“歌って踊って釣りも出来る”正統派アイドル・つりビットのサードワンマンライブ『つりの恩返しvol.3〜今度は渋谷を釣り上げます♪〜』が1日、shibuya duo MUSIC EXCHANGEで開催された。

　ワンマン前日の1月31日には、パシフィコ横浜で開催された国内最大級の釣り具イベント『ジャパンフィッシングショー2015』に登場し、釣り業界や釣りファンを大いに盛り上げたつりビット。その勢いのまま、アイドルライブも盛んな渋谷に乗り込んだ。

　オープニングアクトには所属レーベル・キスポイントレコーズの研修生『ファーストきすぽ』の小学6年生、ゆりん・めいかが、アニソンの名曲カバー『愛、おぼえていますか』を初披露。初々しく愛らしいパフォーマンスにつりビットのファンも暖かい声援を送る。

　そして花火の音に続いてつりビットが登場。彼女たちのライブの定番ソング『真夏の天体観測』から始まり、『スタートダッシュ!』、『Go! Go!! Fishing』とアッパーチューンで一気に飛ばしていくと、客席の温度は急上昇。

　「“いつもと違うな”と、一生思い出に残るようなライブにします」（小西杏優）といったそれぞれの想いとともに、山下達郎の名曲『踊ろよ、フィッシュ』を歌唱。繰り返すターンで、大漁旗のようにカラフルなスカートを翻してファンを魅了した。

　「お魚の曲を歌ったところで、釣りに関しての意気込みを！」（安藤咲桜）というMCでは、「釣りたい魚がアユなんで、川を中心に頑張りたい。船酔いが怖いので、海釣りは皆さんに任せます」（小西）、「ワカサギの穴釣りをしたいんですよ、氷の上でね。（ファンから『いつ行くの？』）今でしょ！　謎の呼吸感（笑）」（長谷川瑞）、「お父さんとイカを釣りに行きたいと思っていたので、今年こそ」（聞間彩）、「タチウオとチヌ、クロダイを釣りに行きたい」（安藤）とアピールする中、竹内夏紀は「マダイが釣りたいんですよ」と、リーダー・長谷川の“釣りたい魚”を挙げる掟破り発言。長谷川が「とらないでぇ〜」とあたふたして泣きそうな声を出す一幕も。

　フィッシングショーで初披露した、“ヘンなおじさん”の振り付けも楽しい『ひまなつり』、そして魚ソングの『寿司パラダイス』『FISH ISLAND』で盛り上げた後は、ライブでは恒例の、メンバーが2グループに分かれての出し物のコーナーに突入。

　前半は聞間、安藤、長谷川が色んなゲームに挑戦する『チャレンジ・ザ・つりビット！』。3人は、めちゃくちゃ苦いセンブリ茶を本当に飲んだのは誰か？を観客が当てるゲームや、「いかチョコ」「ジンギスカンキャラメル」など微妙な味のお菓子を食べての食レポ対決、そして風船爆発ゲームで対決。

　風船爆発の罰ゲームはヘリウムガスを吸っての変声だったが、リーダーの長谷川は普段から舌足らずのアニメ声のため、変化がわからないという「期待通り」の結果に。安藤も「みーちゃんは毎日ヘリウムガスを吸ってるのかな？」とツッコみ、笑いを誘った。

　後半は竹内と小西による「あゆなつ」のダンスコーナー。つりビットTシャツをカットし、ノースリーブとフリンジのストリート風に仕上げた衣装にはファンも思わず「ヒュー！」と歓声。少女時代『I Got a Boy』、安室奈美恵『Suoernatural Love』というハードめの楽曲でキレの良いダンスを披露し、ダンサーとしての実力を存分に見せつけた。

　ライブ後半では、赤と白の直球アイドル衣装に着替えて登場。「不思議の国のアリスになりきって頑張りました」（竹内）と『ムーンライトキッス』、『ラムネ色のスケッチ』を歌い上げ、ファンの盛大な“オレモー！”が響く『恋愛戦線異常あり』でライブ本編を締めた。

　アンコールでは「ビッグニュースがあります」と、4月1日にニューシングル『負けないガッツ〜いつか世界を釣り上げます〜』をリリースすることを発表。「エイプリルフールだからって、“ウソかよ〜”とか思わないでチェックしてください」（小西）とPRした。嬉しい発表の勢いのまま冬ソング『バニラな空』、そしてノリノリの盛り上げ曲『WATER DRIVE」を披露。

　しかし熱気冷めやらぬ会場からは、即座にダブルアンコールの声があがり、5人はもう一度ステージに登場。「ダブルアンコールは感無量です。さんざん弄びましたので（笑）、次が本当にラストです。私たちにとってとても大切な曲で、これからも想いを一生懸命に届けたいと思います」（竹内）と、ギターやビートが強調された『真夏の天体観測〜Next Summer Edition〜』で、サードワンマンの幕を閉じた。

　4月のシングル発売に続き6月6日には、かつてAKB48やももいろクローバーがライブを行った場所・日比谷小音楽堂でのフリーライブ『ガッ釣りだよ！全員集合！』も決定。2015年も、アイドルとして、アングラーとして、輝きを増すつりビットの動向に注目だ。