アイドルグループ・NMB48のメンバー、吉田朱里（アカリン）、太田夢莉（ゆーり）、渋谷凪咲（なぎさ）、村瀬紗英（さえぴぃ）、植村梓（あずさ）で結成した“女子力選抜”ユニット「Queentet」が21日、大阪・難波のNMB劇場で単独公演『〜 Which one do you like？〜』を開催した。

　5月に行われた単独公演第1弾に続く今回のライブ。女性限定という、普段の劇場とは違う熱気の中、SEのチャイムが鳴り響き、ゆーりによる「女性に生まれてよかったですか〜？」のコール＆レスポンスで会場は大歓声に包まれる。

　赤やピンク、ブルーのドット柄ワンピというコーデで5人が登場し『Girls’ talk』からライブがスタート。「2回目できると思ってなかった！」「うれしー！」というメンバーの笑顔にファンも大きな声援。『Only today』『ガールズルール』など“女子”を意識したセトリで一気に盛り上げる。

　MCでは、ゆーりが衣装の後ろが開いてしまったというハプニングを報告し、「女の子だけでよかった〜」とメンバー。しかしゆーりは本番前に円陣を組んだとき、一人だけネイルをしておらず「深爪」。さらに遅刻して激しく落ち込んでいたことも明かし「公演で巻き返していきたい！」と語った。

　ユニット曲コーナーでは『ハートの独占権』を、あずさ、なぎさがキラキラのドレスで恋する女の子の気持ちをかわいく歌い上げる。続いてアカリン、さえぴぃ、ゆーりが、先の「ミュージックビデオファン投票」で1位を獲得した『ジッパー』をセクシーさたっぷりに披露した。再び5人はシックな赤いドレスに着替え『恋愛被害届け』『空腹で恋愛をするな』『嘘の天秤』を歌唱した。

　「Queentet」単独では定番となった『女子力動画』の時間では、それぞれがファッション、メイク、コスメの情報を発信、あずさは自分のなかで流行っているというピンクのリップを紹介し「おそろいの顔になりましょ！」と勧める。

　さえぴぃはメイク編でラメアイテムを紹介し、ファッション編ではサイズ小さめのカバンをアピール。なぎさも小さいカバンにリップやオイルを入れて、いつでも塗れるように持ち歩いていること、そして財布にはいつもおじいちゃんとおばあちゃんの写真を入れて持ち歩いていることを明かした。古着が好きなゆーりは、好きな色である青と白が入っているトレーナーを紹介し、最近興味を持ち出したというバケットハットとのコーデを紹介。さらに一目惚れで買ったグレーのジップアップトレーナーにフード付きコートを見せた。

　最後に登場したのはアカリン。この秋のハマリもの「バーガンディ系コスメ」を紹介。マスカラ、アイライン、リップ、チークなどはほとんど、バーガンディ系、ボルドー系を集めているという。一方でツヤ感のキレイに出るハイライトもピックアップ。これまではクリームタイプを使用していたが、大人っぽく仕上がるパウダータイプを使い始めたといい「私たちのマネっこをしてくれたらうれしい！」と語った。

　ライブに戻ると「Queentetといえばこの曲」と『Which one』を歌唱。客席と共に「Which one do you like」と合唱しすると、元気いっぱいの『彼女になれますか？』へ。さらに全員がセンターのスタンドマイクで交代に歌っていく『ハート型ウイルス』から『ヘビーローテーション』で大いに盛り上げた。最後の曲に選んだのは『結晶』。アカリンは「叶えたい夢がまだまだたくさんあります、みなさんと一緒に形にしていきたいので、これからも応援よろしくお願いします」とメッセージを送った。

　「Queentet！」のアンコールで色違いのTシャツに身を包んだメンバーが飛び出し、激しいビートの『ピーク』、NMB48夏の代表曲『ナギイチ』から、ライブで盛り上がる『北川謙二』を一気に披露。メンバーはそれぞれ今日のライブの感想を述べていく。さえぴぃは「Queentetは48グループのなかでも他にない存在」とし「Queentetでガールズイベントに出たい」と意気込む。あずさは「Queentetでの仕事、5人で集まる機会、一緒にいる時間が増えたことは“アカリンさまさま”」と、自ら『女子力動画』で道を切り拓いたアカリンを称賛する。

　アカリンは「この5人だからこそ、まだまだできる可能性を秘めていると思う」とし「グループとして世に出ていけるようにがんばっているので、期待していてほしい」と誓う。山本彩の卒業にも触れて「発信力が弱まるんじゃないかという声をQueentetメンバーが変えていきたい」と力強く宣言。「みなさんといっしょに夢を形に変えていけるように、よろしくお願いします！」と締めくくった。

　最後には「女の子にとって前向きになれる曲」と『三日月の背中』を歌唱。「次回できるかわからないけど、できるように活動の幅を広げていきたい」と、満員の観客に約束。最後は6人で手をつないで感謝を伝え、全18曲を歌い切った。自分たちの発想で動き出し、グループの改革を始めた5人。このムーブメントはNMB48全体にも効果をもたらすに違ない。