映画監督・俳優として活躍する渡辺紘文が、自らの経験を基に企画・指導する実践型の演技ワークショップ。脚本の読み解きからキャラクター構築、即興エチュードを通じて、演技力を磨く全5回のプログラム。また、身体表現に特化した榎田竜路による特別講座も取り入れ、表現の幅をさらに広げる。

初心者から経験者まで、演技を深く学びたい全ての人向け。

具体的には、参加者同士の自己紹介や簡単な演技を通じ、コミュニケーションを深めるオリエンテーションからスタートし、脚本を用いた演技の基礎やキャラクターの背景・意図を掘り下げる実践を通じて、脚本と演技の関係性を学ぶ。

また、身体表現のトレーニングでは、呼吸法や体幹の活用、感情を動きで表現するスキルを身につける。さらに、即興エチュードを取り入れたシチュエーション演技やグループでの物語作りを行い、柔軟な創造力や表現力を実践的に高めながら、映画や舞台の現場で応用可能な演技スキルの習得をめざす。

ワークショップ後は、渡辺監督作品ほか映画出演の可能性もあり。

【ワークショップスケジュール（全5回）】
�@2月16日（日）14:30〜19:30
　オリエンテーションと自己紹介／脚本読解と演技I
�A2月23日（日） 14:30〜19:30
　脚本読解と演技II
�B3月2日（日）14:30〜18:30
　身体表現（榎田）
�C3月9日（日）14:30〜19:30
　エチュードI
�D3月23日（日）12:00〜17:00
　エチュード II
※各回休憩時間を含む。
※状況により内容が変更になる場合もあり。

■会場：鎌倉市生涯学習センター「きらら鎌倉」（JR鎌倉駅東口徒歩2分）
■定員：15名まで

【講師からのメッセージ】
映画監督の渡辺紘文です。
私は生まれ故郷の栃木県大田原市で、弟の映画音楽家・渡辺雄司とともに大田原愚豚舎という
映画制作団体を旗揚げし、11年間に渡り映画をつくり続けてきました。
これまで、『そして泥船はゆく』『プールサイドマン』『叫び声』『テクノブラザーズ』など
10本以上の長編映画を監督・脚本・主演として手掛け、国内外の映画祭等で高い評価をいただ
いてきました。
しかし、自分自身の映画制作に専念してきたため、これまでワークショップを開催する機会は
ありませんでした。

それだけに、今回、映画とも深い関わりがある街 鎌倉で初めて開催するワークショップを通じて、
新たな才能との出会いや、表現をともに追求できる時間を持てることを、非常に楽しみにしています。

さて、映画づくりとは何でしょうか。演技とは何でしょうか。表現とは何でしょうか。私はそれを、
人間という存在を追求し、私たちが生きる世界を探求する行為だと考えています。


「人間とは何なのか」
「世界とは何なのか」

「生きるとは何なのか」


私の作品では、リアルでありながらもユーモアを交えた日常の描写を通じて、登場人物たちの
内面や感情に迫り、これらの問いに真剣に向き合い続けてきました。
本ワークショップでは、映画の現場で即戦力となる実践的な技術を学ぶだけでなく、自分自身
を深く見つめ、自由で柔軟な表現を身につけるための場を提供します。また、演技を通して得
た気付きや新たな視点が、日々の生活や人間関係に生かせるような学びを共有したいと考えて
います。

これまでに映画を学んだことがある人もない人も、共に表現の可能性を広げていけることを心
から楽しみにしています。
この新しい挑戦が、皆さんにとっても私にとっても新たな発見につながることを願っています。
ー 渡辺紘文


姿や動きの全てに存在感があり、その存在感の濃淡さえも自在に操ることが出来る。
これは役者の最低限の能力です。 どうしたらそのような身体になることが出来るのか？
その答えは動法にあります。 本講座はでは、日本の伝統的な身体の動かし方＝動法の基本を
学ぶことで、役者としての基盤力を育てます。
― 榎田竜路