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2013/06/06 23:41
役者志望者は必見!? 古川雄大主演のサスペンスホラー映画が完成!
今夏公開のシチュエーションサスペンス映画『work shop』の完成披露試写イベントが、1日に浜離宮朝日ホール・小ホールで開催され、舞台挨拶に主演の古川雄大をはじめとするキャスト陣と千葉誠治監督が登壇。
本作は、千葉監督が実際のワークショップの経験より脚本を描き下ろした、斬新な廃墟シチュエーションサスペンス。物語は、主催者不明のワークショップに参加した20名の役者志望者たちが廃墟に拉致され、冷酷無比な正体不明のMC(古川)に銃で脅され、芝居バトルに引きずり込まれていくところから始まり、しくじれば殺られる地獄の演技レッスンと死のエチュードに、人気役者たちが挑む。
正体不明のMC・中村を熱演している主演の古川は「不気味な世界観の中、すごくテンポがよくて、劇中劇があったり、物語が二転三転していったり、すごく疾走感がある作品。気持ち悪さもあるけど、ファンタジックな部分もあり……監督が描きたいって言っていたものが伝わってきました」と作品の感想をコメント。今まで見せたことのないエキセントリックな演技を披露している古川に対して、共演回数も多く、同じ事務所所属でもある中島愛里は「今回えらい気持ち悪い役をやっていて……でもすごいハマり役!!」と賞賛。古川は「それ、褒められてるの?(苦笑)」と不審がると、「褒めてますよ! ね? 気持ち悪かったですよね?」との問いかけに、客席からは拍手喝采。また、『仮面ライダー』シリーズで共演している戸谷公人(とたに・きみと)は「前に仮面ライダーで共演したときの、ちょっと真面目な役のイメージだったので、今回ぶっ飛んでるっていうか、狂気な役もできるんだな〜って。印象がまたいい意味で変わりました」とコメント。
廃墟で行われた撮影について、中島愛里は「撮影は室内だったんですけど、寒かったです。しかも大雪で、帰れなくなってしまった日もあって…。トイレとかに行くにも10分くらいかかるところ撮影してました」と話すと、滝口幸広も「ロケバスでみんなで連れて行ってもらったら、『ロケバスがもう坂登れないです』ってなっちゃったりして大変だった」と極寒の中行われた撮影を振り返った。今回が映画初出演となる、平埜生成(ひらの・きなり)は「今まで舞台とかが多くて、映像の作品初めてだったので、撮影したものがどういう風に映画になるのかとか、音楽とかが後から加わったりするのも、すごく新鮮でした」と目をキラキラ輝かせて感想をコメント。
また、初共演になる俳優が多いということで、共演者の第一印象を聞かれると「デカイな〜って。映像に出る人ってこんなに大きいんだ〜って思いました」と役者とは思えないピュアな回答をし、滝口から「それ、たまたま撮影を観た一般の人の意見だからね!」と突っ込まれ、戸谷から「それ以外は?」と聞かれると「カッコイイ!って思いました」と自信たっぷりにコメント。「全部一般の人の意見じゃん!」と総ツッコミを受け、客席も爆笑。
実際の“ワークショップ”の経験をもとに、脚本を書き下ろしたという千葉監督は、「台本書いているとき、調子に乗って書いてたんですけど、書き上げたあとに、劇中のエチュードとか、どうやって撮ろうかなって悩み始めたところがあった」と話し、「でもみんなそても考えてくれて、逆に滝口くんの場合は現場で考えすぎていたくらいだった」とコメント。滝口は「現場で、『ん〜〜〜〜〜』ってなってました。エチュードのところとか、場面が突然変わったりするところがあって、自分らが居る空間が単純に変わったりするので、そういうところの整理をどうしたらいいですかね?って、監督に質問したりしてた」と撮影での苦悩を告白。すると監督から「雪が降っちゃって、1日か半日くらいスケジュールが飛んじゃったんですよ。そんな中でも、僕の心情を無視して、すごく切羽詰まってるのに、滝口くんがガンガン質問してくるんで、とても現場で苦労したっていう……(笑)」と本心を吐露。これには滝口も「この調子だと(千葉監督に)二度と呼ばれないかも。コレちょっと回復しておかないと!(笑)」と苦笑い。戸谷から「監督…でも、そういうの意外と好きですよね?」と言われると、千葉監督は「好きだね(笑)」と笑顔をみせ、笑いを誘った。
サスペンスホラーによくある『逆転劇』がこの映画でも見どころのひとつとなっており、千葉監督は「古川くん演じるMCが、エチュード最中に逆転される場面があって。MCの方から先に仕掛けておいて、みんなに逆転されていくっていうシーンで、古川くん的には“もっと逆襲していきたい!”っていう気持ちがたぶんあると思うんです。MCで仕切っているのに…っていう想いもあるだろうし。でも、そういう意味では古川くんは自分をちゃんと抑えて、他の俳優さんたちが際立つような形で、MCとしてやってくれたので、僕としては、すごく上手くまとまったなって思った。抑えた芝居ってけっこう難しいので、そこがこの映画の見どころのひとつかなと思います」と古川の演技を賞賛。古川は「ありがとうございます!」と笑顔をみせ、「後半になっていくにつれて、素の中村になっていって、どんどん人間的な感情や、怒りとか憎しみとか、そういうのがどんどん滲み出てくるんです。他の役者たちが自分よりも上にいってしまっているんじゃないか?って思って。そういうことに対して憎しみとか嫉妬心が出てくる。それはそれで、相乗効果じゃないですけど、ありがたいなって。役者の方に感謝しながら演じさせてもらいました」と、じみじみと語った。
最後に古川は「何回も観ていただくことで、より味がでる作品だと思います」と話し、戸谷も「いろんな角度から見れる作品。メイキングのDVDも出ているので、みんなの素の感じとか、裏側とかも観てもらえると嬉しいです」とコメント。滝口は「本公開がもう少ししたら始まりますので、その際はみなさん、周りの人に『めっちゃ面白いから、この映画観たほうがいいよ!』ってオーバーリアクションで勧めてください」と満面の笑みで映画をアピール。
映画『work shop』は、8月3日(土)より、ADIUTORIUM渋谷にて公開される。なお、『デ☆ビュー』7月1日発売号には、古川雄大のインタビューを掲載。さらに千葉監督による、役者志望の『デ☆ビュー』読者限定のワークショップイベントも開催予定。イベント内容・募集詳細は、同号に掲載予定。