9日、発表会公演『9月の生タマゴShow!』を開催した、ハロー！プロジェクトの研修生。デビューを目指し、日頃から歌やダンスのレッスンに励む彼女たちは、この日のような定期発表会やイベントライブなどでステージにも立っている。この公演に出演した4人のメンバーにステージの感想や研修生のオーディションについて聞いた。

　この日はハロプロの先輩楽曲を12曲、ステージで披露したメンバーたち。金子りえ(15)は『Midnight Temptation』(℃-ute曲)、『cha cha SING』(Berryz工房曲)などの曲をメインで歌った。特に『Midnight〜』は℃-uteの曲の中でも、ハードな振りの、特にダンスの難易度が高い曲ナンバー。「最初映像で研究した時、ダンスがキレキレの曲だなと思って、私も最近はダンスが得意になってきたので、そこで魅せようと思いました。また表情で表現するのが苦手だったんですけど、この曲では、歌詞に合わせて“キメ顔”“ドヤ顔”も入れながら、パフォーマンスできました。今回は苦手なところも克服できたかなと思います」

　宮本佳林(13)は「今回は℃-uteさんの『Kiss me 愛してる』を歌ったのですが、ハロー！プロジェクトのコンサートで、この曲のサビで、中島(早貴)さんの“Say!”“カモン！”という掛け声がかっこいいなと思ってたら、今回、そのパートをいただけて！ うれしくて、超ハイテンションで歌えました！」と振り返る。今回特に大変だったのはスマイレージの『◯◯がんばらなくてもええねんで!!』だそう。「ステッキを使った振りがあったり、サビの振りで脚を上げるところがあるんですけど、最初はそろえるのが大変でしたが、みんなで練習をして、団結力で頑張りました！」と笑顔を見せた。

　新人の室田瑞希(14)は研修生に加入して約半年。今回の公演がまだ2回目のステージとなる。「今回、新人だけの曲(℃-uteの『EVERYDAY YEAH!片想い』)もありました！ 練習ではリズムを合わせるのに苦心したけど、本番ではリハーサルの時よりはできたかなと思います」

　また山岸理子(13)は前回公演で初お披露目され挨拶。そして今回が初めてパフォーマンスを披露するステージとなった。「最初はできなかったことが、練習してだんだんできるようになってきたのがうれしかったです。全員で歌った『負けるなわっしょい！』(ベキマス曲)では、無表情で歌うところが難しかったです」

　現在、それぞれの夢に向かって、日々努力する研修生たち。金子と宮本はともに“世界でも通用する歌手になること”が大きな目標と、以前から語っている。宮本は「いつかは英語の歌を歌いこなせるようになりたい、そして将来『グラミー賞』を獲りたいという目標がありますが、まずは目の前にある課題を一つひとつクリアできるように頑張りたいです。今はハロプロの曲を伝えられるようになりたいなと思います」と話す。

　金子は「『グラミー賞』を獲った人も、最初は私たちと同じように練習を頑張る立場だったと思います。今は練習を懸命に頑張って、そして、いつかは、歌で世界を回れるようになりたい。レディガガさんみたいに、知らない人はいないというような歌手になりたいです」と語った。

　一方、新人の二人は今年に入ってから研修生になったばかり。それぞれ研修生のオーディションで心掛けたことを教えてくれた。室田は「個性がないとダメだなと思ったので、特技でパントマイムをやったんです。ものまねなどをやる子が多かったけど、それだと個性は出ないと思って…」。山岸は「私は審査員の方に大きな声でアピールするように心掛けました」という。また「私はずっとアイドルになりたくて、研修生のオーディションを受けました」という金子。4年前のオーディションを振り返って「面接の前に、人の目を見て話すのが大事だと母から言われていたので、それだけは心掛けました」と話す。

　研修生の活動をしていてやりがいを感じる瞬間については、新人二人とも「ライブ」と口をそろえる。室田は「お客さんが盛り上がってくれて、ステージに立ったときに歓声を聞くと、すごくうれしくなって、これからもやっていきたいと思います」と話す。

　最後に、これからオーディションを受ける人へ宮本は「やっぱりオーディションでは自分に自信を持って臨むことが大事。自信がないと、声が十分に出なかったり、目が泳いだりしてしまうので、今の自分を信じて受けていただければと思います！」とメッセージを送った。

　開催中のハロプロ研修生オーディションの応募要項などの詳細はwebデ☆ビューのトップページに掲載されている。

　なお、ハロプロ研修生による次回の発表会公演は、 12月9日(日)、東京・渋谷O-EASTで開催。また23日からスタートするスマイレージの秋のツアー『スマイレージ ライブツアー2012秋〜ちょいカワ番長〜』に“チャレンジアクト”として、全公演に研修生が出演する。