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2014/07/16 20:12

デビュー

スマイレージ、涙と迷いの日々も乗り越え、初の武道館公演成功

初の武道館公演『スマイレージ LIVE 2014夏 FULL CHARGE 〜715 日本武道館〜』を成功させたスマイレージ。
初の武道館公演『スマイレージ LIVE 2014夏 FULL CHARGE 〜715 日本武道館〜』を成功させたスマイレージ。

 6人組アイドルグループ・スマイレージが、15日、初の日本武道館公演を開催。デビュー曲から8月発売の新曲まで計27曲を披露した。結成から5年、アンコールでは、ここにたどり着くまでの悩みや喜びなど、それぞれの思いを涙ながらに語る中、リーダーの和田彩花は「またここに戻って来られるように、さらに上を目指して頑張りたいと思います!」と力強く語った。

 スマイレージは、2009年、ハロー!プロジェクトの研修生「ハロプロエッグ」(当時)のメンバー4人で結成され、2010年にメジャーデビュー。2011年には2期メンバーが加入するなどメンバーチェンジを経ながら、デビュー以来コンスタントに楽曲をリリースしてきた。だが昨年はモーニング娘。の再ブレイク、Berryz工房と℃-uteの初の武道館公演実現、デビューした後輩・Juice=Juiceの勢いに、ハロプロ内でもやや影が薄い存在となりつつあり、本人たちも自虐的に語る機会も目立ったが、地道にライブ活動を重ねてきた。その頑張りに、プロデューサー・つんく♂からのご褒美として実現した武道館公演。つんく♂も満員になるとは想定していなかったというが、見事にソールドアウト! 満員の観客と、病気療養を発表後、久々に公の場に姿を表した、つんく♂に見守られながら、ライブはスタートした。

 開演を待ちわびるファンの大歓声が最高潮に達したところで6人が登場。インディーズデビューシングル『ぁまのじゃく』を元気にフレッシュに歌った。スマイレージのはじまりの曲に、メンバー、観客とも熱い思いにつつまれるなか、メジャーデビューシングル『夢見る 15歳』でたたみかける。ライブで最も盛り上がる曲の一つである同曲で、場内は一気にヒートアップした。

 「みんなお待たせ!」と竹内朱莉が第一声をあげ、「8000人の方の笑顔をフルチャージして頑張ります!」と福田花音が叫ぶと場内は大歓声につつまれた。

 そんな盛り上がりの中、ハロー!プロジェクトの仲間たちも祝福に駆け付けた。Berryz工房とJuice=Juice、そして℃-uteとモーニング娘。’14の2組に分かれてステージに登場。各メンバーたちが祝福の手紙を読み、それぞれ一曲ずつを披露した。

 ステージでは、『あすはデートなのに、今すぐ声が聞きたい』など結成当初の曲、『ショートカット』などライブ盛り上がり曲、そして8月20日発売の新曲『嗚呼 すすきの/地球は今日も愛を育む』まで、スマイレージの5年間の歩みとこれからをつめこんだセットリストとなった。

 途中、なんとステージにリングが登場、メンバーが2人ずつ3組に分かれ、メンバー内でお互いにくすぶっていた不満が爆発、“内紛勃発!”した体で、女子プロレスを思わせるようなバトル・パフォーマンスも見せるなど、多彩な内容で盛り上がった。本編ラストは、『有頂天LOVE』で派手に締めた。

 そしてアンコールで登場した6人は、今の思いをそれぞれ披露した。「まだ夢を見ているみたいです。15年間生きてきた中で今日が一番幸せだったんじゃないかなと思います」(田村芽実)、「2期メンバーが加入して、最初はそれを受け入れられなかったファンの方もいると思うんですけど、今私がしゃべるとペンライトを私のメンバーカラーにしてくれたりして、すごくうれしかった。『タチアガール』は2期メンバーが初めてもらった曲。歌割は『オー、イエー』とか掛け声しかないんですけど、それでも今日この舞台でこの曲を歌えてうれしかったです」(勝田里奈)と喜びをいっぱいに表した。

 「終わった後に何かみなさんの心に残るようなライブをしたいと思っていて、客席の端から端までみなさんに自分の思いを伝えられるように……」と話し始めたところで号泣した竹内朱莉。場内からの大きなコールの中、「明日からこの6人で新たなスタートが切れるように、ここにいるみなさんと一緒に成長していけるグループでありたいなと思います。スマイレージの一員であることに誇りを持ってこれからもステージに立ち続けたい。またここに戻って来られるように頑張るので、私たちについてきてください!」と堂々と語った。

 2期メンバーの中で、ただ一人全く芸歴がない状態で入ってきた中西香菜は、当初の苦い思い出を語った。「最初はすごくみんなに迷惑をかけて、ボイトレやダンスレッスンの途中で追い出されたこともありました。ほんとに毎日のように怒られて、いっぱい怒られて、迷惑をかけたけど、こうして武道館に立って少しでも恩返しができたかなと思います。今日はほんまにおおきに!」

 「私は(初期の)4人のスマイレージが大好きで、メンバーが増えるって言われた時は動揺して……」と語るのは初期メンバーの一人、福田花音。「どんどん成長していく2期メンバーを見たり、リーダーの頑張りを見ていて、私はどうしたらいいんだろうと……」と当時の迷いを告白した。「つんく♂さんに『スマイレージはやる気がない』と怒られた時、それは私のことを言ってるんだと思いました。このままではメンバーにもスタッフさんにも失礼だなと思って、私が役に立てることは何だろうと考えるようになってから、6人のスマイレージが大好きになりました。今日このメンバーで武道館に立てたことが本当に幸せだと思います」。初期メンバー2人がスマイレージを去っていった時、「自分もやめようと思って、時給のいいアルバイトを探したりしていました」と告白した福田だが、今は「ファンのみなさんのあたたかさに触れて幸せを感じます」と嬉しそうに話した。

 「みなさんの楽しんでいる顔を見るのがすっごい好きなんですよ」と話すのはリーダー・和田彩花。「武道館のステージではみなさんの顔は見えないのかなと思っていたら、超・見える!」今年は精力的にライブハウスツアーを行うスマイレージだが「ライブハウスで感じるあたたかい雰囲気が武道館でも感じられて、うれしいなと思いました」。これからライブハウスツアーで「日本を2年で3周する」というミッションが与えられているが、「もっともっとたくさんの笑顔に会って、もっともっと勉強して、またここに戻って来られるように、さらに上を目指して頑張りたいと思います!」と力強く語った。

 最後は、「○○(メンバーの名前)がスキちゃん!」のコールで盛り上がる、ライブでの鉄板曲『スキちゃん』で、スマイレージらしく、笑顔、笑顔で幕を閉じた。メンバー、観客とも素敵なスマイルであふれかえった2時間半の公演。スマイレージはこの武道館の盛り上がりをきっかけに、さらに大きなステップアップをしていきそうな予感を感じさせた。

 スマイレージは10月4日から上演の舞台『S/mileage’s JUKEBOX MUSICAL 『SMILE FANTASY!』に出演する。そして合格者がこの舞台に出演できるという『演劇女子部オーディション』は現在応募受付中。締切は7/20。詳細はwebデ・ビュー、ハロー!プロジェクト公式サイトなどに掲載中だ。

関連写真

  • 初の武道館公演『スマイレージ LIVE 2014夏 FULL CHARGE 〜715 日本武道館〜』を成功させたスマイレージ。

  • (左から)中西香菜(17)、田村芽実(15)、和田彩花(19)、福田花音(19)、竹内朱莉(16)、勝田里奈(16)。

  • 衣装を脱ぎすてるとビキニふう衣装に。観客がドキッとする中、『ドットビキニ』を歌った。

  • ステージにリングが登場。メンバーが2人ずつ3組に分かれ、メンバー内でお互いにくすぶっていた不満が爆発、“内紛勃発!”した体で、女子プロレスを思わせるようなパフォーマンスも見せた。

  • アンコールで人気曲『スキちゃん』を歌い終え、大歓声を浴びるメンバー。

  

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