スマボMOVIE『キャラフルSTARS』のDVD発売記念イベントが23日、池袋ニコニコ本社イベントスペースで開催され、出演者の平牧仁、横浜流星、伊勢大貴、上村海成が登壇した。アイドル衣装で登場した伊勢、横浜、平牧は、今後のアイドル活動についても前向きに発言した。

　『スマボMOVIE』は、イケメン俳優専門情報アプリ『スマートボーイズ』で公開されたシミュレーションムービー。ユーザーが主人公目線で楽しめる演出になっており、ユーザーの選択で結末が変わるゲーム要素が人気だ。『キャラフルSTARS』は、ユーザーが新人マネージャーとなり、アイドル候補生に扮した横浜、伊勢、上村を、マネージャー役の平牧とともにデビューへ導き、グループのセンターを決定するまでのストーリーが展開される。

　物語は合宿のシーンから始まるが、撮影自体タイトなスケジュールでまるで合宿のようだったという。横浜は「寝た記憶が無い。休憩中には誰かが寝てるという」とそのハードさを語り、伊勢も「演技してるか記憶を失ってるかのどっちか。監督も“スキを見つけて寝てね”と言ってた」と振り返った。それというのもストーリー選択制のドラマのため、3パターンを撮影する必要があるからで、「何度も同じシーンを演じるので、『ゲシュタルト崩壊』みたいになって、今回はオレがメインのシーンなんだよね？とか考えながらやってました」（伊勢）と撮影の裏舞台を明かした。しかし大変なことばかりではなかったようで、平牧は「流星と一緒に風呂に入りましたよ。すごいおっきい風呂だった。それも含めて合宿みたいだった」と学生気分を味わえたようだ。

　出演者は撮影現場以前にもダンスや歌のレッスンやレコーディングで会っていたという。2年ほど前のことで、まだ横浜と平牧は『トッキュウジャー』で出会う前だったという。歌やダンスがほぼ初挑戦だった横浜。そのときのダンスについて伊勢は「彼は空手が得意なんですけど、空手がすご過ぎてダンスが若干戦闘モードに入っていて、ステップ踏んでるはずなのに、『左に移動』、『よける』、みたいな動きになってて（笑）」と暴露。

　平牧も「レコーディング前に、作曲家の先生がそれぞれの音域を知るために1人1曲ずつ歌を聴いたんだけど、なぜか流星の曲のチョイスが『魔王の歌』で」と爆笑。横浜は「『CLOCK ZERO』っていう舞台で自分が歌ってた歌で、それしか自信がなかったから」と言い訳したが、「みんながポップス歌ってるのに、一人だけすんごい低い声で歌うから、その声でアイドル曲歌う？ってなって。舞台の曲だから音源が無いからアカペラで歌ってたし、まだみんなツッコめる関係じゃないからシーンってなってて。それが初対面だったから“コイツ面白え！”って思ってた」とその衝撃的な出会いを振り返った。その話をきっかけにニコ生のコメント欄に『アカペラ魔王｣という名が踊り、イベント中横浜は『魔王』と呼ばれる羽目に。

　そんな調子で笑いの絶えないイベントは終了。伊勢は「久しぶりにこの衣装を着て皆に会えて、撮影やリハの大変さを思い出して懐かしかった」と感慨深げ。「初めてのイベントですごく緊張しておなか痛かった」という上村も「またやりたい！」とアイドル活動に前向きだった。

　イベント終了後の囲み取材で「アイドル性の高い部分」について聞かれると、平牧は「自分はブログ（の語尾）で“ニャーニャー”言ってるので、ブログの書き方ですね。自分はアイドルでいけると思ってたのに、プロデューサーが平牧くんはちょっと…って」とアイドル役でなかったことに不満げ。横浜は「自分アイドル性は無かったと思うんですけど、『トッキュウジャー』で子供達に夢を与えてキラキラできたかな」と振り返る。伊勢は「ブログを400日以上連続で欠かさずに書いてます。この勤勉性は負けない！」と誇り、上村は「アイドル性の無いアイドルを売りにしてます。そんなキャラで母性をくすぐる系アイドルでしたね」と独自の感性で答えた。

　もしグループ活動を再開するとしたら、どんなキャラ付けになるのかについては、「クールでキレキャラなところを直して、2人をまとめられるようにしたい」（横浜）、「『何気にピアノ弾けます』とか調子に乗ったセリフは言わないように、謙虚にしたたかにいきたい」（伊勢）、「弟キャラは年齢的に限界が来るので、ちょっとずつ日々成長していく姿を見せたい」（上村）と結構いろいろ考えているようす。そんなみんなをマネージャー役の平牧は「そのキャラ設定を見守りたい」と温かく見つめた。

　ライブについても「1曲しかないけど、ライブやりたい」（上村）「もっとダンスのレベルをあげて、歌も上手くなって見せられるようになったら。伊勢くんは上手いけど」（横浜）「俺がピアノ弾く」（平牧）「アコースティックでやろうか？」（伊勢）と盛り上がる面々。最後に伊勢は「これから別々の道を歩みながら、それぞれの場所で必殺技や得意技を作ってそれがまた合わさればいいですね」と、期待を込めて語った。