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2012/03/27 18:04
グランプリはライブ初体験の16歳女子高生。アップフロント音楽オーディション
堀内孝雄、モーニング娘。らが所属するレコード会社・アップフロントワークスらが開催した『第2回フォレストアワードNEW. FACEオーディション』の最終審査会が、25日、都内のライブハウス・COTTON CLUBで行われた。約2000組の応募の中から、予選を通過した11組が参加。グランプリには、長崎在住の16歳の女子高生・田崎あさひさんが選ばれた。
この日の最終審査に参加したアーティストの卵は11組。シンガーソングライター、ユニット、弾き語りから、カラオケ使用のボーカリストまで、バラエティ豊かな演奏がくり広げられた。それぞれ自己紹介の後、1曲を披露。普段はプロのアーティストのライブが行われるライブハウスのステージということもあって、参加者は一様に緊張の色を隠せない様子だった。
約2時間30分に及ぶ審査の後、結果が発表。グランプリに選ばれたのは、長崎在住の16歳の女子高生・田崎あさひさん。「ビックリしました!まさか自分がもらえるとは思ってなかったので。今日は自分なりに上手くできたと思います。この喜びはまず親に伝えたいです」と喜びを語った。
この日のステージでは、鬼束ちひろの『月光』をピアノの弾き語りで歌った田崎さん。その本格的な歌唱力で場内を魅了した。審査委員長をつとめた音楽評論家・富澤一誠氏は「発声もピッチもしっかりしている」と絶賛。今回はカバー曲でのエントリーとなったが、あえて、カラオケを使っての歌唱でなく、弾き語りをしたことで「完璧に自分の歌になっていた」と冨澤氏。こういったステージでは「いかにオリジナリティがあるか、いかに自分の思いを正確に人に伝えられるかどうかが大切」とのことだが、田崎さんの歌はそれをクリアしていたようだ。
田崎さんは、今回オーディション初体験。またボイストレーニングも受けたことはないとのことだが、「1年間くらい徹底的に訓練すれば、どんどんよくなると思う。1年たったらどうなるのだろうかと、とても楽しみです」と、富澤氏はその将来性も高く評価した。田崎さんには、賞金50万円が贈られたほか、アップフロントワークスの新レーベルでのデビューに向けて育成される。
その他、2位には「ソラモユート」、3位には「CALGO(カルゴ)」、ともに男性2人組ユニットが入賞した。「ソラモユート」には「歌に説得力がある。今後、徹底的に磨いて、二人にしか出せないものを出して、1+1=2ではなく、1+1=7くらいにしていってほしい」と評した富澤氏。また「CALGO」については「ステージがとても華やかだった」(富澤氏)と高く評価しながらも、「もっと思い切ってやってもよかった。ミュージシャンにとって、ステージに立った時、瞬時にハートをつかむことも大事」とアドバイスした。
また全体的に出場者のレベルが高かった今大会。予定外で「奨励賞」「楽曲賞」も選ばれ、計5組が入賞することになった。
『フォレストアワードNEW FACEオーディション』は、アップフロントワークスと、人と自然がともに豊かに生きる社会の実現を目指した「NPO PLANT A TREE PLANT LOVE」と共催したオーディションで、今回が2回目となる。12月〜2月まで募集が行われ、約2000組の応募が寄せられた。テーマは「Save the music Save the Earth」=「地球、そして音楽を大切に考えること」。音楽を通じてメッセージを送ることができる才能の発掘をめざした。前回の第1回大会の入賞者「アルマカミニイト」は、4月25日にシングル『茜』でデビューする。