明治大正に活躍した浪漫作家・泉鏡花原作の戯曲『天守物語』。妖の世界を描く奇々怪々な幻想綺譚は彼の存命中には上演が叶わなかった作品。呼華歌劇団は、女性のみの出演者で、歌と舞踊を交えた歌劇として新しい『天守物語』の世界を描き出す。
日常に多く存在する【禁忌Taboo】や【境界Border】を美しさの力で飛び越え、劇空間全体を装飾する。

■ STORY
白鷺城の天守には世にも美しく残酷な姫【富姫】がいた。人間に住処を奪われた御伽や妖たちは、姫を慕い白鷺城に集う。一方、人間は天守に眠る財宝を目当てに白鷺城に攻撃を仕掛ける。そんな中、姫は天守に迷い込んだ鷹匠の青年【図書之助】と禁断の恋に落ちるのだった。

■芸術監督・演出：鳳あづま
■脚本：祭鈴
■振付：猿若清三郎（猿若流九世家元）

■募集キャスト（ダブルキャストあり）
【妖怪】
亀姫：富姫の妹分。
夜叉ヶ池のお雪：富姫の友人。龍神の姫。
舌長姥：鬼婆。亀姫の家来。
朱の番坊：赤顔の鬼。亀姫の家来。
白鷹：鷹匠に飼われていた鷹。（ダンサー）
女中達：女中頭ススキを中心とした秋の草花達の精。
桃太郎：猿雉犬を連れている。
金太郎：熊を連れている。
浦島太郎：亀を連れている。

【人間】
播磨守：白鷺城のある国の城主。美少年好き。
老中達：頭の硬い、欲深い人間達。
若衆達：図書之助に対抗心を燃やす城内のアイドルグループ。
小田原修理：図書之助の上役。
山隅九平：図書之助の弟分。

■日程：
2022年5月18日(水)〜5月22日(日)【全10回公演予定】
※5月13日〜劇場での舞台稽古開始。

■劇場：
新宿村LIVE