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2015/03/23 23:07
城田優、美術展の音声ガイドを担当 『受胎告知』を前に「持って帰りたい!」
Bunkamura ザ・ミュージアムにて、『ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美』が21日に開幕。開催に先駆けて前日の20日に同所にて、音声ガイドナビゲーターを務める城田優が会見に出席し、横幅5メートル超の大作『受胎告知』などのお気に入りの作品への想いや同展の魅力をたっぷりと語った。
同展は、ボッティチェリ作品17点(工房作を含む)をはじめ、絵画・彫刻・工芸・資料など、合計約80点を展示。15世紀のイタリア・フィレンツェを舞台に繰り広げられた経済と美術の関係を城田が音声でナビゲートし、優しくひも解く。
横幅5メートル超の大作『受胎告知』を前にして、「大きさだけでも圧倒される。冊子では見ていましたが、正直こんなに大きいと思っていなかったので」と絵に圧倒された様子。また、前の取材で、『好きな絵は?』と聞かれたときに、正直、一番有名な絵だったので、逆に選びたくなくて別の作品を挙げたんですが、今は圧倒的にこの絵が好きです」と熱く語り、「家に欲しい。持って帰りたい。100億円じゃ買えないって言われました」と苦笑い。
音声ガイドに苦戦したという城田は「声だけでこれだけの芸術品や絵画をナビゲートしていくという作業が非常に難しかったのですが、スタッフのみなさまに助けられて、なかなかいい声が録れたんじゃないかと思います」と笑顔をみせ、「ここに足を運んでくださったみなさまが、それぞれの絵にどのような想いやどのような背景が描かれているのかということをわかりやすく説明できるように心がけました」とコメント。
同展について「素人目線ですけど、500年以上前に描かれている絵で、これだけ時間が経っているのに、臨場感とか素材の感触まで伝わってくるような細やかなテクニックや描き方で、圧倒されるものばかり。どの絵を見ても心が洗われる。美しい魂を持った絵だなって思います」と語り、「色味に関してもこんなに時間が経っているのに、なんでこんなに綺麗なんだろうって素直に思う。最近描かれたんじゃないかっていうくらい、時代を感じさせない。色あせない絵という感じ」とコメント。さらに、「なかには色あせているものもあるだろうから、“当時とは違うかもしれない”って想像しながら見ることもできるし、いろんな楽しみ方ができると思う」と、同展の魅力について語り出したら止まらない!というひと幕も。
最後に城田は「今まで絵画に触れてこなかった人たちや美術館ってちょっと敷居が高いよねって思っている方たちにも、渋谷という街ですし、買い物ついでに気軽に来てもらえればと思います」とアピールし、「僕と同じ目線で、“まったくの無知でもこんなに楽しめるんだな”って、出口を出るときには絶対思うと思います。テレビや雑誌で写っている絵画と自分の目で見る絵画ってこんなに違うもんなんだなって、今日なおさら思いました。この絵のスケール、この絵の細やかさ、そして心に響いてくる何百年もの歴史、ぜひその目で感じてもらいたいです」と最後まで熱く語り、会見を締めた。
『ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美』は、Bunkamura ザ・ミュージアムにて6月28日まで開催中。