モーニング娘。の春ツアー『モーニング娘。コンサートツアー2013春 ミチシゲ☆イレブンSOUL〜田中れいな卒業記念スペシャル〜』が、16日、東京・オリンパスホール八王子で開幕。このツアーの最終日をもってメンバーの田中れいなが卒業。プロデューサーのつんく♂は初日公演を終え、田中のパフォーマンスを見て「田中の未来が想像できるコンサートになった」と感想を語った。

　この日のコンサートの冒頭から登場したのは、田中れいなの新バンド「LoVendoЯ(ラベンダー)」。オリジナル曲『この世に真実の愛が一つだけあるのなら』を初披露した。その後、モーニング娘。として登場した田中は「この10年の集大成として、突っ走っていきたいと思います！」と意気込みを語った。

　終演後、メンバーたちと記者会見に登場した田中。「いつものツアーの初日よりもリラックスしていました。もう卒業するということが、頭の中で整理がついてるからかな。今日は楽しくて、あっという間のステージでした」と初日の感想を語った。

「今までは自分が卒業するメンバーを送る立場だったけど…」と、これまでとは違う感じをむしろ楽しんでいるようにも見えた。今後に向けて「今はLoVendoЯを多くの人に知ってもらうために、頑張りたいです」と意気込む。

　そんな田中について、記者会見に同席したプロデューサーのつんく♂は「れいなの未来が想像できるコンサートになった」と初日のパフォーマンスを見た感想を話した。また「あとは、れいながロックの意味をどう理解するか」とも。そして「れいなは、どんな服を着てもヤンキーっぽくなる。それは10年前から変わらない個性。将来は“女・永ちゃん”になってもらいたい」と、つんく♂らしいエールを送った。

　一方、田中は来月17日に発売される新曲『ブレインストーミング／君さえ居れば何も要らない』のカップリング曲で、田中のソロ曲『Rockの定義』に触れ、「この曲から、つんく♂さんの愛を感じます。
れいなのことを知らないと、あの詞は書けません。タイトルもLoVendoЯの活動につながっていて…」と感謝の気持ちを表した。

　なお、この日のコンサートでは、モーニング娘。の12期メンバーを募る『未来少女オーディション』の開催も、つんく♂からサプライズで発表され、場内を騒然とさせた。

　モーニング娘。のツアーは、田中のモーニング娘。としての最後のステージとなる、5月21日の東京・日本武道館公演まで続く。