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2016/11/01 17:22
THE WiLD TRUMPS、11・6初ワンマンでデビューシングル『PARTY GIRL』リリース ただしメンバー9名全員が別グループに異動
アイドルグループ「メチャハイ▽(※▽はハートマーク)」が所属するMovingFactoryガールズアイドルプロデュース企画第2弾、「THE WiLD TRUMPS」のデビューシングル『PARTY GIRL』が6日、目黒鹿鳴館で行われる1stワンマンギグにてリリースされることが決定した。
THE WiLD TRUMPSはMovingFactoryの練習生である「MFガールズ」の9名が「アイドルデビューチャレンジ」に合格。昇格を果たした9人で結成されたアイドルグループ。メロコアとアイドルの融合を掲げ、2016年5月14日に行われた「旗揚げ総決起集会」(ニコニコ本社)にてデビュー。
アメリカ大統領候補をバカにしてるのかリスペクトしてるのかわからない社会風刺的なグループ名や、アメリカ人であるという設定(彼女たちのツイッターは全員カタカナでカタコト)など、バカバカしくも微笑ましい設定の数々で、アイドル業界に一石を投じるべく活動を続けてきた。
今回リリースされる1stシングルは、バカバカしいコンセプトの数々とは裏腹に本格派の楽曲。往年のアメリカンメロコアを彷彿とさせる軽快さと疾走感のあるロックナンバーが印象的だ。制作状況の一時的なフリーズ状態でリリースが大幅に遅延したため、ファンにとっては首を長くして待ち望んだリリース。半年程の活動で着々と実力を付けたTHE WiLD TRUMPSが満を持して贈る一枚だ。
だがしかし、プロデューサーのSWiNGiNは、先日行われたイベントで突如「THE WiLD TRUMPS」の解体を宣言。11月26日をもって「ミラノ・ジ・エンパイア」と「エリコ・サンシャイン」の2名が先輩グループ「メチャハイ▽」へ異動。残る7人のメンバーも新たに結成されるグループ「SWEET CUTIE LOVELY DELUXXX」に異動が決定。「SWEET CUTIE LOVELY DELUXXX」は「THE WiLD TRUMPS」とは全く正反対の超王道アイドルグループらしく、メンバーは突如転勤・配置換えを告げられたサラリーマンのような状態なのだ。
プロデューサー・SWiNGiNは「パンクロックの根幹にあるのは社会や大人、道徳、モラル、秩序に対する反抗や破壊。無秩序、初期衝動、攻撃的で虚無的なもの。経済大国に生まれ国民全員総プチブル社会で“死ぬような危機”にも直面する事無く生きて来た今のメンバーにTHE WiLD TRUMPSは少し重荷。アイドル業界そのものをバカにするようなこのグループのコンセプトにメンバーもファンも対応しきれていない。見方を変えればその状況こそが真のパンクなのであるが、それだといささか俺の自己満足に近いし、俺自身の表現活動になってしまうので、だったら自分でバンドなり何なりやった方が早い」と判断。
そして「俺はそもそもメロコアもアイドルも興味がない。自己満するならもっとDUB、トリップホップ、ブレイクビーツやドラムンベースなどなど自分の好きな分野でやっている。どこまでいってもこれはエンターテイメントでありショービジネス。売れるかどうかがまずありきなので、もう少し主体性があり自分自身の考えや行動力で『THE WiLD TRUMPS』そのものを作り、動かして行けるプレイヤーと組みこのグループを任せたい。逆に今の9人のメンバーは王道アイドルなら大いに活きる」と今回の決定に至ったようだ。
THE WiLD TRUMPSは9人のメンバーがいなくなっても、新メンバーを入れて活動は続けるとのこと。その後の展開が予測不能になった「THE WiLD TRUMPS」のワンマンギグが、11月6日、目黒鹿鳴館で行われる。この日はメンバーから重大発表もあるとのことなので、その成り行きに注目したいところだ。