織田裕二主演・WOWOW『連続ドラマW　株価暴落』の完成披露試写会が開催。織田をはじめ、共演者の高嶋政伸、瀬戸康史、板尾創路、石橋凌が出席しプレミアムなトークを繰り広げた。

　WOWOW×池井戸潤コラボレーション第3弾となる『連続ドラマW　株価暴落』は、銀行を舞台にした金融エンターテインメントドラマ。経営危機に陥りながらもプライドを捨てきれない巨大企業、彼らの生殺与奪の鍵を握るメインバンク、企業テロの真相を追う警察、そしてそれらを取り巻く人々の思惑を通して、銀行と巨大企業にはびこる闇に切り込む、金融ドラマ、企業サスペンス、警察ドラマとさまざまな顔を併せ持つエンターテイメント作品に仕上がっている。

　組織の論理に染まらず、自らの信念に忠実に突き進む熱き孤高のバンカー・板東を演じる織田は、「僕も1話しか観てないんですが、2話をつい先ほどいただきまして、ものすごく面白いらしいです。それぞれのキャラが立っていて楽しめる人間ドラマになっていると思います。この後ますますヒートアップしていきますので、5話全部観ていただけたらなと思います！」と熱くPR。さらに、池井戸作品、WOWOWドラマ初出演となる織田は「やっときたかと。以前の池井戸作品を観させてもらったんですが、本当に素晴らしくて。このチームと一緒にやれるっていうことに対してすごく興奮しました」と喜びを口にした。

　さまざまな思惑が絡み合う本作の見どころの一つは、織田演じる“板東”と高嶋演じる上昇志向が強く銀行内の派閥形成に余念のないエリート行員・二戸との対決。ふたり初共演ということで、高嶋は「初日からやり合うシーンがあったんですが、当日迎えるまで3回は夢に織田さんが出てきて。セリフが出てこなくて織田さんから『次誰!?』って言われる恐ろしい夢で。なので初日は怖くて怖くてしょうがなかったんですけど（笑）。いざ織田さんの目を見ると、板東の役をいかに愛しているのか、いかに細かやかに緻密に丁寧に作られているのが一発でわかったので。逆にそこから自分の中で二戸役が生き生きと動き始めて、大きな大河に身をゆだねるように、心地よくやらせていただきました」と、「悪を満喫していて羨ましかった」と織田が語るほど、生き生きと演じたそうだ。

　片や本作のキーパーソン的な役どころを演じる瀬戸は、爆破事件の犯人と疑われ逃亡するシーンが多く、一人での撮影がほとんど。「ずっと一人でとても孤独でした。今、和気あいあいな現場の雰囲気を聞いて、すごく羨ましいなって」と寂しい目線を向けていた。それでも「池井戸作品で、しかもこんなに素敵な役者の方々と芝居ができるということで、両親は周りの方から『あなたの息子さんすごいね』って何百回も言われたそうで。尊敬する役者さんと共演できたことはすごく幸せ」と嬉しそうな顔を見せていた。

　トークショーでは、本作のタイトル『株価暴落』にかけて、撮影中に株が上がった瞬間、下がった瞬間について質問がされると、石橋が晴れ男伝説を披露。「撮影のときに、けっこうしつこい雨が降って、スタッフから『もしかしたら後日撮り直しかもしれません』って言われたんですが、『いや、大丈夫。絶対晴れます』って公言しまして。そうしたら見事晴れたんですが、私のシーンを撮り終わった瞬間にどしゃぶりになって。スタッフさんが『あ、晴れ男伝説はホントだったんですね』って信じてくれました。私の場合は雨が上がって、株が上がったっていうね」とキレイなまとめに会場からは盛大な拍手。「できたら、座布団3枚ほしいね（笑）」とさらに観客を楽しませた。

　爆破事件を追う刑事役・板尾も「僕はいろんな人と絡むので、物語の空気をこの中で一番感じております。1話を観せていただいて、映画でもなく1クールのドラマでもない。いい感じの尺と中身ですごく観やすく、原作が活きる感じの表現、映像と感じました」と語り、最後は織田から「大人のエンターテイメントで素敵な作品ができたと思っています。観終わった後に、“もういっちょやってやろう”という元気が出る作品になっていると思うので、ぜひ最後までご覧ください」と挨拶し、完成披露試写会は幕を閉じた。

　WOWOW『連続ドラマW 株価暴落』は10月19日（日）より毎週日曜夜10：00放送。全5話。詳細は特設サイト（http://www.wowow.co.jp/dramaw/kabuka/）にて。なお、11月1日発売の『デ☆ビュー』12月号D-BOYS連載には、瀬戸康史が荒木宏文＆柳下 大と一緒に登場。