキャラを通した以上の、感極まるものがあった。いろいろな想いがこみ上げてきて…」と当時を振り返った。また、ライバル校の箱根学園・福富を演じた滝川は「表彰台のシーンでは、毎回悔しさがこみあげてきた」と複雑な胸中を明かし、同じくライバル校・京都伏見の御堂筋を演じた村田も「京伏チームとしては、誰もゴールしてないので、そういう意味では複雑ですけど」と明かしつつ、「でも、2時間を超える本編をみんなで戦ってきて、それを代表して6人で表彰台に上がってくれたっていうのは、カンパニーとしてはそこが一つのゴール地点で、“あ、今日も無事みんなで走れたな”と、袖から観ていて高ぶるものがありました」とコメント。
続いては、先日発売された「舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇 The WINNER」の全キャストによる撮り下ろしDVD「舞台『弱虫ペダル』Le Tour du Stage Vol.1」の話題へ。同DVDでは、キャスト陣が各校のジャージを着て、実際にロードバイクで本栖湖周辺を疾走したり、箱根の温泉宿での大宴会や公演を振り返るインタビューなど、ファン必見の映像を収録。鳥越は「まあ、楽しかった!」と笑顔を見せ、村井も「実際に(コースを)走れると思ってなかった」と語り、さらに「どちらかというと、“行ってみました♪”的な、”みんなと楽しくサイクリング!”みたいな感じで走るのかなと思っていたら、みんなどんどん(舞台の)セリフを言い始めた(笑)」と、舞台さながらに劇中の場面を再現しながら走ったというエピソードを告白。
さらに西田が「ハコガク(箱根学園)のみんなが走ってきたとき、(宮崎)秋人くんたちに声援を贈ったつもりだったのに、そのすぐ後ろにいた北村(諒)くんに『ありがとう〜!!』って言われた」と明かすと、村井は「まさにリアル東堂(尽八)!」と笑顔でコメント。また、DVDで少しだけ映っているという滝川の全身タイツ姿に対しては、実は滝川が誕生日だったため、自身で考えて用意したサプライズの小道具だったことも判明。それに対して村井が「自分で買いに行って用意している滝川さんを想像すると、可愛くないですか?」と話すと、宮崎も「あの時が、ハコガクメンバーがいちばん(滝川)英治さんを尊敬した瞬間でした」とコメント。そんな中、全身タイツ姿の滝川が登場する直前、カラオケで盛り上げようとしていたという郷本は「宴会スタートだから盛り上げるために、モノマネもしてSHOWとして歌おう思っていたのに、前奏が流れた後、違う『キャー!』が聞こえてきて。そっちを見たら、全身タイツを着た滝川さんが来て、全部持ってかれました」と振り返り、会場の爆笑を誘っていた。
続いての『稽古段階で削ってしまったシーンは?』という質問では、村田が「(本番まで)残り3日で、40分削った」と語るほど、泣く泣く削ったシーンがたくさんあったという。村井も「正直、今回は4時間超えの芝居だなって思った」とコメント。さらに「シャトナーさんがおっしゃっていたんですが、なるべくずっと走っている状態をやりたいということだったので、休憩を入れてしまったら『弱虫ペダル』の舞台じゃないし……」と語ると、西田が「休憩時間も走っているんだったらね。お客さんにはお手洗いとか行ってもらって、その間もキャストはずっと走っているとか」と語り、すかさず村井が「そうなるとお客さんも逆に気まずいですよね?(笑)」と笑顔で返していた。
イベントの終盤には、箱根学園・真波山岳役の植田圭輔からのVTRコメントを上映。舞台本番がありイベントに参加できなかった植田は「みなさん楽しんでいますでしょうか?」と語りつつ、「僕が行けないことへの心配としましては、英治さんの暴走を誰が止めるんだと。まあ、(郷本)直也さんや鳥(越)がいるし、笑顔で見守ってくれていることだと思うので、保護者としては心配しておりません。英治さん、しっかりとみんなに迷惑かけないように」とメッセージを贈ると、滝川は「まだ暴走してませんよ〜」と返しつつ、「好きやな、俺のこと」とニッコリ。さらに植田は「今日は参加できませんでしたが、今日でみなさまがまた『弱虫ペダル』という作品を好きになってくれてるんだろうなと思うと心が満たされています」とファンへの感謝の想いを語った。
エンディングでは、それぞれファンに向けての想いをコメント。
西田シャトナー「DVDで何度も観ていただけるということは、自分たちもずっと上演できている気持ちになれるので、幸せだなって思います。みなさんが観てくださるので公演も続いていく…ありがとうございます。これからも応援よろしくお願いします」
村田充「DVDを作るために芝居をやったんじゃないかっていうくらい、スタッフさんのカメラワークも編集もすごくて、クオリティが高い作品になってます。僕らもDVDを観て感動しました。細かいところまで堪能していただければと思います」
枡井賢斗「僕は『The Second Order』から参加させていただたんですが、今日のイベントで初演からのいろんな話を聞くことができて、“こうやって作品が作られていくんだな”ってしみじみ感じました。(舞台『弱虫ペダル』が)生でもDVDも愛されていることが嬉しいです」
山本侑平「この作品の1シーン1シーンが名シーンだと思います。“こんなに細かいお芝居してたんだ”っていう新しい発見があると思うので、いろんな角度から何度でも観ていただきたいです」
秋元龍太朗「インターハイ3日目は、全員の本気が出てくる。みんなの本気の汗や表情、声だったりがDVDに詰まっているので、DVDで何回も堪能してもらえたら嬉しいです」
河原田巧也「“つながる”っていうのをこんなに感じる舞台って、なかなか出会うことないって思います。自分が走るときは、自分を信じて走るしかないし、でも、キャストのためにも自分が一生懸命走らなきゃいけないって思うけど、みんなの視線や気持ちがまったく重くのしかからずに、期待がかかればかかるほど前に進めるという作品でした!」
宮崎秋人「インターハイ3日目は、ハコガクメンバー7人をはじめ、京都伏見も広島呉南工業も、全員が本気で勝ちに行く顔をしているなって思いました。自分も本気で(滝川演じる福富)寿一を勝たせるために主力を注ぎました。それらがDVDに詰まっていますので、思う存分、何度でも観ていただければと思います」
滝川英治「この作品は、みんなの心を一つにして全身全霊で必死に作り上げてきました。舞台『弱虫ペダル』をやって、自分一人ではモノ作りはできない。みんなの力が合わさってできるものだということを改めて実感しました。まだ舞台『弱虫ペダル』は続いていきますが、これからもみんなで力を合わせて頑張っていきたいと思います」
郷本直也「この作品は、キャストのみんな、スタッフさん含め、お客さんも巻き込んで“楽しくしようぜ!”という想いで作った作品で、すごく自信がある作品です。インターハイ3日目に限らず、DVDとして形に残っていくことはありがたいこと。今後も面白い作品を作っていきたいと思います。『(次の作品が)インターハイ3日目よりあかんかったな』なんて絶対言われたくないので、必ず面白いものを作りたいと思います!」
鳥越裕貴「DVD本編はもちろん、メイキングの方でもキャストの愛、スタッフさんの愛もあって、愛にあふれている現場だなって思いました。その中で鳴子をやらせてもらえるのは、宝物のように嬉しいです」
村井良大「こんなにもキャスト・スタッフが本気になって作っているDVDってなかなかないんじゃないかなと思っております。愛が溢れていて、こんなにもカンパニーとしての絆が強い舞台ってなかなかない。舞台の上でも嘘がなく、みんなでつながっていて、敵・味方関係なく、面白い舞台を作ろうという意気込みがDVDに詰まっています。これから何年先に観ても、熱い何かが伝わるDVDだと思います。舞台『弱虫ペダル』は、まだまだ続きますけど、これからもさらに面白くなる舞台『弱虫ペダル』、これからも応援よろしくお願いします」
なお、舞台の最新作(第7弾公演)となる「舞台『弱虫ペダル』IRREGULAR〜2つの頂上〜」が、【名古屋】10月8日(木)〜12日(月・祝)日本特殊陶業市民会館フォレストホール、【東京】10月22日(木)〜25日(日)TOKYO DOME CITY HALL、【大阪】10月29日(木)〜11月3日(火・祝)梅田芸術劇場メインホール、【福岡】11月7日(土)、8日(日)キャナルシティ劇場にて上演される。
※宮崎秋人の「崎」は正式には旧字。「大」が「立」。