中村誠治郎 主演舞台『江戸のえじそん』公演スタート ゲネレポート | ニュース | Deview-デビュー

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2014/07/18 21:31

デビュー

中村誠治郎 主演舞台『江戸のえじそん』公演スタート ゲネレポート

舞台『江戸のえじそん』座長の中村誠治郎。(C)De-View
舞台『江戸のえじそん』座長の中村誠治郎。(C)De-View

 舞台『江戸のえじそん』(池袋・あうるすぽっと)が公演をスタート。本番を迎えるにあたり、初演前にゲネプロが公開された。

 実在した発明家・平賀源内をモチーフにオリジナル脚本で書かれる本作は、天平地異が多発した江戸中期が舞台。頑なに鎖国を強いる幕府に不満を抱く反乱勢力が勢いを増す頃、幕府は一人の発明家・平賀銭内を牢獄から出す。異国の技術を操り奇天烈な発明をする危険人物として捕らわれていた平賀だが、その発明をもって対抗勢力を一掃する兵器を作れという命が下ったのだ。一方反幕府勢力にも平賀の噂が広まり、紅ばちという女剣士が平賀を暗殺すべく立ち上がっていた。

 天才発明家・平賀銭内役を演じるのは、舞台『心霊探偵八雲〜魂をつなぐもの〜』(八雲役)や『銀河英雄伝説』(イワン・コーネフ役)、『戦国BASARA3』(石田光成役)など話題舞台、主演舞台を数多くこなす実力派俳優・中村誠治郎。激動の時代、幕府と反乱軍の狭間で動く破天荒で不器用な平賀を魅力たっぷりに演じる。牢獄に入れられながらも未来を見据える力強い“眼”には、色気も漂う。

 その中村を支えるのは、こちらも実力派俳優たち。平賀とともに発明家の道を歩んだが、仕官の家系に生まれ、役人の道を選ぶ早矢手役に山口馬木也。舞台のみならず、映画やテレビ等映像分野でも活躍する山口は、昇格を狙うも“おもてなし番”という不本意な役職に縛られる早矢手の心の葛藤を見事に表現。

 そして、平賀が作り上げた“エレキテル”で動く人形・からくりオデンを演じるのは、はねゆり。藤子不二雄氏によるマンガ『キテレツ大百科』でのコロ助と同じく“感情”までも備えられた人形役を、コロコロと変わる表情でコミカルに、そしてキュートに舞台を駆け回る。

 本舞台ではさらに、平野 良、小谷嘉一、聖也、吉岡 佑ら若手俳優にも注目。とくに反対勢力のひとり靴磨き役の小谷嘉一、同じく反対勢力の偏平足役・吉岡 佑のふたりのじゃれあいは、出てくる度にどこか温かくなる、緊迫した中でもホッと一息できること請け合い。ほかにも、聖也演じるズルがしこさを持つ情報屋で忍びの耳丸や隠れ切支丹の八百比丘尼(西岡優妃)、杉田玄白(チング・ポカ)など個性的なキャラクターばかりと、舞台の隅から隅まで面白さが詰まった舞台だ。

 内容もさることながら、ステージを縦横無尽に駆け回り繰り広げられる殺陣も迫力満点。さまざまな舞台で高いスキルの殺陣をこなす中村誠治郎や小谷嘉一、吉岡 佑らの殺陣シーンは本公演でも健在。中村、小谷、吉岡はもちろんのこと、揺れ動く心の変化が剣先に現れる女剣士・紅ばち役の杉ありさの剣捌きも必見だ。

 生きる時代が早すぎた“江戸のエジソン”と呼ばれる平賀源内を主題とした本作。平賀銭内を取り巻く人間と一体の人形。現代社会にも通じる内に秘めた野望と現実の間に悩む姿は誰しもが共感できる。クライマックスにかけて、平賀の命をかけた大発明、そしてそれぞれの淡い恋心にもぜひ注目!

 舞台『江戸のえじそん』は池袋・あうるすぽっとにて、7月21日まで上演。チケット等詳細については公式サイト(http://edonoedison.com/)まで。

関連写真

  • 舞台『江戸のえじそん』座長の中村誠治郎。(C)De-View

  • 実力派俳優・山口馬木也がさらに舞台を深める。(C)De-View

  • キュートな“からくりオデン”を演じるはねゆり。(C)De-View

  • さまざまな葛藤を抱える紅ばち(杉ありさ)の最後の決断は?(C)De-Vie

  • 反対勢力の一掃を命令する老中・田沼意次(祁答院 雄貴)(C)De-View

  • 聖也ら若手俳優にも注目!(C)De-View

  • 平賀とオデンのコミカルなやり取りも見どころ。(C)De-View

  • 平賀暗殺のため反体制も動き出すが……。(C)De-View

  • 靴磨き(小谷嘉一・左)、偏平足(吉岡佑・真ん中)、あぶく(AKANE・右)のチームワーク力も必見。(C)De-View

  • 迫力ある殺陣シーンも見もの!(C)De-View

  

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