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インタビュー「長澤樹」

2025/07/20

「アクティングコーチから、姿勢や目力など、人の目を引き付ける技術、表現の基礎になる体作りを学びました」

長澤樹撮影/厚地健太郎

2025年6月、『第34回日本映画批評家大賞』にて新人女優賞を受賞した長澤樹。若くしてモデルからキャリアをスタートし、その存在感で着実に俳優としてのキャリアを重ねている長澤にインタビュー。主演映画『愛のゆくえ』での作品への向き合い方、演技のベースを作ったアクティングコーチ・仲祐希からの学びについて、そしてこれからの俳優としての目標について話を聞いた。

長澤樹

――『第34回日本映画批評家大賞』での新人女優賞受賞、おめでとうございます。受賞の感想はいかがですか?

「自分にとって初めての受賞だったので、こんなに大きな賞をいただけるなんて思ってもいませんでした。純粋にすごく嬉しいです。今回『愛のゆくえ』という作品で受賞できたことも、嬉しく思っています」

――20代の宮嶋風花監督の監督デビュー作『愛のゆくえ』で主演に抜擢されました。この作品に臨む上で、どんなことを考えましたか?

「私が演じた愛ちゃん(須藤 愛)という女の子は、監督自身を投影していて、物語自体が監督の半自伝的な作品なので、たくさん監督の話を聞きました。ある意味、もうそこに答えがいるという感じでしたので、監督との会話や一緒にいる時間を長く作りました」

――監督との関わりの中で役を作っていったという感じだったんですね。

「撮影の前からワークショップ的なことを重ねたり、みんなで集まりカレーを作ってみたり…ちょっとお芝居とは違うところからコミュニケーションを取っていました。撮影に入ってからも、次の日のシーンについて、帰りの車の中でずっと一緒に話しをしたり。ここまで監督とずっと一緒にいる現場はなかなか無いかなと思います」

長澤樹

――そんな経験から、自分のお芝居は変わりましたか?

「無意識のうちにちょっとした動きや目線が変わって、自分じゃない自分がちゃんといるなと、完成した作品を見て思いました。終盤、愛ちゃんがいろいろな旅の末に北海道の家に戻って来て、寝ているところからファッと起き上がった時、涙が流れているというシーンがあるんですが、そこは夢の中みたいでした」

――自分で意識して演じた感覚とは違っていたということですか?

「別の空間を生きてきたという感じで、思い返すと本当に夢の中にいて、夢から覚めた今がある、という感じがしました」

――この作品への出演も、宮嶋監督との面談で、かなり話し合った末に決まったと聞いています。

「台本を読ませていただいた上で監督にお会いしたのですが、この映画に出たいですという気持ちをお伝えするより『ひとりの読者として台本を読んでこう思いました』という感想会みたいな感じになり、すごく楽しく一緒にいて居心地が良かったです。キャスティングの理由は聞いていないのですが、その時に作品に対する熱量を伝えられたのかなと思います」

長澤樹

――長澤さんはアクティングコーチの仲祐希さんからメソッドを学んだそうですが、オーディションや撮影の現場で今も大事にしていることはありますか?

「一つ一つの物事に、大小とか関係なく、真面目に真っ直ぐ向き合うことは大事にしています。それはすべてのことに当てはまると思うので。それを意識するようになった後は、普通に楽しむようにしています。緊張する時もあるのですが、先生に習ったことを思い浮かべて、一回リセットをして心を落ち着かせています。オーディションのためのいろいろな準備はもちろんするのですが、始まったら準備したことを考えていると固まってしまうので、なるべく考えずに“大丈夫!”と信じてやるようにしています」

――これまでに学んだことで今も実践していることはありますか?

「姿勢をちょっと正すという動きはしています。姿勢を自分で見直すと“ふぅ”と一回落ち着くんです。他の人に見られると恥ずかしいので、周りに人がいない瞬間にキュッキュッとやったりして(笑)。無意識に抱えている邪念とか、モヤモヤを一旦リセットするためにルーティンとしてやっています。役を勝ち取りたいと思うことは悪いことではないと思うのですが、純粋にお芝居を楽しむという面では妨げになってしまうので」

――役作りをするときや、役を演じるときに大切にしていることは?

「役についていくら考えたとしても、なるべく分かった気にはならないようにしています。“私はもうこの子のことが分かった”と思ってしまうと、監督さんや脚本家さんが思っている以上のものは多分出せないんじゃないかなと思うので。いくら深掘りしていったとしても、自分の知らない一面があるくらいなので、他の人のことなんて分かった気になっちゃダメだなと、いつも意識しています」

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Information

長澤樹が学んできた「仲メソッド」がマスターできる!
リアルアクティングスクール
2025年10月期 生徒募集中

長澤樹が学び続ける唯一無二の「仲祐希メソッド」を核にしたリアルアクティングスクールの、2025年10月期の生徒を募集中。
同スクールは、俳優として必要な知識と技術、現場で必要とされる“本物の力”を育てることを目的としている。
6ヵ月間のカリキュラムでは、「仲祐希メソッド」に加え、美しい動きや立ち振る舞いを学ぶ所作やボイストレーニングなどの基礎トレーニング。さらに、映画評論家による俳優の為の映画講座やデッサンなどのクリエイティブな専門知識。そして、現役で活躍する所属俳優が教える講座など、他スクールにはない独自のプログラムを取り入れていく。

リアルアクティングスクール卒業後は株式会社アプレとの1年間のエージェント契約を保証。1から事務所を探すことなく、俳優としての道が開かれている。在学中は俳優を育成してきたキャリア40年のベテランマネージャーによる定期的な指導や面談のほか、個別指導も徹底して行われ現場を見据えた準備を進めていく。

演技経験の有無は不問だが「俳優として生きていきたい!」という想いが参加の条件。
特待生制度(入学金免除)および入学金返金保証制度あり。 現在、スクール生オーディション受付中。少数精鋭制につき、定員になり次第締切。


▼リアルアクティングスクールの詳細は下記まで
WEB: https://realactingschool.jp/

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