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2015/03/01 15:31
バイトAKB最初で最後の劇場公演! ドラフト挑戦、スタッフ転向と選ぶ道は様々
時給1000円のアルバイト契約でアイドルグループ・AKB48の活動を行う「バイトAKB」が2月28日、秋葉原・AKB48劇場で、最初で最後の公演『バイトAKB 素敵な思い出をありがとう公演〜最後の本気バイト、劇場で見てください!!〜』を行い、バイト契約の満了を迎えた。
中学生以上の女性を対象に「バイトル」にて募集が行われ、13246名の応募者からメンバーが選ばれた。運営会社AKSと時給1000円のアルバイト契約を結び、AKB48の一員としてライブや握手会はもちろん、テレビ番組やCM出演、グラビア撮影などの仕事も行い、昨年末には『NHK紅白歌合戦』にも出演。そして今回、2ヵ月間のレッスンを積み、初めてAKB48劇場での公演を行うこととなった。
おなじみの『overture』で開幕すると、チームBのメンバー紹介ソング『ワッショイB!』の替え歌『ワッショイBaito!!』で公演がスタート。セットリストは、『会いたかった』から『希望的リフレイン』までのヒットシングル、公演の人気ユニット曲までがたっぷりと盛りこまれた、ベスト盤と言える内容だ。
4期生の正規メンバーとして活動し、バイトAKBで復活を果たした佐伯美香(25)は、かつて柏木由紀とユニットを組んでいた『てもでもの涙』を菊地智美(20)とともに披露。MCで佐伯は、「中学生メンバーのご両親の年齢のほうが近かった」と明かして笑わせていた。
公演後には6人のメンバーが囲み取材に登場。約4カ月間の活動を振り返ってたメンバーは、「NOTTVの『AKB48のあんた、誰?』が始まる前に1曲踊らせていただいて、ファンの方が盛り上がってくださったのが嬉しかったです」(高橋希良・14)、「AKB郵便局のイベントに出たときに、物販にもファンの方が来てくれました」(中川里菜・19)と語るなど、ファンからの応援が強く心に残ったようだ。
今回の公演で契約が満了となり、今後メンバーはそれぞれの道を進むことになるが、方伊儀まどか(17)は「新潟のNGT48のオーディションを受けるつもりです。私は東京出身ですが、新しい環境でどれぐらい成長できるのか頑張ってみたい」とAKB48正規メンバーを目指すことに意欲的。西潟茉莉奈(19)、松岡はな(15)、高橋、中川も「AKB48ドラフト会議のオーディションを受ける」と、これからもアイドルの夢を追い続けるつもりだ。
正規メンバー経験のある「お姉さん的存在」として、様々な年齢、経歴のメンバーが在籍するバイトAKBを引っ張った佐伯は「メンバーに頼ってもらうことが多かった」ことにやりがいを感じ、「支えてくださる現場のスタッフさんの大切さを知って、スタッフ側のお仕事にもチャレンジしてみたいと思いました」と新たな自分の居場所を見つけた様子。もし実現すれば、AKB48メンバー経験者から初の運営スタッフが誕生することになるかもしれない。今後、卒業メンバーの新しい道を拓くことにもなるだろう。
なお、この日のアルバイト時間は7時間で、出演メンバーには7000円が支給された。