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2018/08/24 19:01
つりビット、5周年記念ツアーをハッピーに完走「5年なんてまだまだ、世界にはばたきます」
「いつか世界を釣り上げます!」のキャッチフレーズを掲げて活動する、聞間彩、安藤咲桜、長谷川瑞、竹内夏紀、小西杏優の5人組アイドルグループ・つりビットが22日、『5周年記念ツアー 〜Go on 5〜』のファイナルとして、渋谷TSUTAYA O-WESTでワンマンライブを開催した。ライブの最後は、10月10日の「ととの日」に配信シングルのリリース、そして同じTSUTAYA O-WESTでワンマンライブを開催するという「嬉しいお知らせ」で締めくくった。
今年5月に川崎CLUB CITTA'で、5周年記念ワンマンライブを行い、「6年目もこの5人で一緒に頑張っていく」と宣言し、6年目に突入したつりビット。名古屋、大阪、仙台、新潟を巡って、ライブアイドルとしてのパフォーマンスを追求し、その成果を見せつけるステージとなった。
キュートさ全開の疾走感あふれるアイドルポップ「Chuしたい」「裸足のマーメイド」でがっちりつかみ、情熱的なダンスで決める「釣り銭はいらねぇぜ」まで一気に聴かせると、小西の「ツアーも今日で最後となります! 東京公演で全力を出し切って、最後まで盛り上げて行きましょう!」というあおりで次のブロックへ。
O-WESTの位置する渋谷が舞台の「Get ready Get a Chance」、南国の海風が吹き抜ける「Blue Ocean Fishing Cruise」、過ぎ行く夏を想う「ラムネ色のスケッチ」と、ちょっと大人びた、ちょっとおしゃれなアレンジのパートで、つりビットのもう一つの顔を見せる。こうした楽曲も、日に日に表現力が増している彼女たちにフィットしてきたようだ。
今回、ツアー各地でメンバーがソロをとるコーナーが設けられたが、ファイナル公演でソロを務めるのは竹内。「私も夏の終わりの気分を、皆さんに届けられたらなあと思います」と、まさにこの季節にピッタリのバラード『カモメペリカンストーリー』を、大切に歌い上げた。ユニゾンが多いつりビットだが、ソロコーナーによって各々の個性をより深く知ることが出来る。少し鼻にかかる切なさのまじった声が、“80年代王道アイドル”を思わせるこの楽曲で絶妙な味を出していた。
ソロの緊張から解かれて安堵の表情の竹内の元に「よかったよー、ばっちぐー!」とメンバーが集まる。リーダーの長谷川が「こうして6年目を迎えて、デビューした時はソロで歌う日が来るなんて思ってもみなかったんですよ、ホントに。こうやってね、堂々と歌えるようになって、成長してきてるのかなあと思います。これからも皆さんに私たちの成長を見届けていただきたいなと思って、次の曲を歌いたいと思います」と、次のブロックへ…。
荒波を乗り越えながらも泳ぎ続ける誓いを歌った「1010〜とと〜」、どこまでも気持ちを伝えるため前に進んで行く「不思議な旅はつづくのさ」、夢を勝ち取るための闘いに自分を鼓舞する「My Victory」。すべてこの5年の彼女たちの歩みと重ねながら聞くことが出来る。今回のセトリは、彼女たちのこれまでとこれからを凝縮したような、一つの作品と言えるものだったのかもしれない。
MCコーナーでツアーを振り返り「仙台の牛タン」話に終始してしまったのはご愛敬。そんななか安藤が「北海道、沖縄にはまだ行ったことはなくて。あとは海外にも行ってみたいんですよ」と、スタッフへの“おねだり”をにじませながら6年目の野望を語る。リーダーの長谷川も「『いつか世界を釣り上げます』って言ってるんだから、海外は行きたいよね」と同調。安藤は「次回のツアーは北海道→沖縄→海外、ということで!」と新たな目標を掲げた。
「次は夏の定番で盛り上がるこの曲で」と、「レモン海岸」「真夏の天体観測」、そして長谷川センターの「ニガシタサカナハオオキイゾ」を披露。そこで小西から「とと(魚)の日」の10月10日に配信シングルをリリースすること、そして同じ日にワンマンライブを開催するという「うれしいお知らせ」が告げられた。「このハッピーな気持ちで、最後皆さんと一つになって終わりたいと思います」と「'Cause you make me happy」を歌うと、会場全体が大きく手を左右に振って一つになり、幸せな空気で満たされた。ラストに竹内は「5年なんてまだまだなんでね。これからも力を付けて、日本、そして世界、そして宇宙へと羽ばたいていきたいと思いますので、応援宜しくお願いします!」と高らかに宣言した。
アンコールで登場した5人は、アゲアゲソングの「爆釣御礼」で再びぶちアガる。メンバーもツアーの最後にエネルギーを使い切らんばかりの勢いでタオルを振り回し、汗だくの長谷川が思わず「今までで一番いい『爆釣御礼』だったー」というほどの盛り上がりを見せた。
最近のアイドル界では、グループの解散、メンバーの卒業のニュースが多く聞かれたが、そんななかで結成から変わらぬ5人で6年目に突入したつりビット。「大切なお知らせ」系の話題もなく、炎上やメンバーを泣かせるギミックで注目されることもないグループではある。しかし、個々の葛藤やグループ継続のなかで生じる痛み、陰の努力などを表に出さず、ライブアイドルとしてファンに何を見せるべきかに真摯に向き合い、たゆまぬ成長を続ける彼女たちは、6年目もその先も応援を続けたいグループだと言える。