向井理&松坂桃李インタビューをちょい読み!
――できあった作品をご覧になっての感想を聞かせてください。
松坂「そうですねぇ、僕はこんなことは初めてなんですけど、すごく客観的に観ることができたんです。今までは、自分が出てるシーンとか、いろんなことが気になって客観視できなかったのが、今回は、自然に観ることができた。役者って、こんな風にいろんな人に感動を伝えていく仕事なんだなって、改めて思えました」
向井「僕ら“ここからはドキュメンタリー”“ここからは芝居で”って決めてやっていたわけではなくて、ただ、そこにいることが大事な作品だと思ってやっていたんですね。何も考えずに、目の前で起こることにリアクションしていくという作品だったから。モニターで観ることもなく、どこからどういう画を撮っているのかもわからなかったので、完成した映画を観て初めて、“ああ、こういう風に撮ってたんだ”というのがわかった。本当に、いろんな思い出が詰まった作品です」
――それぞれが役柄を演じる上で、監督からの指示はどんな感じでしたか?
向井「僕はなかったけど、桃李は?」
松坂「僕の場合は、『笑顔』って言われましたね。くったくがない笑顔というか、相手に有無を言わさぬ感じでバーッと話したあとに、最後にニコッて笑うっていう。“思わず、その勢いに押されて『う、うん』って言わせちゃうのが、(演じた)本田らしいんだよね”って。そういった監督の指示は、大事にしてました」
――カンボジアロケはどうでしたか? 松坂くんは、初海外だったんですよね。
松坂「正直、ワクワクしてました(笑)。海外で映画撮るなんて、カッコイイな!って。お金を変えたりするのも僕にとっては新鮮で、僕の中では、そこから海外の撮影がスタートしてた(笑)。でも実際行った初日はら、とにかく怖くて。夜の空港に若者がたまっていたりして、ものすごく警戒してましたね。初日はホテルから一歩も出られなかったし。でも、ご飯はおいしかったし、歴史や国について知っていくにつれて、慣れていったというか。違和感がなくなって、“もっと知ろう!”という気持ちがどんどん強くなっていきました。撮影が終わって、帰国する日の朝には、ひとりでアンコールワットを見に行ったりしてましたね」
――4人での思い出や、印象に残っている場所はありますか?
向井「大学のサークルメンバーのように生活してたので、本当に全部がおもしろくて。象の毛って、結構チクチクするんだなとか。遺跡とかも、お互い連絡取り合って、アンコールワットの前に集合したりしてね(笑)」
松坂「世界遺産の前に集合って(笑)」
向井「当たり前のように話してたけど、すごいよね。トムじゃなくて、ワットね!とか。アンコールトムとアンコールワットがあるんです。トムには撮影で行ったけれど、ワットには行ってなかったから、そこで!って」
・・・続きは月刊デ☆ビュー10月号で!