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2014/09/09 22:21
仮面女子が台湾・韓国2カ国同時デビュー! 急逝のメンバー月宮かれんとともに世界へ
ジェイソンマスクを被った“最強の地下アイドル”仮面女子が、「13日の土曜日」に台湾、韓国のイベントでライブを敢行、世界同日デビューを果たす。前日に17歳のメンバー・月宮かれんが事故で逝去していたことを発表した仮面女子だが、「かれんちゃんが作詞した『destiny』という素晴らしい曲を世界に広めたい」と決意を新たにした。
この日発表されたのは仮面女子の世界2カ国同時デビュー。仮面女子:アリス十番は、台湾で行なわれる「NIPPOのカワイイを世界各国にローカライズするワールドツアー」『Tokyo Crazy Kawaii Taipei』(花博公演 争艶館)に出演。そして仮面女子:スチームガールズは、韓国で開催の、音楽とファッションショーが融合したイベント『SGC SUPER LIVE 2014 IN SEOUL』に出演、2PM、B.A.P、AFTER SCHOOLらと共演を果たす。
アリス十番リーダーの桜のどかは「驚きと嬉しさが入り混じった感じです。私たちは地下アイドルをずっとやってきて、世界を夢見てたんですけど、その夢が同時2カ国デビューという形で決定して、本当にもう嬉しさでいっぱいです」と興奮気味。現役東大生アイドルの桜雪は「私たちは劇場で毎日公演をして、ファンの方と一体となってステージを作り上げているんですけど、今回は海外遠征で完全にアウェイでライブをすることになるので、どこまで通用するのか、ちょっと緊張しています」と若干の不安を覗かせるが、桜のどかは「台湾や韓国の方がこの劇場に来てくださることもあるんですよ。知っていただいてるんだということに感動します」と海外の人々にも響く仮面女子のパフォーマンスに自信を見せる。
この嬉しい発表の前日には、メンバーの月宮かれんが17歳の若さで事故で亡くなっていたという悲しい発表もあった。スチームガールズのリーダー・新矢皐月は「スチームガールズの初期メンバーとして一緒にやってきました。ギャグが大好きで、ツイッターでは夜中でもつぶやいちゃうぐらい、しゃべることが大好きでMCとしても活躍してくれました。メンバーにはまだ悲しみから立ち直れず、ステージに立てていないメンバーもいるんですが、かれんちゃんがつけていたブレスレットやネックレスをいただいたので、これも衣装として、パスポートとトレードマークだったメガネをお借りして、一緒に韓国に行きたい。かれんちゃんに恥じない素敵なステージにしたいと思います」と思いを込めて語った。
スチームガールズのライブのクライマックスには月宮の作詞した『destiny』が歌われる。この曲は月宮が所属していた派生ユニットのために書いた曲。「学校生活でこういうことがあったらいいなっていう青春物語を書いてくれていたので、想い入れが深くて。出来上がったときもすごく恥かしがりながら見せてくれました」(新矢)。月宮が亡くなったことを知ってからは「皆で裏に固まって泣いてしまうこともありましたし、曲中に思い出してしまうことも多々ある」(新矢)というが、今は「それだけじゃダメだと思うし、かれんちゃんのお父さんも言ってくださったので、ちゃんとみんなで夢のステージに行きたいと思います」と前を向いている。
森カノンは「『destiny』の落ちサビで“あなたがツラくて 悲しみにくれていても、何百年 何万年 ボクがそばにいるよ”っていう歌詞があるんですけど、本当にかれんちゃんが私たちを想ってくれてるように今は感じていて、かれんちゃんがそばにいてくれると思って、世界でも羽ばたいていきたいなって思います。スチームガールズのメンバーには、韓国でもかれんちゃんが作詞した素晴らしい曲を世界に広めてほしいなと思います」とこの楽曲に力をもらい、桜のどかも「かれんちゃんはどのライブでもそばで見ていて、笑ってくれていると思うので、全世界の人に想いを届けて行きたいと思います」と意欲を見せた。
改めて2カ国同時ライブについて、「韓国の方に“なんなんだこのアイドルは? アイドルなのか果たして?”と印象付けたい」(新矢)、「絶対に海外で爪あとを残したい。アリス十番は台湾に行きますが、台湾は東日本大震災のときに、200億と言う高額を寄付してくださったということで、恩返しではないですけど、秋葉原を代表して活躍してきたいと思います」(森)、「現役東大生アイドルとして、芸能活動を通して、いずれは教養を活かして世界貢献がしたいと言っていたので、海外でのライブはその第一歩だと思っています。レディー・ガガと肩を並べてやるぞ! ぐらいの勢いでぶちかましたいと思います」(桜雪)、「今年の七夕の短冊の願いに『世界進出』と書いていたので、夢が叶ってうれしい。台湾とソウルをスタートに世界中にドンドン仮面女子が響いていって、まだまだですけど、日本の国民的アイドルといえば仮面女子っていう存在になれるように、第一歩を頑張って行きたいと思います」とそれぞれに意気込みを語った。
最後に森カノンが「全身を使って意気込みを表現したいと思います」と3点倒立でアピール。「紅白デビューも視野に入れております」という仮面女子の世界デビューは成功するのか。13日のライブの成果が期待される。なお、現在発売中の月刊デ☆ビューには仮面女子の連載『仮面女子ずかん』が掲載中。10月13日に行なわれるZepp Tokyoでのワンマンライブへの意気込みを語っている。