男子新体操をテーマにした青春感動ストーリー・舞台『タンブリングVol.4』の制作発表記者会見が24日行われ、主演の中尾明慶をはじめとしたキャスト10人と、演出＆振り付けを担当する増田哲治が出席した。

　2010年4月にTBSドラマで放送されたのち、すぐさま舞台化が決定。これまで舞台では3作が公開され、どれも連日満員となった大人気作品『タンブリング』。2010年9月上演の『タンブリング』では、ドラマキャストの大東俊介を主演に迎え、ドラマの5年後を舞台に制作、続いての『タンブリングVol.2』（2011年上演）では菅田将暉主演、2012年にはドラマキャスト・柳下 大演じる水沢を軸に大学生篇『タンブリングVol.3』が作られた。4作目となる今回は、舞台を高校生に改め、キャストも心機一転。キャスト全員が新体操初経験の中、新たに『タンブリング魂』を受け継いでいく。

　主演の熱血教師・日々野朗役を演じる中尾は「今までの『タンブリングVol.3』までのすばらしいところは盗み、でも新たにいいものを作れるように精一杯努力して頑張りたいと思います」と熱意のこもった挨拶。役どころについては「とにかく暑いハートを持った教師。熱さゆえに空回りしたり、生徒たちが思いのほか熱を持って返してこないところに悩んだり考えたりと、先生自身も成長していく役どころかなと」と生徒だけでなく先生たちの頑張りにも期待したい作品だ。

　過去舞台3作のほか、第4作目『タンブリング』でも演出・振り付けを担当する増田は今作について「今回また舞台は高校に戻りまして、中尾くん演じる熱血教師を取り巻く男子新体操部の部員たちの熱いストーリーになっています。オールニューキャストという形でまた新しい1ページというか、より臨場感のあるステージを届けられるよう頑張ります！」と意気込んだ。さらにこれまでの作品にも関わってきた経験上から「出演者には女性も何人かいますが、稽古場は基本的に“男子”の感じで。トレーニングしていくと、みんなだんだんマッチョになっていくんですよね。そうすると、稽古場でもおもむろに脱ぎだす人が続出して（笑）。これからみんな経験するだろうなって。（今回のキャストたちも）脱いでいきますね、間違いなく」と裏話も。舞台でもその肉体美が見れるかどうか、期待したい！

　また、今作のキャストの中にはニコニコ動画の「少年T」として知られ、歌手として活動中の佐香智久の姿も。「普段は音楽で活動していて、一人でやってたんですけど、こういう風にチームで一つの舞台を作り上げていくっていうのが楽しみでしょうがないです。僕は（マネージャー役なので）みんなと一緒に新体操はできないかもしれないんですけど、みんながハンバーグだったら、僕はブロッコリーのような。ハンバーグあるけど、こっちもいいなって思ってもらえるような、そんな役になれたらいいなと」と可愛い（？）意気込み。続けて「みなさんの少しでも力になれたらいいなと思いますので、よろしくお願いします、という役です」とボケをかまし、共演者からは「ええ？？お願いしますって役はないんじゃない」とツッコまれるほどの天然っぷりを披露した。

　新体操部員たちのタンブリングの練習はすでにスタートしているそうで戸谷公人は「体がものすごく固いので、最初は苦労しました。一番練習に行けてない状態で早く追いつかないとという感じです」とちょっと焦り模様。それでも「この間の練習で、人生で初めてバック転ができるようになって」と子どものようにはしゃいだ思い出を語ってくれた。

　アクロバットが得意な聖也は「新体操を見たときはなんてキレイなんだろうっていうのが第一印象で。指先から足先まで意識して、体操とかって一人でやってる競技が多いんですけど、新体操はチームでシンクロしている様子とかピタッと止まったりするのが、バック転よりもカッコよく見えて、一体感っていいな」と新体操の難しい一面を噛み締めた。

また、本番までに成し遂げたい技について聞かれた生徒陣は「公言していいのかな。全員で3バックします。3回バック転します。必ず僕らでやってみせます」とリーダーの武田航平が宣言。過去『タンブリング』3作品で、目標を掲げつつ叶わなかった夢の3バックへの挑戦に意気込みを見せた。これを聞いた池岡亮介も「航平さんと練習始めたときからずっと言ってたんで、最終的に3バックというよりは、まずは3バックという自分の中で目標を持って練習に励みたい」とすでに熱い夏への序章を垣間見せた。

　舞台『タンブリングVol.4』は8月1日より上演開始。東京公演は赤坂ACTシアターにて8月1日〜4日、8月13日〜19日、大阪公演はシアターBRAVA！にて8月31日〜9月1日を予定している。詳細は公式HP（http://www.tumblingtbs.jp）まで。