現在、テレビ埼玉の大宮アルディージャの応援番組『Ole ！アルディージャ』（毎週金曜／午後10時〜）でアシスタントをつとめ、サッカーファンを中心に注目されている伊藤京子（24）が、今月からテレビ東京の早朝の経済情報番組『Newsモーニングサテライト』のお天気キャスターを担当することが決まった。サッカー、経済、天気……はじめての経験となるジャンルで奮闘中の伊藤がそのやりがいや意気込みを語った。

　名古屋出身の伊藤は、地元の大学に在学中に『スタイルプラス』（東海テレビ）にアシスタントとして出演。そして大学卒業を機に、キャスティングサイト『オリ☆キャス』と所属事務所が合同で実施したオーディションで合格、東京で本格的に活動をスタートさせた。

　今年1月から『Ole!アルディージャ』に出演。もともと、サッカーには縁があったわけではなかった。「父が野球好きだったので、子どもの頃からドラゴンズのことならよく聞かされていたのですが……」。昨年、NHKのワールドカップの最終予選中継でレポーターを担当。「それがきっかけでサッカーに興味を持ち始めて、Jリーグの試合も観るようになりました」

　オーディションに合格し、番組出演が決まってからは「サッカーを一から勉強しなきゃと思って、ルールを細かくきちんと覚えたり、大宮の選手の名前と背番号をすべて覚えました」

　現在は週1回の番組収録に加え、週末の試合の取材、そして練習にも積極的に顔を出している。「だんだんチームに愛着がわいてきて、今は負けると3日間くらいへこむんですよ（笑）。今シーズンなかなか勝てなくて、初めて勝った日は感激で泣きました」

　「選手へのインタビューは特にやりがいを感じる」と話す伊藤。まったくの初体験ながら「私、難しいと感じるもののほうが楽しく思えるんです。最初は、30分くらい時間をいただいても、間がもつのか不安でしたが、実際にやっていくたびに、自分の中で課題がいろいろと見えてきて、楽しくなってきました。最初はあまりしゃべっていただけなくても、何か一つ気になる一言をきっかけに喰いついていくと、そこから話が広がっていって、プロフィールに載っていなかったようなお話を聞けたりとか、そういうところに喜びを感じます。

　インタビューといっても人と人の会話なので、決められた質問だけすればいいというわけでなく、それを入口に、より深いところとか意外な答えが聞けたりすると、それがおもしろいなって。渡邉大剛選手は『ONE PIECE』がすごく好きで、犬の名前が“エース”（『ONE PIECE』のキャラクター）という名前で、そこから話が広がっていって、好きなシーンとか好きなセリフを事細かに教えてくださって」

　そんな伊藤が心掛けていることは……。「インタビューの場が楽しくなるように、事前にできる準備は全部調べたいと思って、プロフィールやブログなど全部見ます。また練習の取材の時に、別の選手に『どんな選手ですか？』と情報をもらったりして、その情報がインタビューで生きる場合もあります」

　スタジオ収録についても「毎回小さな目標を立てていて、『今日は噛まないぞ』とか『自分からは絶対に話の流れを止めないぞ』とか、一つひとつ自分の中でクリアしていけるように頑張っています。今は、もっともっと大宮のことを知ってもらいたいし、もっともっと大宮が愛されたらいいなと思っています」

　『Newsモーニングサテライト』は４／２（水）放送分から出演。「経済の最前線で活躍されている方々と一緒にお仕事ができるのがうれしい。佐々木明子キャスターやみなさんからいろいろと教わりたいと思います。経済の勉強はしたことがなかったので、今は池上彰さんが書かれた経済をわかりやすく理解できる本を読んで勉強したり、基本から始めています」

　本格的に活動を開始してからまだ1年強だが、順調に活動を続ける伊藤。「サッカーにしても、経済にしても、お天気にしても、それまで縁がなかったことを勉強することで、自分の引き出しが広がる。それが成長につながるのかなと思うと、本当にありがたいと思います」

　今はまだ慣れないことが多いが、NHKのW杯番組で共演した、同じ事務所の先輩・山岸舞彩によく相談に乗ってもらっているとか。「インタビューの仕方などをアドバイスしていただいたり、壁にぶつかった時も一緒にビデオを観てもらって『こうするといいよ』とアドバイスをもらったりしています。番組が決まった時も真っ先に舞彩さんに報告しました! 『わかんないことがあればいつでも聞いてね』とおっしゃってくださって……。大好きな先輩です！」

　さまざまな人たちに支えられながら、注目新人が飛躍の春を迎える。