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2013/07/25 17:31
アップフロントG音楽オーディション、初のWグランプリ
モーニング娘。らが所属するレコード会社・アップフロントワークスらが主催する音楽オーディション『フォレストアワードNEW FACEオーディション』の第3回大会の本選が、21日、都内ライブハウスで行われ、7組のファイナリストが出場。審査の結果、3回目にして初のWグランプリ誕生となった。グランプリの二人は、今後アップフロントワークスからのデビューに向けて育成される。
今回が3回目となる同オーディション。音楽を通じてメッセージを送ることができる才能の発掘をめざした。最終審査に参加したアーティストの卵は7人。過去2回の大会では、バンドやユニットのファイナリストもいたが、今回はソロ・ボーカリストのみとなった。審査は、一人ずつ順にステージに登場し、自己紹介に続き、1曲フルコーラスでパフォーマンス。普段はプロのアーティストのライブが行われるライブハウスのステージということもあって、参加者は一様に緊張の色を隠せない様子だった。
そして全員のパフォーマンスが終了後、審査結果の発表へ。3位は該当者なしで、2位には東京都在住の専門学校生・椎橋 渚さん(23)。大貫妙子の『突然の贈り物』をカバーした椎橋さん。審査員の音楽評論家・富澤一誠氏は、「声質がいい。歌唱力がないと歌えない難しい曲だが、しっかりと歌えていた」と評価。椎橋さんは「びっくりしました。この会場で歌えるだけで嬉しくて、噛みしめるように歌いました」と喜びの表情を浮かべた。
続いて、今回特別に「ピザーラ特別賞」が設けられ、東京都在住の大学生・佐藤玖美さん(21)が受賞。「世の中や人に対する疑問、それを整理するために作詞を始めました」という佐藤さんはオリジナル曲『6月は雨』を披露。作詞においても特に高い評価が集まった。
そして、いよいよグランプリの発表へ。
グランプリは福岡在住の高倉周作さん(21)の手に。ステージではオリジナル曲『潜水』を披露した高倉さん。現在はソロでの弾き語りのほか、バンド活動も行っている大学生だ。「聴く人の心の奥をひっかくような音楽をやりたい」と話す。
グランプリと発表され、かなり舞い上がった様子の高倉さん。
「ものすごく嬉しいです! 最後の高い音が出なくて、自分としては不本意なステージとなったので、自分が選ばれるとは、まったく考えなかったです」と喜びを語った。
富澤氏は「オリジナリティはある。だけど少し抽象的で難しい。これからリアリティと、今の時代の中でのポピュラリティも磨いていってほしい」とアドバイスを送った。
これで入賞者の発表は終了…と思われたが、審査員の富澤氏からサプライズ発表が。なんとグランプリがもう一名いるとのこと。参加者のレベルが高く、急遽グランプリが2名に贈られることとなった。
名前が呼ばれたのは、東京都在住の専門学校生・長谷川萌美さん(19)。オーディションには初めてのチャレンジで、見事グランプリに。新潟県長岡出身の彼女は、「中越地震を経験し、復興に向かう様子を見てきて、この『フォレストアワード』の“Save the music,Save the Earth”の理念に共感しました」との理由で応募したという。冨澤氏は「聴いていて気持ちがよかった。感情の込め方が上手く、世界が完成している」と高評価。また「たとえばダンスにも挑戦してみたらどうか」とアドバイスも送った。
この日選ばれたグランプリの2人には、賞金50万円が贈られるほか、アップフロントワークスからのデビューに向けて育成される。
『フォレストアワードNEW FACEオーディション』は過去2回開催。これまで、エリック(第1回入賞)、田崎あさひ(第2回グランプリ)、Juice=Juiceリーダー・宮崎由加(第2回入賞)を輩出。また関連オーディションの『OCEAN MUSIC AWARD』からはRYOTA、Juice=Juice・金澤朋子を生み出している。