『ウルトラ』シリーズを筆頭に多くの特撮作品を生み出してきた円谷プロダクションが4月12日に創立50周年を迎え、その記念年である2013年度の事業展内容を説明する『円谷プロ50周年事業展開説明会』を開催。その中で、テレビシリーズの新・ウルトラマンの制作が発表された。

　創立30周年の節目作品となる『ウルトラマン』シリーズの新ヒーローは『ウルトラマンギンガ』。物語は、今までの“ウルトラ警備隊”などの対怪獣防衛チームではなく、等身大の高校生たちが『ウルトラマンギンガ』と出会ったからこそ起きるドラマが見どころと、これまでとまた違った設定だ。

　そんな“等身大の高校生”を演じるキャスト陣は、高校生役だけありフレッシュな5人が決定。主人公の礼堂ヒカル役には根岸拓哉（D2）、幼なじみのヒロイン・石動美鈴役は宮武美桜、同級生の渡会健太役は大野瑞生、久野千草役は雲母(きらら)、謎の転校生の一乗寺友也役は草川拓弥が担当することになった。

　主人公に選ばれた根岸は「フレッシュな5人です！ 現場は和気あいあいとして、楽しくやってます。僕らオーディションからなんですが、まさか自分が『ウルトラマン』になれるなんて、今も夢みたいです。これから撮影もまだまだ追い込みですが、5人でいい作品を作り上げていきたいです！」と元気いっぱいな挨拶。

　ほかキャスト陣も名作『ウルトラマン』シリーズへの出演とあって「小さい頃からお兄ちゃんと『ウルトラマン』を観ていて、すごく好きな作品。今回出演させていただけて、本当に嬉しい（宮武）」、「小さい頃『ウルトラマン』の人形とお風呂に入っていました。今も本当にウルトラマン大好きで、出演することになって本当に嬉しく思っています（大野）」と感無量の様子。

　またフレッシュもそのはずで、大野、雲母はドラマ初出演。雲母は「初めてのドラマの出演で新人ですが、笑顔と感謝と向上心をモットーに一生懸命頑張りたいと」と初々しく意気込みを語った。さらに、謎の転校生を演じる草川は「僕は皆さんとはライバルの役なんですが、皆さんとの関係性をうまく保ちながら、楽しくできるようできればいいかなと思ってます」とまだ会って1ヵ月ながら、5人での楽しい雰囲気作りができているようだ。

　さらにこの5人のキャストに加えて、実は隠れキャラもこっそり登場した発表会。根岸の胸ポケットをよく見ると……。そこには『ウルトラマンタロウ』の人形を発見。今回の“ギンガ”の世界は、ウルトラ戦士たちが人形になってしまっている不思議な世界で、この『ウルトラマンタロウ』の人形がドラマの大きな鍵となるそう。

　キャスト陣のほか、『ウルトラマンギンガ』もこの日初お披露目。出演者の5人もこの日に初めて対面したということで根岸は「あのクリスタルな感じ、カッコイイ！」と興奮。さらに「撮影ももう始まっていますが、いまだに（ウルトラマンギンガに出演できるなんて）信じられないです」と夢心地な様子を語った。最後は「これからフレッシュな5人でお届けします。夢と希望を届けられるよう頑張りますので、どうぞご期待ください！」と熱く宣言し、幕を閉じた。

　『ウルトラマンギンガ』は、現在放送中の『ウルトラマン列伝』（テレ東系）を装いも新たに『新ウルトラマン列伝』へリニューアルされ、久々の30分番組枠での放送を予定。7月10日より夏休み期間中に第1話から第6話までを放送し、11月、12月で後半7話を放送する全13話。さらに、9月と14年3月には劇場版の上映を予定している。