今月19日にインディーズデビューした、田崎あさひ(18)と長谷川萌美(19)によるユニット“Bitter&Sweet”が、23日、ハロー！ショップ東京秋葉原店で、リリース記念イベントを開催した。単独でのイベント・ライブはこの日が初。二人とも緊張した様子だったが、自分たちを応援するために来てくれた観客の前で歌えることに大きな喜びを感じているようだった。

　昨年大晦日に行われた、ハロー！プロジェクトのカウントダウン・コンサートで初お披露目されたBitter&Sweet。一昨年の『第2回 FOREST AWARD NEW FACE オーディション』でグランプリを獲得し、その後ソロで活動していた田崎と、昨年、第3回の同オーディションでグランプリに輝いた長谷川により結成された。

　これまでゲストやオープニングアクトなどの形でイベントやライブに出演経験はあるものの、二人で単独イベントを行うのは、これが初めて。まずは、デビューシングルの一曲『インストール』を披露した。通常は立ってピアノを弾き語りするのが田崎のスタイルだが、この日は座っての演奏ということで、最初やや窮屈そうな様子も。

　二回公演で行われたこの日、一回目の公演ではカバー曲を2曲披露した。「スタジオジブリのアニメが好き」という二人の共通点から、主題歌の中でも特に好きだという、『魔女の宅急便』から荒井由実の『やさしさに包まれたなら』をカバー。続いて、サスケの『青いベンチ』のカバーを披露した。

　MCでは、まだ慣れない感じはありつつ、昨年のハロー！ショップでの田崎のソロイベントに長谷川が見学に来ていたときのエピソードや、お互い子どもの頃に好きだったアニメのエピソードで盛り上がった。そしてラストはデビューシングルの『Bitter&Sweet』。その後、お渡し会、握手会でファンと交流した。

　19日にインディーズ・デビュー曲が発売されて初のイベント。田崎は、デビューCDが発売されたことについて「実はあまり実感はなかったんです」という。「でも今日お渡し会イベントをやっていただいて、実際にみなさんの手に自分たちのCD、DVDが渡っていくのを見ると、Bitter&Sweetとして世の中に出ていくんだなと感慨深いです」

　また、自分の作品が初めて商品として発売された長谷川は「はじめの一歩という感じです！」と喜ぶ。「こうしてライブをしていることで実感につながっています」。初めての単独イベントに長谷川は、「すっごい緊張しました！ お客さんが目の前にいらっしゃるというのは。でも、みなさん優しくて、笑顔で聴いてくださって、嬉しかったです」と感激の表情を浮かべた。

この日披露したカバー曲のレパートリーは二人で考えて決めたそう。田崎は「オリジナル曲だと『こういうふうにハモって……』と歌い方を決めてもらえるんですけど、カバー曲の場合、自分たちでハモりを作ったりして一つずつ作り上げていけて、それが楽しかったです。オリジナルとはまた違った、私のものという感じがして、大切感がありました」

　なお、Bitter&Sweetは、今月29日、30日、神奈川・パシフィコ横浜で開催されるコンサート『Hello!Project ひなフェス 2014』に出演。また29日にパシフィコ横浜で開催の『SATOYAMA&SATOUMI × MUSIC FESTA』にも出演する。さらに来月15日から始まる、元モー娘。田中れいな率いるバンド「LoVendoЯ（ラベンダー）」のツアーにも参加する。

　今週末のライブについて田崎は「最近ようやく詳細がわかってきて、ワクワク感が出てきましたね。今から楽しみです！」と笑顔で話した。

　今後に向けては「私たちはオリジナルがまだ2曲しかないので、これから増えていくように、また今日のようなカバー曲のレパートリーも増やしていきたいです」と意気込む田崎。また長谷川も「オリジナル曲、そしてカバー曲でも、自分たちの個性を出していければいいなと思いますし、一人で多くの方に知っていただけるように頑張って行きたいです」と力強く語った。

※文中、「田崎」の「崎」の字は、右側が「立」に「可」。