東池袋あうるすぽっとにて8日に初日を迎えた舞台、Flying Trip第7回公演『屋上ワンダーワンド』が同劇場で公開ゲネプロを行い、主演の北村 諒、光井愛佳らが出演した。

『屋上ワンダーランド』は、北関東にある老舗の犬丸デパートの屋上を舞台に繰り広げられるハートウォーミングな作品。かつて華やかな黄金時代はあったが、いつしかお客さんは激減。今ではすっかりさびれてしまったデパートだが、なんとか盛り上げようと営業マンたちは奮起。そして、街が一番華やかになる花火大会の日、そんなデパートの屋上には、魚屋の兄妹やデパートガール、不倫カップル、怪しげな男女と訳ありな人が訪れる。事情を抱えたそれぞれが出逢い、触れ合いたどり着く先は……？

　座長を務めるのは、2011年よりファッション雑誌『CHOKi CHOKi』の専属モデルを務める北村 諒。これまで『闇の皇太子』（2012年上野ストアハウス）や、『９-ナイン-』（2013年紀伊国屋サザンシアター）など舞台を中心に活動するイケメン俳優だ。

　北村は反対する兄たちには内緒で進めていたデパート出店を目前に控えた商店街の魚屋の二男。デパートには出店に誘ってくれた“部長”への挨拶に妹と来店。その北村の妹役には、モーニング娘。を卒業し現在はソロで活動中の光井愛佳が演じる。モーニング娘。卒業後、初の舞台、しかも本格的な演技は今回が初となる光井のフレッシュな演技にも注目だ。

　脇を固める俳優陣も、女性アイドルグループSDN48の元メンバーである加藤雅美や、『ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン』に橘 桔平役で出演した上田悠介など、若手俳優たちが訳あり人物をユーモラスに演じている。

　希望の職場とは程遠く、自分のキャラを隠して接客を続ける店員や不倫・恋愛に悩む男女など、どこか共感せずにはいられないストーリーに、さびれる一方のデパートや商店街と地方都市が直面する現状と相まってそれぞれが「今を脱却したい！」という想いが強く届く、メッセージ性の強い作品となっている。

　Flying Trip第7回公演『屋上ワンダーランド』は、5月8日（水）から12日(日)まで全8公演。チケットはローソンチケットなどで発売中。詳細はhttp://flying-trip.info/より。ちなみに、webデ☆ビューには、光井愛佳の初舞台への意気込みを語ったインタビューを掲載中！こちらも合わせてチェックしよう。
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