ニュース
2018/11/17 08:01
注目の女優・奈緒、所属事務所のオーディションに応援コメント「仲間が増えたら嬉しいので、とっても待ってます」
芸能プロダクション・アービングのスタッフが地方に赴き、書類審査無しでエントリー者全員を面接審査。面接審査通過者が無料の演技ワークショップを受けられるという形式の全国オーディションが東京都内で開催される。今回、アービング所属の女優で、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』に出演、初主演映画『ハルカの陶』の公開も控える奈緒にインタビュー。注目度上昇中の若手女優に、朝ドラ出演後の仕事の変化、そして演技の現場やオーディションに臨む姿勢、今回のオーディションへの期待について話を聞いた。
NHK連続テレビ小説『まんぷく』に出演中の橋本マナミ、SKE48メンバーで第10回AKB48世界選抜総選挙で1位を獲得した松井珠理奈、さらに、『ミスセブンティーン2017』でグランプリを獲得し、ドラマなどで活躍する箭内夢菜など、幅広い人材を発掘・育成し、マネージメントを手がけているアービング。同社所属の奈緒は、脚本家・野島伸司が総合監修を務めるアクターズスクール『ポーラスター東京アカデミー』で演技を学び、アービング所属のチャンスを掴んだ新進女優だ。
■奈緒インタビュー
――前回のインタビュー取材(https://deview.co.jp/Interview?am_interview_id=543)は『半分、青い。』放送前の2月でしたが、朝ドラが放送されて以降、取り巻く環境の変化は大きかったのではないですか?
「『半分、青い。』は大きなターニングポイントになった作品です。この作品をきっかけに主演をやらせていただくことも増えたので、今は、周りが変わっていっているのに一生懸命追いつこうとしているっていう感じです」
――CMで見かけることも増えましたし、声のお仕事もなさったり。
「『食彩の王国』(テレビ朝日)で流れる東京ガスさんのCM(「家族の絆 ウチの家族」編)は、ずっと出たかった作品なので、お話をいただいてすごく嬉しかったです。アニメ『その時、カノジョは。』(KBC朝日放送/GYAO!)で声優をやらせていただいたり、元々やりたかった声のお仕事などについても、“やったほうがいいよ”と言ってくださる方が増えたと思います。自分の名前を世間に少しでも知ってもらえたことによって、ご一緒したかった方々とのお仕事や、自分が思ってもみなかったお仕事など、すごく幅が広がったと感じています」
――一日署長など、演技以外にまでお仕事の幅が広がっていますね。
「自分の視野も広がりました。いろんな土地のことを知ることが出来たり、その土地の人たちや、今まで関われなかった人たちとたくさんお話ができて。それが自然と芝居にもつながっているというのを感じているので、人としても、もちろん役者としても、この1年はとても多くの経験ができて、成長することができたなって思います」
――先日は初主演映画『ハルカの陶』もクランクアップしたそうで。
「すごく大変でした(笑)。私自身、主演作をそんなに多くはやっていないので、悩むことも多かったんですが、“主演ってこういうことなのかな”ということを学ばせてもらいました。自分が笑っていれば、みんなが笑っていてくれたり。主演がどう居るかによって、現場って変わるんだということを、『ハルカの陶』を通してたくさん教えてもらったので、自分の中でひとつ強くなることが出来ました」
――「座長」としての在り方を学んだと。
「あとは、人を味方に思えるようになりました。最初はスタッフさんたちとの接し方にも戸惑いもあったんですが、撮影3日目ぐらいからは、“思い切って飛び込もう”って。飛び込んだことで、“みんな味方だ”って思うことの強さを知ったし、皆で映画を作ることの楽しさも知れたし。しばらくは何が来ても大丈夫っていうぐらい、一段階強くなれたと思います」
――自分が現場を引っ張りながら、同時にみんなに支えられていることも理解して。
「『半分、青い。』のときは、周りの先輩たちが頼りがいのある方々でしたし、真ん中に永野芽郁ちゃんがいたので、“思いっきり頼ろう”という気持ちを持って、楽しめた現場だったんです、そこでの経験を踏まえて、自分が真ん中に立った時に、どういう風にいたらいいのかを今回すごく考えたので、また次のステップに行けたのかなって思っています。それは朝ドラで、ヒロインと長い期間、近くで接することで得られた経験が大きいですね」
――もっといろんなことに挑戦したいという欲がでてきました?
「すごく欲が出てきています。映画の撮影は終わったけれど、観てもらわないと意味がないなと思って、公開される1年後までに、この作品のために何ができるんだろうということを考え始めました。今回『ハルカの陶』の撮影で備前焼に触れて、役が抜けないとかではなく“奈緒”個人としても備前焼にすごく興味を持ったんです。自分と合うものに出会えたことはラッキーだと思うので、そこから派生して、どうやったら面白いことが出来るのかなっていうことを考えています」
――奈緒さんの作った備前焼の作品も見てみたいです。
「備前焼を作品としても作りましたし、今後も続けていきたいと思っています。続けていって、映画公開のタイミングで個展なのか、なにか展開できたらいいなって話しています。もともと絵が好きでインスタグラムで公開しているんですが、プライベートと仕事が全然わかれていなくて、自分の私生活を巻き込んで、これからも仕事をしていきたいって思っています」
――そんななかで、充電やインプットはどうしているんですか?
「インプットということで言うと、前までは本を読んだり、絵を観たり、一人で向き合うことが多かったんですけど、ここ1年で、人と一緒にいろんなものを観に行くようになりました。誰かと一緒に映画を観に行って、終わった後で話すことで、自分とは違う意見を聞けたり、自分の意見もそこで改めて知ったり。最近は対人でインプットすることが多いです。それこそお仕事で地方に行ったら、地元の方々とお酒を飲んで話をしてみたいですし。そういうことが今、自分にとってのインプットになっていて、いつの間にか演技にも活きているような気がしています」
――今回、所属事務所のアービングがワークショップを取り入れたオーディションを行います。奈緒さんは、デビュー前のレッスンやワークショップで演技をする際、どんな姿勢で臨んでいましたか?
「その頃から、自分の中で面白いか面白くないか、というのが基準でした。自分が最初に面白がれることをお芝居にしてやってみて、それを忘れずに、言われたことを一生懸命やる。レッスンの時は、毎回そういう気持ちで臨んでいました」
――以前のインタビューで、オーディションでも「お金がもらえるぐらいのパフォーマンスを見せたい」とおっしゃってました。
「基本はそこに繋がっています。“自分はどういう人にお金を払いたいんだろう”っていうことは、お仕事をする上で一つの基準としてあります。“観てよかった”って思えるお芝居には、その人の面白味みたいなものが絶対にある。だからこそ、自分も“これ面白いでしょ”って、胸を張って提案できる人でいたいんです。それは現場でも、すごく求められること。レッスンは失敗しても許される場なので、おもいっきりチャレンジしてみる。そうやってチャレンジしてきたことが現場でも活かされると思って続けているんです」
――奈緒さん自身がオーディションや本番に臨むとき、緊張を解く自分なりの方法はありますか?
「私は人に頼ります。スタッフさんの中で一番最初に味方になってくれそうな、話しやすそうな人を最初に見つけます。現場の終わりに打ち上げで乾杯をする時には、みんなで良かったねって笑えるようにしていたいので、最初から無理のない範囲で皆さんとコミュニケーションを取るようにしています。それこそみんなのことを味方だと思えるようになってから現場に入ると、あまり緊張することなくいられます。でも緊張してしまったときは、もう緊張していてもいいかなって。私はこういうときに緊張するんだなって思いながら、言える人には“ああ緊張する”っていっちゃいますし」
――その場所を、自分のホームにしていければ有利ですよね。
「みなさんプロですし、私もプロとして呼ばれているということで、もちろんお互いに緊張感はあるんですけど、同じ方向に向かって何かを作って行くという意味では、早く仲間になれたほうが良いと思って、コミュニケーションを取っています」
――今回は所属事務所アービングのオーディションが行われますが、アービングはどういう事務所ですか?
「マネージャーさん一人一人の個性がとても強くて。私は福岡から東京に出てきて、今のマネージャーさんが傍についてくれていて本当に良かったです。所属のタレントはみんな違うから、事務所の型はないというふうに思っています。この子にはどういうふうにしていったらいいのか、ちゃんと向き合って考えてくれる人がたくさんいる事務所で、一人一人に合ったサポートが受けられる事務所だと思います」
――これをきっかけに、後輩が入ってくるかも知れません。
「後から事務所に入ってきたら後輩という形になるのかもしれないですけど、年齢とかもあまり関係なく、お芝居を一緒にできて、いろいろなことを話せて。そういう仲間が増えたら嬉しいので、とっても待ってます(笑)」
「アービング全国オーディション2018【東京地区】」の応募資格は、6〜24歳の男女。12月1日にエントリー者全員の1次面接審査を行い(飛び入りも可能)、合格者のみ、12月2日に行うワークショップに参加する。事前エントリーの方法は、オーディション情報サイト「デビュー」に掲載中。
■奈緒インタビュー
1995年2月10日生まれ、福岡県出身。趣味:見た映画のイラストを描くこと(Instagramで公開)、カレー屋巡り、バーレスクダンス。特技:手話、乗馬、着付け。平成30年度前期 連続テレビ小説『半分、青い。』ヒロイン鈴愛の同級生・木田原菜生(きだはら・なお)役出演。映画『ハルカの陶』(末次成人監督)で小山はるか(主役)役。アニメ恋する絵本『その時、カノジョは。』(KBC朝日放送/GYAO!)モエ役出演。