ももいろクローバーZ、本格舞台初主演に挑戦!「一番後ろのお客さんまで届けたい」 | ニュース | Deview-デビュー

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2015/05/01 17:53

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ももいろクローバーZ、本格舞台初主演に挑戦!「一番後ろのお客さんまで届けたい」

主演を務める舞台『幕が上がる』の初日開幕直前会見に臨んだももいろクローバーZ。左から有安杏果、佐々木彩夏、百田夏菜子、玉井詩織、高城れに(C)De-View
主演を務める舞台『幕が上がる』の初日開幕直前会見に臨んだももいろクローバーZ。左から有安杏果、佐々木彩夏、百田夏菜子、玉井詩織、高城れに(C)De-View

 ももいろクローバーZが主演を務める舞台『幕が上がる』が1日にZeppブルーシアター六本木にて開幕。前日に初日開幕直前会見と囲み取材が行われ、5人で挑む初主演舞台への意気込みを語った。

 同作品は、2012年に発表された平田オリザによる弱小の高校演劇部を舞台に描かれた青春群像小説『幕が上がる』を原作とした舞台。昨年2月に公開された映画版に続き舞台版でも、ももクロが主演を務め、本広克行監督が舞台の演出も手掛け、脚本を原作者の平田が担当。舞台版では小説で描かれている、ある一時に焦点をあて、小説、映画では描かれていない彼女たちの心情が丁寧に描かれている。

 リーダーの百田夏菜子は目の前に広がる客席を見渡し、「会場がこの半分くらいがいいな〜。あそこらへんまでだったら、イキイキと声が届くような感じでできるかなと思う」と弱音を吐きつつ、「本番は一番後ろのお客さんまで届くように頑張りたい」と語り、玉井詩織も「映画初主演に続き舞台主演も初めて。稽古から慣れないことばかりでただただ、緊張しています。私達メンバー含め、本広さん、オリザさん、出演者のみんなと一生懸命作ってきたので、成功させられるように頑張りたいと思います」と意気込みを語った。

 演劇部のムードメーカーを演じる高木れには「去年の初主演の映画から1年も立たないうちにこんな立派なステージで本格的な舞台をやらせていただけるのは、今の私達にとってとてもいい機会になると思う」と語り、「何があるかわからないのが舞台なので、すごく緊張していますが、映画の中で吉岡先生が言っていた『答えは全て稽古場の中にある』っていう言葉を思い出しながら頑張れたらいいなって思います」と真面目に挨拶。しかし、その直後に「なんで真面目に言ったかっていうと、これからゲネを観て頂くので、その時にふり幅を味わってほしいんです!」と理由を明かすと、百田からは「それ、言っちゃダメなんじゃない?しかも、何、その作戦!?(笑)」とツッコまれ、笑いを誘っていた。

 重要な役どころとなる転校生を演じる有安杏果は「ももクロの中ではカミカミ番長って言われるほど、普段すごく滑舌が悪い私が、舞台中にちゃんとセリフを伝えられるのか不安ですが、オリザさんからすごくステキなセリフをいただけたので、しっかりみなさんに届けられたらいいなと思います」と宣言し、唯一、後輩の二年生を演じる佐々木彩夏は「普段からメンバーに『声がデカイ』って怒られるんですけど、やっと声が大きくても怒られない現場ですごく嬉しいです」と笑顔を見せ、「どうしても最後には『走れ』を歌わされるんじゃないかっていう不安がまだあるんですけど、歌わない方向で最後まで頑張りたいと思います」とコメント。

 演出を手がけた本広氏は「おふざけ一切なしで、舞台女優としてもすごいというのを見たかった」とコメント。稽古場では「厳しかった」と百田が感想を述べ、さらに「『じゃあ、明日1話を通すから全部セリフを(頭に)入れて来てね』って言われて、その1話が50ページくらいあって…。“鬼”だなって思いました」と、稽古を振り返り、「メンバーみんなで真剣に話し合って、協力体制で誰かがセリフを言ったら、誰かがセリフを合わせるというのを常にやっていた」とコメント。さらに、「5人が“もうダメだ〜”ってなった時があって、その時は“演劇部”を“ケーキ”っていう別の言葉に置き換えてセリフを言ったりして、ももクロならではの覚え方で、みんなで必死に覚えました」と、彼女たちならではの努力をしてきたことを明かした。

 演劇を楽しめているか?と聞かれた百田は、これまでも様々なことに挑戦してきたことを思い出しながら「昔からいろんな新しいことをやらせていただいているんですけど、初めから楽しかった試しは一度もない」と本音を暴露しつつ、「でも、いつも終わった後に、感じたことのない達成感とか、やってよかったなって気持ちになれたので、今回も終わった時には“やって良かったな”“楽しかったな”“またやりたいな”って思えるように頑張りたい」と意欲を見せた。

 弱小演劇部の部員たちが、顧問の先生が辞めてしまった危機の中、百田演じる部長の演技指導の下、県大会に向けて壁にぶつかりつつも成長していく姿が描かれている今作。演劇部が劇中劇として演じる『銀河鉄道の夜』の稽古シーンでは、各役を順番に演じていく『台詞渡し』や、平田オリザ特有の舞台上で同時にいろんな場所で会話が繰り広げられるセリフ回しなど、難しい芝居に挑んでいる彼女たち。この舞台を通して、アイドルから女優へと成長をしていく彼女たちの姿ともリンクする。

 舞台『幕が上がる』は、5月1日(金)〜24日(日)までZeppブルーシアター六本木にて上演される。また、24日の千秋楽公演が全国39館の映画館でライブ・ビューイング上映されることが決定。

関連写真

  • 主演を務める舞台『幕が上がる』の初日開幕直前会見に臨んだももいろクローバーZ。左から有安杏果、佐々木彩夏、百田夏菜子、玉井詩織、高城れに(C)De-View

  • 部員たちの心の機微が丁寧に描かれる(C)De-View

  • 何気ない演劇部の日常風景を自然に演じきる(C)De-View

  • 劇中劇の『銀河鉄道の夜』を演じるメンバーの姿も見どころ(C)De-View

  • 全員でここまで本格的にシリアスなシーンに取り組むのも大きなチャレンジだ(C)De-View

  • 部長、そして演出家として葛藤する少女を細やかに演じる百田夏菜子と、それを見つめる玉井詩織。メンバー同士の関係性も透けて見える(C)De-View

  • ぶつかりながら成長していく演劇部員たち(C)De-View

  • 後輩部員役の伊藤沙莉とダンスする高城れに(C)De-View

  • 星空が広がる劇中劇のシーン(C)De-View

  

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