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2013/11/09 00:21
マスクのアイドル事務所がコンベンションライブ「地下アイドルに誇り」
アリス十番、スチームガールズらの仮面アイドルユニットを擁するアリスプロジェクトが、業界関係者向けのコンベンションライブを7日、秋葉原P.A.R.M.Sで開催した。同ライブでは、来年新たに「アーマーガールズ」という第3の仮面アイドルを立ち上げることも発表された。
コンベンションライブの前に挨拶に立ったアリスプロジェクト代表・せいじ氏は、アリスプロジェクトについて「音楽活動の経験だけで、芸能マネジメントやアイドル育成の経験のないスタッフで、何のコネもバックボーンもないなか始めた芸能事務所。1万人に1人のタレントたちが集まるわけもなく、気付けばAKBとか大手事務所のオーディションに落選して行き場のなくなった女の子たちが集まる場所になっていまして、現在所属人数は100名を超えています」と説明。
そしてバンド出身の代表らしく「インディーズ=地下アイドルという単語にこだわって、『大手地下アイドル事務所』と、『大手』なのか『地下』なのかわからない不思議な感じで名乗らせてもらっています。地下アイドル業界の先人の方々は、地下アイドルという言葉を差別的ということで嫌うんですが、アイドル業界にまったく無知で参入した僕たちは、そんだけ先人が嫌うならもらっちゃおうじゃないか、地下アイドルという言葉に誇りをもって生きていこうと決めました」とのこだわりを見せた。
そしてアイドルを手掛けて1年ほどした頃「普通にやっていても一般にはAKBの模倣に見えてしまう」ことにショックを受け、「アイドルの命である顔をあえて隠す」というコンセプトで、ジェイソンマスクの「アリス十番」、ガスマスクの「スチームガールズ」というマスクアイドルの路線を打ち出すことに。個人のアイデンティティを消し、群れとしてのアイデンティティで勝負することでさまざまなメディアの注目を浴び始め、3年目にして400人キャパシティの常設劇場を持ち、年間1000本を超えるライブを行うまでに成長した。来年は3組目の新マスクアイドル『アーマーガールズ』をデビューさせることも計画しているという。
ライブにはアリスプロジェクト所属のユニットが続々登場。古坂大魔王のプロデュース、前山田健一の楽曲提供で11月6日にメジャーデビューを果した5人組ユニット「アイドル妖怪カワユシ(ハートマーク)」は、オリコンデイリー11位をマークしたデビュー曲『カワユシアラワル』を披露。そして『大つけ麺博』を盛り上げた「トッピング☆ガールズFINAL」、ヘドバンアイドル「アリス十番」、スチームパンクをテーマにした「スチームガールズ」らが熱いステージを繰り広げ、最後にアリス十番とスチームガールズが合体した「仮面女子」でライブを締めくくった。
この日は業界向けのコンベンションでありながら、抽選で選ばれたファン代表を招待。これは「アリスプロジェクトのみどころは、ステージと客席が一面としてライブを繰り広げていること」(せいじ氏)という考えによるもの。その期待に応え、メンバーのダイブをキャッチし、アリス十番の立花あんながゴムボートに乗ってファンの頭上を渡る「大航海」、ファンが宙に舞う「人間神輿」などを演出。業界関係者を瞠目させた。
12月11日には仮面女子がシドの『妄想日記』カバーをリリース。12月27日にはシドの10周年記念イベントで日本武道館のステージに立つ。さらに5月3日にはZepp Tokyoでアリスプロジェクトのワンマンライブも予定と、来年も話題が尽きないアリスプロジェクトに注目だ。なお、現在発売中の月刊デ☆ビューでは、ダイコクドラッグとコラボした『ダイコク・イメージガールズユニットオーディション』を開催中。アイドル妖怪カワユシ(ハートマーク)のインタビューも掲載されている。