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2017/08/30 06:31

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NGT48荻野由佳、AKB48選抜総選挙シングル『#好きなんだ』への想い「新しく動かしたい」

『AKB48 49thシングル選抜総選挙』第5位に輝き、シングル『#好きなんだ』に選抜メンバーとして参加した荻野由佳(C)Deview
『AKB48 49thシングル選抜総選挙』第5位に輝き、シングル『#好きなんだ』に選抜メンバーとして参加した荻野由佳(C)Deview

 新潟を拠点に活動するNGT48のメンバーで、『AKB48 49thシングル選抜総選挙』第5位の荻野由佳が、30日発売のシングル『#好きなんだ』に選抜メンバーとして参加。荻野が、自身も読者だったオーディション情報サイト「デビュー」のインタビューに答え、シングル制作エピソード、そしてAKB48への想いを語った。

■荻野由佳(NGT48)インタビュー

――総選挙でAKB48のシングルに選抜入りした感想は?

「私自身、AKB48に興味を持ったのは、総選挙のシングル『ヘビーローテーション』だったんですけど、まさか7年越しの総選挙で選抜に入れていただいて、こうして表題曲に参加させていただけるとは、昔の自分はまったく想像もしていなかったことなので、すごく夢の中にいるような、不思議な感じがしています。今でも」

――7年前の自分に教えてあげたらどうなるでしょうね?

「どうなるんでしょうね! 7年前の自分は、まさか48グループに入るとも思っていなかったので、多分すごくビックリするんじゃないですかね。総選挙から2ヵ月が経ったんですけど、いまだにあの日の余韻が抜けていなくて。選抜の皆さんと一緒に音楽番組で活動させていただくと、自分がそこにいるのがまだまだ不思議な感じがしますね」

――でもこうやってCDジャケットやミュージックビデオが出来て形になってくると、だんだん実感が沸いて来たのでは。

「ジャケット写真とミュージックビデオが公開されたのは朝で。ウチではリビングのエアコンが涼しいので、夏はそこで川の字になって寝ているんですが、お父さんとお母さんが先に起きて観ていたんです。音楽が流れて来たんですけど、私は眠たくて目が開かなくて、二人の会話を寝たふりしながら聞いてました。そうしたら、お父さんがちょっと涙声みたいな震え気味の声で“すげえなぁ…”って言ってたのが聞こえて。お母さんもホントに喜んでくれていたので、恩返しって言ったら違うのかもしれないんですが、いままでいろいろ支えてもらった分、恩返しになっていたらいいなって思いました」

――『#好きなんだ』のミュージックビデオでは、ワンショットで抜かれるシーンがたくさんありましたね。

「ミュージックビデオって、あまり映らないこともありますよね。人気のある選抜の皆さんと一緒なので、総選挙で5位をいただいたとはいえ、実績も何もない私がどのくらい映るんだろうって思いもありました。でもミュージックビデオを観たファンの皆さんから、モバイルメールの返信がたくさん来ていて、文字から本当に喜びが伝わって来ました。“なかなかこんなに映れるものじゃないし、凄いチャンスだから”ってすごく喜んでくれて、ミュージックビデオが公開された朝に泣いたのを覚えています」

――『大声ダイヤモンド』『涙サプライズ!』『言い訳Maybe』『RIVER』『ポニーテールとシュシュ』などAKB48のミュージックビデオを多数撮っている高橋栄樹監督が、「これがAKB」とコメントしているように、トップアイドルの階段を上っていく初期のAKB48の輝きが蘇るミュージックビデオだと思います。

「そうですよね! しかも衣装も『言い訳May Be』以来の赤チェックだったり、草原で踊っていたりとか。ダンスシーンを撮る前に、監督の高橋さんが“May Be超えるぞ!”って宣言をして撮影をしたので、私もそれを聞いて、“うわぁ〜!あの頃好きだったAKB48を超えるミュージックビデオを作る現場に参加できる”というワクワクとプレッシャーと楽しみを感じて。そして撮影が終わった後に、高橋さんが“May be超えたぞ!”ってガッツポーズをされていて。なんかねぇ〜“ウアアア〜ッ”て言葉では言い表せない感覚でした(笑)」

――「こんなAKBが好きなんだ」っていう声も多いと思いますよ。

「まさにその世代のAKB48を好きになったので…(笑)。でも、AKB48の曲って、わりと片想いで終わってしまう切ない恋愛ソングが多いんですけども、今回の『#好きなんだ』は両想いで終わるハッピーエンドな曲なので、2番の最後まで聴いていただくと分かるストーリーが、本当にキュンキュンします! 夏にピッタリのキュンキュンソングとして楽しんでいただけると思います!」

――選抜シングルの初レコーディングはいかがでしたか?

「須田亜香里さんとレコーディングをしたんですけど、二人とも身ぶり手ぶりが止まらなくて(笑)。レコーディングでもキュンキュンして感情移入しながら歌っていたので、感情がこもりすぎて“すぅ〜きぃなんだぁ〜”って両手でやったりとか、レコーディングスタッフの方に笑われながら収録できたのが思い出です(笑)」

――「AKB48の黄金期」を創って来た作品を超える意気込みで作られたシングルに選抜された荻野さんも、これから新しい黄金期を引っ張っていく一人じゃないですか?

「そうですね……監督の高橋さんも“超えるぞ”って宣言してらっしゃいましたし。衣装についても(茅野)しのぶさんから“昔のAKB48を思い出させるような衣装にしたし、それを超えるような曲になってほしいという想いを込めて赤チェックにした”って聞いていたので。そんな衣装に自分の名前が入っていることがすごく嬉しいですし、せっかくこの曲に参加させていただいたからには、何かしたいという想いはありますね。ただ単に選抜として歌番組に出たりという活動をするだけでなくて、何か一般の方にも影響を及ぼすことが出来る人になりたいです」

――AKB48グループが巨大になっていくなかで、見えて来たひずみとか、見えにくくなった個々の魅力があると思うんです。そんなときに、荻野さんの総選挙のコメントや、NGT48の活動で見せる汗と涙の量から感じる『がむしゃら』な感じが、AKB48の原点を思い出させるところも、ファンの人にはあるんじゃないかなって思います。

「話がずれてしまったら申し訳ないんですけど、こういう取材を受けさせていただいて、今おっしゃったような言葉をいただけるのが、私にとってすごく嬉しくて。ずーっとAKB48を目指していて、NGT48に入ってからは選抜を目指していたなかで、そういう言葉をかけていただける日が来るとは思わなかったので、すごく嬉しいです」

――自分がそこまで入りたいと思っていたAKBには、どんな魅力を感じていたんですか?

「一番最初は友達に薦められて知ったので、メンバーの名前も全然分からなかったんです。正直に言うと大島優子さんも分からなかったんですけど、何故か惹かれたんです。“この人誰? めっちゃくちゃカワイイ!”ってなって。それから調べて、一番に尊敬する人になったんです。私も全国的には知名度も全然無いですし、総選挙がある前は、誰もが“誰この人?”って思っていた存在だと思うので、7年前の私みたいに、このミュージックビデオを観て“気になるな、誰だろう?”って思ってもらって、知れば知るほど好きになっていくと思われるような人になりたいです」

――個々のメンバーを知ることから始まって、AKB48全体の魅力に気付くこともありますよね。

「“この人誰だ?”って調べて行くうちに、こんな魅力があるんだ、こういう物語があるんだって、知ってもらえれば知ってもらえるほど好きになるような、そんな魅力的な人になりたいですし、そこをきっかけにAKB48を新しく動かしたいと思います」

――総選挙で選抜メンバー入りして、意識が変わったところもありますか?

「この間、横山総監督とお会いして、AKB48を『超』目指していた15期仮研究生のとき、東京ドームのツアーを観て“私もこのステージに立ちたい”ってすごく憧れたんですという話をしたんです。そうしたら横山さんは“私たちが見た景色を、おぎゆかにも見せてあげたい。だから一緒に頑張ってくれますか?」って言われて泣いちゃって。あの時にステージで見て憧れていた人から、そんな言葉をかけていただけるとは思わなかったので、さらに“やってやろう!”というか、“やんないといけないんだ!”っていう想いが生まれて。先輩がここまで私たち後輩のことを思ってくださってるのだから、何か動かないといけない。今は一緒に東京ドームという目標を目指したいと思っています」

――先輩からの言葉といえば「『努力は必ず報われる』を、今度はおぎゆかが証明してね」って高橋みなみさんに言われたそうですが、すでに証明したといっても過言ではないと思います。

「自分で言うのも変なことですよねぇ(笑)。自分の総選挙のスピーチが終わってから冷静に考えたんです。“『努力は必ず報われる』を証明できていますか?”とか、自分で言うのはどうなんだろう?って。でも誰かの希望になれればいいなって、ここは言うしかないって、あの言葉をいいました」

――かつて、雑誌の『デビュー』を読んでたくさんのオーディションを受けていた荻野さんのように、今度は荻野さんのインタビュー記事を、今の読者が読むことになります。今のデビュー読者にどんなことを言ってあげたいですか?

「私はめちゃくちゃ落ち込んだというか、ぐうーんって沈んだ時があって…。それはAKB48第15期仮研究生から不合格になった時で。その不合格通知が来たのが、家族みんなとご飯を食べてるときだったんです。通知が来たときに“キタッ!”って、結構自信があったので家族で一緒に観たら、不合格という通知で。そこで一気にどおーんってなって、思わずお箸とか投げちゃったりして。そのオーディションの期間も、お母さんからたかみなさんの『努力は必ず報われる』という言葉を言い聞かせられながら、それを信じてやっていたんですけど“努力なんて、報われるわけないじゃん!!”って、お母さんにすっごい八つ当たりしてしまって。あれは本当に申し訳なかったなと今思うんですけど。3日間ぐらい外にも出られず、学校にも行けなくなるぐらい落ち込んで、“もうAKB48なんて見たくない! 入れるわけないじゃない!”っていう時がありました。それでも、どこか諦められない自分がいて。家族を喜ばせたいという気持ちで、まだまだ頑張ってみようって」

――そんなどん底の状態から合格を掴むことができたのは?

「そのときの私って、オーディションで自分が見せたい『目標』にばかり頭が行ってしまって、周りのことが全然見えてなくて、今考えると、“そりゃ落ちるわ”って思うぐらいだったんです。パフォーマンス面でも、自分が目立てればいいという考えだったので、不合格も当然だなって今は思います。その時は大きく踊って、審査員の人にも分かりやすいように目立つっていう一心で、周りが見えなくなっていましたし、自分も見失っていました。次のオーディションからは視野を広く持とうと思って、違った意味でインパクトを残そうと、いろいろと試行錯誤して挑みました。だから、自分はこれを見せるんだっていう目標を決めつけ過ぎないほうが絶対にいいと思います。直感で動いたほうがいいこともあるので、オーディションには視野を広くして行った方がいいと思います」

――荻野さんには『何があってもへこたれない』精神がありますけど、それはどうやって生まれたんですか?

「仮研究生に落ちた、あのとき以上にへこたれることって今後一切ないと思うんです。まだ十何年しか生きていないですが、人生で一番だと思っているので。何かあった時は、思い出して“あの時に比べれば大丈夫でしょ?”って自分に言い聞かせるために、このキャッチフレーズを作りました」

――それだけ本気で思って努力して、本気でへこたれないとその境地には達しないですよね。

「無理ですね。あそこまでへこまなかったら燃えなかったです。本当に悔しくて。ドラフト会議のときに各自志望を出すんですが、どうしてもAKB48に行きたかったので、途中でNGT48が出来てドラフトの指名に参加したときに、実は『行きません』って回答していたんです。NGT48に指名していただいて、活動させていただくことになったときも“絶対にあのときに負けたAKB48を、NGT48で超えてやるんだ!”っていう想いがあって。今もその気持ちは変わらないんです」

――『AKB48を超える』という想いを、AKB48のシングル選抜になって叶えようとしています。

「誰よりも注目を集めて、変えていきたいと思います。NGT48はまだまだ全国的な知名度は100パーセントではないので、選抜で活動させていただくにあたって、AKB48の荻野由佳でなく、NGT48の荻野由佳としても、NGT48をアピールできるような機会、宣伝マンみたいな形でもいいので、知っていただく機会にできればと思っています」

■荻野由佳プロフィール
おぎの・ゆか●1999年2月16日生まれ、埼玉県出身。NGT48チームNIIIの副キャプテン。AKS所属。2011年からAKB48 第13期生、第14期生、第15期生、AKB48 Team 8 全国一斉オーディション(埼玉県)に応募するも採用にならず。2014年バイトAKBとしての活動を経て、2015年「第2回AKB48グループ ドラフト会議」において、NGT48に第2巡目で指名される。2017年4月、NGT48としてシングル『青春時計』でメジャーデビュー。2017年6月17日に開票された『AKB48 49thシングル選抜総選挙』で73368票を獲得し5位に。2017年8月30日、AKB48の49枚目のシングル『#好きなんだ』の表題曲歌唱メンバーに選抜される。なお、NGT48初のアナログ盤『青春時計(豆腐メンタルRemixby tofubeats)』が9月27日にリリースされる。

関連写真

  • 『AKB48 49thシングル選抜総選挙』第5位に輝き、シングル『#好きなんだ』に選抜メンバーとして参加した荻野由佳(C)Deview

  • 『AKB48 49thシングル選抜総選挙』第5位に輝き、シングル『#好きなんだ』に選抜メンバーとして参加した荻野由佳(C)Deview

  • 『AKB48 49thシングル選抜総選挙』第5位に輝き、シングル『#好きなんだ』に選抜メンバーとして参加した荻野由佳(C)Deview

  • 『#好きなんだ』TypeA 初回限定盤。

  • 『#好きなんだ』TypeB 初回限定盤。

  • 『#好きなんだ』TypeE 初回限定盤。

  • 『#好きなんだ』TypeA 通常盤。

  • 『#好きなんだ』TypeA 通常盤。

  • 『#好きなんだ』のミュージックビデオより。

  • 『#好きなんだ』のミュージックビデオより。

  • NGT48初のアナログ盤『青春時計(豆腐メンタルRemixby tofubeats)』が9月27日にリリースされる。

  

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