ハロー！プロジェクトの研修生による『ハロプロ研修生 発表会 2014〜春の公開実力テスト〜』が、4日、東京・中野サンプラザで行われた。研修生たちが日頃のダンスや歌のレッスンの成果を披露したこのイベント、まだデビューもしていない研修生の発表会でありながら、中野サンプラザがチケット完売になるほどの大盛況。この「ハロプロ研修生」とは!?

　ハロプロ研修生の前身「ハロプロエッグ」は、2004年にスタート。未来のハロプロ・アイドルを育成するべく、オーディションで選ばれたメンバーたちでスタートした。エッグメンバーたちは、定期的に歌やダンスのレッスンを受けながら、発表会公演のライブに出演。実力や人気が認められるとデビューを検討される。初期からのメンバーでは、真野恵里菜や、和田彩花・福田花音（以上、スマイレージ）らがデビューを果たしている。彼女らをはじめ、デビュー前の研修生でありながら、多くのファンを持つメンバーも多かった。

　だが、有力メンバーがデビューし離脱ていくとともに、2010年末頃から、初期からの人気のエッグメンバーも続々「研修過程を修了」していく中で、一度はエッグの勢いが失われていく。その時代に研修修了した中には現・アップアップガールズ(仮)のメンバーたちもいる。

　しかし次世代で、のちにJuice=Juiceメンバーとしてデビューする宮本佳林や高木紗友希、現・研修生の中心メンバー・田辺奈菜美、浜浦彩乃らの活躍で、新生「ハロプロ研修生」が次第に盛り上がっていく。その新世代でリーダー的存在として活躍したのが金子りえ。旧「エッグ」時代からのメンバーで根強い人気があったが、昨年末研修を修了。そして4日の発表会の場で正式に修了をアナウンスされ、本人からのメッセージも読み上げられた。「私は今、夢に向かって、英語の勉強をして留学のための準備をしています。ハロプロ研修生として過ごした時間はかけがえのない宝物になりました」とファンへの感謝を綴った。

　また2010年から、モーニング娘。の新メンバーオーディションが毎年開催されているが、研修生からも、工藤 遥、小田さくらと、合格者を輩出している。また道重さゆみ卒業後の次期リーダーの最有力候補と言われる譜久村 聖も研修生出身だ。その他、スマイレージ・竹内朱莉、勝田里奈らハロプロ内で研修生出身者の勢力が伸びつつある。近年は、そのモーニング娘。オーディションのファイナリスト、受験者から、合格は逃したものの優秀だった人材が研修生として加入するケースが増えている。ルックス、実力ともレベルが上がり、それが研修生自体の人気の上昇につながっている。

　4日に行われた発表会では、新たに3人の研修生の加入が発表された。今後がますます楽しみだ。「ハロプロ研修生」になるためのオーディションは基本的に随時開催。募集時には「月刊デ・ビュー」や「webデ・ビュー」にも要項を掲載している。