歌手・真野恵里菜（21）が、「コンサートツアー2012〜DATE〜」の東京公演を、16日、渋谷公会堂で開催。多彩なレパートリーと、バラエティ豊かな企画で、真野からファンへの感謝の気持ちを強くこめられたコンサートとなった。

　9日の大阪公演に続いて開催された、コンサートツアーの東京公演。ツアータイトルが『DATE』ということで、冒頭、真野は「デート気分で楽しみたいです！」と元気いっぱいに宣言、ライブがスタートした。

　着物をモチーフにした、少し妖艶な衣装で登場した真野。「1曲目の歌いだしから鳥肌がたってきました。気合いを入れなきゃ！」と、真野が感じたほど、序盤から場内はヒートアップした。

　最新アルバムの収録曲から、デビュー当時の曲まで幅広いレパートリーを色とりどりの衣装に身をつつんだ真野が熱唱。オリジナル曲にまじえ、後藤真希の『手を握って歩きたい』（02年発売シングル）のカバーも。この曲は真野が「ハロプロエッグ（研修生）時代の新人公演で歌った思い出の一曲」ということで今回披露された。

　また、真野が応援団長に扮して『イベントにおけるアイドルの掟(!?)』をバックダンサーのハロプロ研修生たちとともに宣言するコーナーや、2ndアルバム収録曲『堕天使エリー』と3rdアルバム収録曲『純情警察“K・I・S・S”』を題材にした寸劇＆クイズコーナーなど、バラエティ企画も満載で、場内を盛り上げた。

　渋谷公会堂では昨年に引き続いての単独コンサート。このホールは真野にとって「私が初めてマイクを持たせてもらった場所」という、思い出のホール。デビュー前、ハロプロエッグ（研修生）として「第1回ハロー！プロジェクト新人公演」に出演したのが渋谷公会堂だった。「今一人で、ここで2時間のライブを一人でやってるのが信じられないです！」と感慨深そうな表情で語った。

　アンコールでは、27日に発売される新曲『Song for the DATE』も披露。「学生時代を振り返る内容に見えて、私とファンのみなさんとの関係性も歌っている曲。この曲をたくさんの人に届けていきたいです」と笑顔で語った真野。そして真野本人にとっても、ファンにとっても特に思い入れの深い一曲『My Days for You』でコンサートをしめた。この曲に表れるように、真野の、ファンに対する感謝の気持ちやサービス精神に溢れた、密度の濃い2時間となった。