アイドルグループ・Ange☆Reve（アンジュ・レーヴ）が29日、初のワンマンライブ『400人と叶えたいO-WESTで下克上！！〜のぼれのぼれ天使の階段〜』をTSUTAYA O-WESTで開催した。チケット完売、超満員のファンの前で、今夏ポニーキャニオンよりメジャーデビューすることがサプライズで発表された。

　「天使の夢」という名を持つAnge☆Reveは、愛乙女★DOLL、Doll☆Elementsに続く新アイドルを発掘する『第3のDOLLオーディション』で選ばれた5人により、2014年4月に結成されたアイドルグループ。結成4ヵ月でCDリリースを果たし、『TOKYO IDOL FESTIVAL 2014』などの大型フェスにも出演。今年2月発売の「Kiss me Happy」はオリコンウィークリーシングルランキング6位を獲得するなど急成長を遂げているグループだ。

　初のワンマンライブを迎えたこの日、事前にソールドアウトがアナウンスされた通り、O-WESTはレーヴァー（Ange☆Reveのファン）で2階まで超満員。「Maybe Baby」でライブがスタートしメンバーの元気な笑顔が弾けると、レーヴァーのテンションも急上昇。「Kiss me Happy」ではピンクのペンライトが一斉に振られ、「Dolly Kiss」「ビターチョコ・バレンタイン」とおなじみの曲を披露したところで最初のMCへ。

　「皆様のおかげで、ソールドアウトできました！　400人で下克上が達成できてホントにホントに嬉しいです！」と佐々木璃花。「ステージに定期ライブじゃ見れない装飾もあって…『天使の階段』があるよ！」（澤田明菜）、「目の前（2階部分）に横断幕も見えるよ！」（橘はるか）、「結成から1年経って、こうしてワンマンライブができて本当に嬉しいです」（音咲セリナ）と素直に喜び合うメンバー。

　そして、集まってくれたレーヴァーのために「ワンマンでは定期公演では観れないことをやりたい。個人個人が見せたいこと、好きなことを披露したいと思います」（渡辺くるみ）とソロコーナーを用意。渡辺くるみはアイドルソングメドレーによる「踊ってみた」、音咲セリナは「バレエ」、佐々木璃花と橘はるかは「ピアノ弾き語り」、そして澤田明菜はボカロ曲の「千本桜」を日本舞踊でそれぞれ披露した。再び5人が集合すると、佐々木がボーカル、澤田・橘がピアノ、渡辺・音咲がダンスを担当し「sister's noise」を披露。「これはワンマンでしか出来ないよね！　特別ーっ！」（渡辺）と、ワンマンだけのスペシャルなプレゼントをファンに贈った。

　後半戦で「虹を見たか」「エアプレーン」「ミラクル☆エレメンツ」と先輩“DOLL”の楽曲をパフォーマンスしたところで一度メンバーが袖に下がると、Ange☆Reveの結成からの1年間を追ったVTRが流れる。オーディションから日本青年館でのお披露目、遠征、TIF2014、リリースイベント、PV撮影、バスツアー…目まぐるしく駆け抜けた1年間がフラッシュバックする内容に、レーヴァーも想いを重ねるように見入る。

　そしてVTRが明けると、白のイメージのAnge☆Reveが赤と黒を基調にレースをあしらった衣装で登場。SHUN作詞作曲の新曲「堕天使の心モヨヲ」を披露。今までの天使イメージを覆す、ハードなダンスナンバーだ。グループの新境地を見せつけ、「Ange☆Reveは天使なアイドルなのに、堕天使ですよ！　SHUNさんにあんじゅれの中を知られちゃったんだと思う。showroomとかでちょいちょい天使じゃないところを見せちゃってるから」と笑う渡辺。澤田も「ちょっと小悪魔なところが出ちゃったかな。でもこの曲の世界観大好き！　『私の使命なのです！』っていう台詞もあるの」と、自信をのぞかせた。

　続けて「流れ星」「青い空を望むなら」「Grow Up!!」とラストスパートをたたみかけ熱狂のうちに本編が終了。400人の「あんじゅれ」大合唱に導かれて再び登場したメンバーは、デビューシングル「勇敢な恋のセレナーデ」を歌唱。渡辺が「ワンマンの開催が決定してからホントにあっという間で、こんなに沢山の人が集まってくれて、満員の景色を見ることが出来て私たちは幸せです。ワンマンライブは大成功できたんじゃないですか？」というと会場も拍手。さらに、今夏TIF2015への出演も決定しており、「私たちはワンマンが終わってからも止まっていられないですよ。このワンマンライブを力にして、TIF2015でメインステージに立てるぐらい成長して行きたいと思っています」と力強く語った。

　そしてラストナンバーのポジションにつこうというとき、照明が落ち、ステージ後方のスクリーンに「大切なお知らせ」の文字が浮かびカウントダウンが始まる。何も聞かされていなかったメンバーは「なになに！」「やだ、怖い！」と悲鳴を上げる。表示がゼロになったとき、「This Summer ポニーキャニオンからメジャーデビュー決定」のサプライズ発表が。場内からは割れんばかりの大拍手。号泣する音咲、橘、「聞いてないーっ！」と驚く渡辺、澤田、「ビックリしすぎて涙が出ない、どうしよう」とあ然とする佐々木。

　そこへ所属事務所の社長・桂田氏が登場。「Reve（夢）じゃなくてRealです。ArcJewelから第3のメジャーデビュー決定しました！」と改めて正式発表。ポニーキャニオンの宣伝担当もステージに現れ「Ange☆Reveをどデカくしたい！　とにかく真っ直ぐで一生懸命な感じが伝わるところが魅力的なので、それを我々も世に拡げていくために全力でサポートします」と宣言した。さらにマネージャーから花束が渡されると、「なんで今日スーツなんだろうって思ってたよ〜」とまた涙。

　桂田社長は「この1年、私の思った以上に成長してくれました。チーム内の意識のズレなどもあって、順調なことばかりじゃなかったよね。でもぶつかって強くなったし、強くなるにつれて笑顔も増えていった。成長するにつれてたくさんの人が集まってくれるし、見てくれます。レーヴァーの皆さん、ありがとうございます。これからが勝負です。天使の階段を昇って、第2の下克上を達成させましょう」とメッセージを送った。

　「今年イチ泣いたぁ」（音咲）、「実感がなくて…MC列もめちゃくちゃなんですけど」（佐々木）とまだ夢見心地のメンバー。渡辺が「こうしてメジャーデビューを発表してもらえたのも、いつも応援してくださる皆さんのおかげです。大切なお知らせの瞬間に来てくださったここにいる皆さん。これからも応援よろしくお願いします。気持ちを込めて歌いますか！」と挨拶し、ラストナンバー「恋愛☆下克上」で熱い初ワンマンを締めくくった。結成1年でメジャーデビューをつかんだ、まだまだ成長中の5人。可能性を秘めたグループのさらなる下克上を確信させるライブだった。

　なお、Ange☆Reveが所属するプロダクション「ArcJewel」が、同社所属のLuce Twinkle Wink☆、Stella☆Beatsの初の新メンバーオーディションを開催。アイドルとして本気でメジャーデビューを目指す女性を募集している。応募要項は公式サイトおよびオーディション情報サイト「デビュー／Deview」に掲載されている。