2008年に『アジアソングフェスティバル』にて、アジア最高新人歌手賞を受賞して以来、アジア展開にも力を入れている7人組アイドルグループ・Berryz工房。そんな彼女たちが、9日、タイのバンコクで『Berryz工房コンサートツアー2013春 in Bangkok』を開催した。

　2010年3月に同地での初単独コンサートを成功させ、その後もPR活動などで何度もタイを訪れている彼女たち。昨年はタイの人気歌手で俳優のトンチャイ・メーキンタイのヒット曲をカバーした『cha cha SING』を29枚目のシングルとして発売している。

　イベント当日、会場付近には、自作の応援Ｔシャツや応援グッズに身を包んだ現地ファンが詰めかけた。ファンの男女比は7：3で、女性ファンの姿も目立つ。また、ハロー！プロジェクトの他のグループの応援Tシャツを着たファンの姿もあり、日本で発売されているオフィシャル写真の交換会など、ハロプロ全体の人気の高さがうかがえた。

　オープニングSEにのってメンバーがステージに登場すると、観客の黄色い声援に包まれた彼女たち。1曲目から新曲『アジアン セレブレイション』で会場は一気にヒートアップ。2曲目の『あなたなしでは生きてゆけない』では、特徴的な振付を真似するファンの姿も多かった。

　そして、最初のMCでは、「2年前の震災の時にタイの方々に多くの支援をいただき感謝しています。その恩返しを今日はできたら嬉しいです」とキャプテンの清水佐紀が熱いコメント。そこから新しめのアルバム曲、タイの人気歌手・俳優のトンチャイ・メーキンタイのカバー曲などが続いた。

　また、今回のコンサートの中ではプレゼント抽選会や記念撮影も実施。当選者にはタイはもちろん日本、台湾、中国など各国のファンが。質問コーナーでは、現地のファンから「とてもカワイイ髪型ですが、変える予定はありますか？」と聞かれたメンバーの嗣永桃子は、「まだあまり真似してくれる人がいないので、流行ったらやめようと思います！」と答え、会場の笑いを誘った。

　さらに、嗣永は「ももちと一緒にごはんを食べに行きたい！」という質問（？）にも、「ももちはみんなのアイドルだから無理ですね。許してにゃん☆」とバラエティ番組で鍛えた機転で対応した。

　後半戦はシングル曲の『一丁目ロック！』や『友情 純情 oh 青春』など盛り上がり曲を披露。アンコール1曲目の『雄叫びボーイ WAO!』の後のMCでは、嗣永がタイ語で「私、かわいいですかー？」と客席に振り、「かわいい！」と応えさせるコール＆レスポンスを数回繰り返して場を盛り上げた。

　ラストの曲『cha cha SING』では、会場のボルテージが最高潮に。やはり現地のファンにとってこの曲は特別のようだ。振付を真似したり、フリーで踊ったりと、まさにお祭り騒ぎ。計25曲を歌い切ったBerrzy工房は、最後に「みなさんと歌って踊れてとても楽しかった。またタイでコンサートをやりたい！」と再びのタイ訪問を約束し、この日のコンサートを終えた。

　先日結成10年目に突入したBerryz工房。10日には、ミャンマー・ヤンゴンで開催された『Japan Festival 2013 in Myanmar』に、メンバーの徳永千奈美、須藤茉麻、夏焼雅の3人が参加するなど、これからもアジアでの活躍に期待が高まる。

　なお、現在発売中の月刊デ☆ビュー4月号にBerryz工房の清水佐紀、夏焼雅、菅谷梨沙子が登場。アジア進出について意気込みを語っている。