モーニング娘。’14、スマイレージのメンバーらが出演するミュージカル『LILIUM-リリウム少女純潔歌劇-』の東京公演が、15日、好評のうちに終了。アイドルの舞台らしからぬ愛憎劇と、予想以上の表現力の高さで話題となっている。20日からは、大阪・森ノ宮ピロティホールでの大阪公演がスタートする。

『LILIUM-リリウム少女純潔歌劇-』は、キャストが女性のみ、アイドルがミュージカルを演じるという“演劇女子プロジェクト”の第3弾作品。今回は、モーニング娘。’14、スマイレージ、ハロプロ研修生からメンバーが出演している。現在、フォーメーションダンスで人気を集めるモー娘。のダンスを堪能できる上に、そのフォーメーションダンスにスマイレージが挑戦しているのも見どころだ。

　芝居の完成度もさることながら、彼女たちの歌で特に高い評価が。それぞれのソロパートもあり、歌唱力だけでなく、セリフを歌に乗せるミュージカルならではの気持ちの伝え方に、本業が歌手であるという強みが出ている。その「伝える力」の強さで観客を引き込む。特に、主演の鞘師里保（モーニング娘。’14）と和田彩花（スマイレージ）のふたりのやりとりは、可憐でありながら儚い少女の思いを忠実に表現している。

　アイドルのイメージを裏切るような残酷な愛憎劇の本作。開幕前には内容的な賛否両論もあったようだが、公演が進むにつれ、ネット上では「アイドルの舞台だと軽い気持ちで観ていたら、（感動で）席を立てなくなった」「ハロプロファンでなくても楽しめる。歌も演技も上手でした」など高評価の声が目立っているようだ。
　同作品のプロデューサー・丹羽多聞アンドリウ氏（BS-TBS）は、「ハロプロの子たちは本当に歌と踊りが上手いということを改めて世に知らせたかった。歌と踊りという強みを前に出したことと、世の中の思っているアイドル像をいい意味で裏切ったことが評判を呼んでいる」と話す。

『LILIUM ─リリウム 少女純潔歌劇─』は今月20、21日に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。

　また、この「演劇女子部プロジェクト」のキャストを募るオーディションが現在開催中。合格すると、10月上演のミュージカルでスマイレージと共演できるほか、その後も同プロジェクトのミュージカル作品への出演が検討される。応募資格は8〜20歳の女性。その他、詳細は発売中の月刊デ・ビュー7月号、webデ・ビュー等に掲載されている。